引出こんにちは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。新聞の連載ってどうしても読み忘れたりしがち。日経新聞の最終面の「私の履歴書」もそう。面白い人面白くない人(っていうのは失礼ですが)、読む人読まない人がいて、今月の元厚生労働次官・村木厚子さんのは読みながら引き込まれる感じです。生まれたところから、或いは父母や祖父に遡って時系列で書き連ねるのが「私の履歴書」の定型と言えますが、村木さんのは例の冤罪事件から始まりました。連載初日、拘置所で出会った(おそらくこの事件がなければ村木さんが出会わなかったであろう)人たちのことを挙げた上で、”世の中には「いい人」「悪い人」がいるのではない。周囲に十分な支援がなく、生きづらさを抱えていると、ふとしたことで道をそれてしまうこともある”という一文がありました。テマヒマブログでは、発酵と腐敗とか、善玉菌・悪玉菌とかを喩えにしたり、正義の反対はまた別の正義という言葉をご紹介したりして、「正しさ」は見方・捉え方次第ということだったり、最近だと「正しさ」圧というか、正しさを声高に叫ぶことが分断を煽るというようなことをよく書いていますが、これはまた別の話で、人には良い面・悪い面、そのグラデーションというか、或いは多面性があり、村木さんが仰るように、「いい人」「悪い人」が一人の中にいる、というのは本当に同感です。自宅(ファーストプレイス)、職場(セカンドプレイス)に対してカフェのような場所は第三の居場所として「サードプレイス」と呼ばれることがありますが、クルミドコーヒーの影山知明さんが、「ゆっり、いそげ2~大きなシステムと小さなファンタジー」の中で、それを時間に置き換え、ファーストタイム(主婦、母親の時間)、セカンドタイム(職業人としての時間)とするなら、カフェなどでのサードタイムこそが何かの顔や役割を求められない、自分自身の時間では?と仰っていて、僕も、自分に還れる時間、素に戻れる時間みたいな感じで使わせて頂くことがあります。2026.03.08 04:15
言圧おはようございます。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。この前の日曜日ですが、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)第十二回目を開催しました。参加者は11名、初めての方が3名。女性7名、男性4名という内訳でした(運営メンバー含む)。いつも通り自己紹介することなく皆さんから持ち寄った「問い」を発表して頂きます(パスもOK!)。コミュ(ニケーション)力とは?語ることの大切さ期待とはどういうことか?普通って何だろう?なめられる/なめる とは?年齢とは?美しいとは何か?同窓会に参加する/参加しないとは?今回は、いつにも増して、どれも魅力的?興味深い「問い」ばかりでしたが、投票の結果決まったのは、「コミュ力とは?」。当日UPしたSNSでレポートめいたものを書きましたので、ここでは僕個人が考えたことを中心に書いてみたいと思います。哲学対話を体験すると分かるかと思いますが、そこには他の皆さんの言葉から導かれたり、引き出されたりことも含まれます。自分の考えなのか、皆さんの考えなのか、境界も曖昧で溶け合い混じりあってる感覚もあります。不思議というか面白いというか。「コミュ障」って言葉もあるけど、「コミュ力」って言葉と元の「コミュニケーション能力」とで略すことで違うニュアンスがあるよね?みたいなところから口火を切りましたが、略すことによって、言葉って使いやすくなることが多いと思うのですが、意味さえ変わることもあるのですね。「力」とか「能力」とかってつくことによってある種のモノサシが生まれ、あった方がいいし、高い方がいい、伸ばしたり、高めたたりしよう!するには?といった「圧」がかかるような気がします。ちなみに途中発言した通り僕自身は「コミュ力」という言葉を発したことはありません。「私コミュ力ないんで」って言ってる人は意外とコミュ力ないことない、これは「私人見知りなんで」と同様の構造に思います。コミュニケーション能力があるかどうかは、相手・受け手が感じたり、判断したりすることなのかなとも思います。2026.03.04 23:38
具材こんばんは。民藝と発酵をモノサシに食を通して暮らしの豊かさを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。昨日は、沖縄那覇の台湾素食の名店・金壺食堂さんの名物ちまきをメインとした1日限定コラボランチ、本当に沢山の皆様にお越し頂きありがとうございました。予約時も含め満席や売切の為沢山の皆様にお断りしてしまい申し訳ございませんでした。金壺食堂のちまき具沢山の味噌汁味噌クーブーイリチ―白ネギ酢味噌和えもずく酢味噌サーターアンダーギーというメニューでしたが、味噌汁は、首里の玉那覇味噌さんの米味噌、具は豆腐、蒟蒻、人参、レタス。普段のランチのお味噌汁はお味噌を味わって頂くため具は出来るだけシンプルにしていますが、今回は変わり味噌汁と言ってもよいかもしれません。先月の沖縄旅で出会った「食」がインスピレーションのもとになっています。一般的に沖縄料理と聞いてイメージするのは、戦後米軍統治を経て生まれたもので、それ以前の琉球料理、長寿県だった頃、「ぬちぐすい(命の薬)」という言葉がリアルだった頃をイメージしています。味噌汁はどこまでも自由で、どこまでも受け止めてくれる懐の深さがあります。企業などでの理想的な組織のあり方として、クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店の影山知明さんは著書の中で「おでん」を喩えにされていますが、今朝ポットキャストを聴いていたら、坂の途中の小野邦彦さんは「カレー」を挙げていたと仰っていて、テマヒマならやはり、(そして皆さんご想像の通り?)「味噌汁」で喩えるところだなと思いました。別に対抗しなくてもよいですが笑。これまで「発酵型マネージメント」という言い方で、組織運営をぬか床によく喩えていました。ぬか漬けを美味しくするため(成果物)のリーダーの役割は、目指す方向性を示し、ぬか床の中の微生物(メンバー)に委ね・任せ、いかに微生物が自由に活発に動けるか、その環境を作ることであると。発酵のメタファーで説明するようになったのはテマヒマ開店後ですが、サラリーマン時代・マネージャー時代の自分が心がけ、目指していたことでした。哲学カフェで、司会進行をしている時の僕も言わば、ぬか床をかき混ぜる手のようなものだと、後になって気が付きました。一汁一菜を提唱されてる土井善晴さんも仰っていますが、お出汁をとらなくても具材からいい出汁が出て美味しいですし、ちょっとお味噌を多めに溶けば十分。味を出す具材、味を吸う具材、食感を出す具材、香りを出す具材、彩りを出す具材・・・・様々な役割があり、どんな具材でもだいたい美味しいですし、だいたいの組み合わせはお味噌がうまくまとめてくれます。なんだったら、おでんやカレーはそれ用に買い物をしないといけないですが、味噌汁は冷蔵庫にあるものでなんとなる、意外な組み合わせにより新たなものが生まれるかもしれません。ブリコラージュ的な喩えとしても秀逸ではないですか?別に対抗しなくてもよいですが笑。おでんであれ、カレーであれ、味噌汁であれ、目指すべき組織のイメージは似ていて、メンバーの多用性、メンバーへの自主性に任せる・委ねる姿勢、メンバーへの信頼など共通するところがあるんだろうと思います。そして小さな組織だけでなく、大企業においても、この不確実性の時代、求められているのだろうと思います。それが今年テマヒマコンサルを始めた理由の一つでもあるのですが。2026.03.02 10:28
常秀こんばんは。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。島岡桂縄文象嵌の器特集が昨日で終了し、続いては明後日2/26~3/9まで、壺屋焼 常秀工房のやちむん特集です。やちむんとは沖縄の言葉で焼き物という意味。やちむんを求めてテマヒマにお越し頂く方もいらっしゃるほど人気です。あと何故か、やむちんと言う人が多いです。民藝や手仕事或いは沖縄を語る中で「やちむん」の果たす役割や影響は大きいと思いますが、一方「モノ」というよりやちむんという「コトバ」が独り歩きしている、言わばブランド化している気もして、ちょっともやもやしたりもします。営業形態もあってコンスタントに沖縄に行くことが出来ないので、残念ながらテマヒマでは常時やちむんを扱ってはおらず、開店当初、そして古民芸たつのさん・沖縄ゆくい商店さんのご協力でやった沖縄フェア以来、かなり久しぶりの入荷となります。自宅でも愛用している常秀工房さんの器は、沖縄料理だけでなく様々なお料理で大活躍していますが、伝統の上にありながら、色艶や模様に洗練されたデザインを感じます。菊唐草、蝋抜き、赤絵、飛び鉋、掻き落とし、点打ちなど多彩な技法があるのも常秀工房さんの魅力です。沖縄出張初日、金壺食堂でランチをした後、読谷村へ移動して工房を訪ねました。工房の中だけでなく、8つの工房の共同管理している登り窯・金城次郎窯をご案内して頂きました。工房同士の平等・公平のため窯焚きごとに窯詰めをする部屋が替わるところもありますが、ここでは毎回同じ部屋を使用するとのこと。窯の癖が分かる、安定する利点があります。ちなみに常秀工房さんでは薪窯とガス窯を併用してらっしゃいます。工房では親方の島袋常秀さんがちょうど菊唐草の絵付けをしていました。色々お話をうかがいましたが、お仕事の手を止めることなく、伸びやかに気持ちよさそうに描いてらっしゃって、ずっと見てられます。そのことをお尋ねしたら、ずっと描いてるから、とのお答えでした。新しいカタチが出来た時は、バランスとかを考えてデザインするとも仰っていました。ちなみに菊唐草はお弟子さんではなく親方が常に描くことになってるそうです。工房ではお弟子さん、職人さんが並んでお仕事されていましたが、その中には息子さん娘さんも。工房設立50周年の間に多くの陶工を輩出してきたかと思いますが、現在はご家族を中心とした体制でお仕事されてます。窯焚き前のタイミングで、それほど点数が多いわけではなありませんが、バリエーション豊かに選ばせて頂きました。昨日の営業終了後から今日にかけて開梱したり陳列したりしていました。メインテーブルでは、常秀工房さんに加えて、首里のスタジオde-jinさんの石獅子、沖縄の紅型を学んだ金城千琴さんの紅型コースター(テマヒマ初登場!)をご紹介しています。関連してメイン横では、読谷村北窯で修行して高槻で独立された佐藤さんご夫妻の中ノ畑窯の器、同じく沖縄は奥原硝子製造所で学んで東京都青梅市で再生ガラスを使って吹きガラスをされてる平岩愛子さんの器をご紹介しています。是非お手に取ってご覧下さい。■島袋常秀 陶歴昭和23年 那覇市壺屋生まれ昭和47年 琉球大学美術工芸科卒、父島袋常恵に師事昭和50年 常秀工房設立昭和62年 工房を読谷村座喜味に移転 金城次郎窯を共同窯として使用平成2年 沖縄県立芸術大学教授(同14年教授,25年退任)平成19年 国画会会員令和7年 沖縄県無形文化財保持者認定(沖縄陶器)テマヒマは今日明日火曜日水曜日で定休日です。明後日2/26 11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約は4組で残り6席とお席に余裕がございます。それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。2026.02.24 09:20
金壺こんにちは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。沖縄旅、いや出張、初日。神戸空港からの飛行機で那覇空港に着いてモノレールに乗ろうとしたその時、沖縄在住の同期からLINEが。事前のやりとりでは今回はタイミングが合わず会えないかも?って感じでしたが、忙しい合間を縫って空港まで来てくれて、2年7か月ぶりの再会。会えて良かった。そして会いに来てくれてありがとう!!で、まず向かったのは、壺屋にある台湾素食(台湾精進料理)の金壺食堂さんへ。3年前の夏、1日限定で金壺食堂さんのちまきランチをやったことがありました。今回お邪魔したタイミングで名物のちまきは既に売り切れてしまっていましたが、バイキングを楽しみました。どれも優しいお味で、まるで店主さんのお人柄の優しさのようでした。ごちそうさまでした!2026.02.14 06:52
本物おはようございます。民藝と発酵のをモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。先週の今日、沖縄にいたのが信じられないぐらいですが、沖縄旅、いや出張の話を続けます。2日目、小倉ヒラクさんと行く発酵ツアー豆腐よう編の後ランチして、首里城へ。2019年に火災により正殿をはじめ焼失していましたが今秋には完成予定だそうです。次回の兵庫県民芸協会の読書会の課題図書が「琉球の富」でちょうど読み進めていたところですが、その中で琉球の街並みや瓦を柳宗悦は絶賛しています。今は戦争もあって様変わりしてしまいましたが、高台からそれを感じようとしていました。2026.02.12 22:28
木桶こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。2/6~8の3日間、2年7ヶ月ぶりに、沖縄に行ってきました。今回の沖縄行のきっかけとなったのは、玉那覇味噌さんのクラウドファンディング。テマヒマのランチのお味噌汁の選べるお味噌で、毎年夏場に玉那覇味噌さんの王朝味噌をご紹介させて頂いています。お味噌作りの木桶が老朽化したため新調するためのクラウドファンディングで、テマヒマもご支援させて頂きましたが、そのリターンで選んだ「発酵デザイナー小倉ヒラクと行く豆腐ようツアー」に参加する目的がありました。2026.02.10 13:31
仮名こんにちは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ2/3~10 までお休み中プロデューサー,バイヤーの太田 準です。僕の名前は、準と書いて「ひとし」と読むのですが、なかなか読むことが出来ません。自宅に「じゅん」さんいらっしゃいますか?という電話が掛かってきたら怪しいと見分けるのに使えたり。自分の名前を「準備の準と書いてひとしです」と説明するのは母の真似ですが、小学生の頃、何の時だったかは分かりませんが、同じ説明をしたら「太田備」と書かれていたことが50年の人生の中で一番ズッコケました。自分の中でバランスを意識する感覚があるのは、漢字と共に読み方が何気に影響いるのかもしれません。皆さんのお名前はどうですか?ちょっと前にSNSで、名前を平仮名にすると、とたんに候補者っぽくなるという投稿を見ました。太田ひとし確かに選挙ポスターにありそう笑。テマヒマは、お店を始める前から、何だったらお店を実際に始めることになるとは思って無かったころから、我々夫婦の中にあった店名です。勿論「手間暇」という言葉からきているのですが、平仮名でもなく、片仮名。2026.02.03 06:10
遅咲こんばんは。民藝と発酵をモノサシに食を通して暮らしの豊かさを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマプロデューサー,バイヤーの太田 準です。先日、北海道からお越しのお客様と、少し時間に余裕があったので、お店のことについて色々とお話する機会がありました。中でもDrink Ticketsの恩送りにとても興味津々でらっしゃって、初めてお越しだったのですが、Omoiyari Ticket を受け取って、さらにご自身でもOmoiyari TicketをプレゼントしてOmoiyari Noteに貼ってメッセージを書いてらっしゃいました。Drink Ticketsについても色々お話しましたが、始まってまだ1年弱、開店から6年も経って始まったことに驚かれるととも、その時間に対してとても肯定的なご意見を下さってなんだか救われた気がしました。テマヒマブログで書いたかどうかは覚えていませんが、ビームスの設楽社長が「気づきのタイムラグ」ということを昔から仰っていて、流行なり情報なりを感度高くいち早くキャッチする、気づくことが(ファッションなどでは)重要で、その時間差がビジネスになるということかと思います。その点、自分自身翻ってみると、きっと遅いのだと思います。古い話ですが今から20年ほど前、前職で新規事業としてファッションのWEBショップを立ち上げようとして、アパレルブランドを回っていた時に、ある社長から「レースの最終コーナーというタイミングですね」と言われたのが忘れません。遅過ぎはしなかったもののやはり遅く、その遅さが理由ではありませんでしたが残念ながら終了してしまいました。そして時を経て、会社を辞めテマヒマを始めたのも45歳になる年でしたのでやはりかなり遅かったと思います。開店から8年目になりますが、その後の進化・成長(※売上という意味では全く成長していません)も遅く、ゆったり、のんびりとしたものでした。コロナを乗り越え7年続いただけでもスゴイと仰って下さる方もいらっしゃいますが、もう少しテンポよく出来たのでは?と正直思わなくもありません。始めるのも、進むのも、遅め。年始の、振り返りのブログで書いた通り、昨年、哲学カフェ/哲学対話や恩送りの取り組みを始めたのは、小さなでも大きな一歩でした。開店当初から考えていたわけでは無いので、機が熟したという言葉は当てはまらないですが、そのタイミングになった理由、必然性があり、そのお客様が仰ったように、発酵・熟成に時間のかかるテマヒマらしいということでしょうか。。。そう言えば、自宅の百日紅も、なんだか遅咲きなんですよね・・・昨年4月に始まった、Drink Tickets ですが、これまでのべ69人の方がご購入頂き、50人の方がOmoiyari Ticketをプレゼンとして下さり、36人の方が受け取って下さいました。参加はしないまでもOmoiyari Noteをご覧になった方も沢山いらっしゃって有難いことです。テマヒマは明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り4席となっています。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。2026.01.29 12:35
常連こんにちは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマプロデューサー,バイヤーの太田 準です。年末に、IKEUCHI ORGANICさん、坂の途中さん、食堂カモシカさんのトークイベント(ポッドキャスト「なんでやってねんやろ」の公開収録)に行った話はこのブログでも書きましたが、申し込みの際に池内さん(IKEUCHI ORGANIC),小野さん(坂の途中)、関さん(食堂カモシカ)、3人に聞いてきたいテーマという項目があって「3社の常連のお客様の比率とその適正な比率は?」という趣旨のことを書きました。そもそも「常連」とは?という言葉の定義から必要だとは思いますが。パレートの法則とか言われるように、3割のお客様で7割の売上(2割で8割とか言う場合もありますね)を作っている、みたいなことがビジネスの世界で言われたりします。常連とも言えるコアなファン層の存在が経営を安定化する面はあります。一方、テマヒマもそうですが、この3社のように理念的な企業は、その理念を伝え、広げていくことを考えれば、常に新規のお客様が入ってくるということが重要にも思えます。ちなみに質問に書いておいて何ですが、適正な比率があると思っている訳ではありません。前職で、「うちのお客さん」という言葉を使う人が多くて、その言葉遣いが気になっていました。無店舗販売の会社だったのでお客様の顔が見えないこともあり(グループインタビューとかはするものの)基本はデータから読み取れるお客様のイメージでしかなかったり、それをマルっとまとめて見てしまう感覚、ある種のニュアンスが入っていることに違和感があったり。創業社長がある時「(マーケティングでよく使われる)囲い込むなんで下品な言葉を使うな」と言ってて珍しく(失礼)いいこと言うなと思ったことがありました。IT技術、さらにはAIにより、ますます囲い込む方向に世の中は進んでいますが。今、僕自身が、テマヒマのお客さんって言葉を使うことはありません。お店も8年目となり、おかげさまで常連とお呼びしてもよいだろうお客様、顔が浮かぶお客様がいらっしゃいます。自分は常連だと思うお客様と、この方は常連だと思うお店の間に感覚のズレはあるように思います。きっとある回数を超えるとそのお客様のことを覚える/思い出すようになると思うのですが、日々沢山のお客様と接しているので、回数よりもその方と印象的な会話をしたかどうかの方が記憶に影響します。ランチでメニューのご説明をする際に、その説明の軽重(もちろん初めての方には詳しく)をつけようと最近「初めてお越しですか?」という確認をするようにしてみたら、9割方初めての方で、初めての方ばかりの日も珍しくありませんでした。よく地元高槻にお住いの方は2割ぐらいということを書いたり話したりしていますが、一般的な飲食店さんがどうかは分かりませんが、初めての方、遠方からの方が驚くほど多く、たまたまいらっしゃるような立地ではないので、こんなに多くの方が何らか調べてお越し頂いてること、本当に有り難いことです。民藝とか発酵とか古民家とか、知って頂いたきっかけは様々かと思いますが、本当に有り難いことです。そのきっかけとは違った何かも感じてお帰り頂けてるとよいのですが。。。先日、サーキュラーエコノミーというかゴミについてポットキャストで発信してらっしゃる方がいらっしゃって少しお話することが出来ました。どちらかと言えば領域の狭いことをやっている、理念的なお店なのに、マニアックになり過ぎてない、閉じることなく他に開かれている、ということに感心されてらっしゃって、自分ではあまり意識していなかったことですが気づきでした。計らいというよりは自然にここに落ち着いた感じです。少し話はずれるかもしれませんが、サードプレイスの話をする時に、「居場所を”作る”」という言い回しをすることもありますが、多くのサードプレイスと呼ばれるような場所は、意図したというよりは結果そうなったんではないかなと思います。どうでしょうか?写真は、本文とは関係なく、昨日の手前味噌作りワークショップ2回目の様子。ご参加頂く方は、ほとんど初めての方なのですが、たまにリピーターの方もいらっしゃって、お味噌を作るだけなら、一度経験してるので、ご家庭でも出来るはずですが、みんなでワイワイ言いながら作るのが楽しくて参加して下さってるようです。残り5回全ての回が定員に達していて、キャンセル待ち受付中です。材料のみコースは引き続きお申込みを承っております。今日明日は火曜日水曜日で定休日です。木曜日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。それでは明後日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。2026.01.27 06:03
習作こんばんは。民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマプロデューサー,バイヤーの太田 準です。一昨日のことですが、月イチで参加してます兵庫県民芸協会の読書会でした。先月に続き今回もテマヒマを会場にご利用頂きました。新編•民藝四十年から今回の課題論考は「藍絵の猪口」。テマヒマでも蕎麦猪口は、その名の通り蕎麦のつけ汁を入れる器としてだけで無く、コーヒーやお茶を飲んだり、ヨーグルトや納豆など小鉢として使ったり、多用性があって、また模様も多様(柳宗悦の言葉を借りれば”衣裳持ち“)で、人気です。柳は猪口を旅行好きと擬人化して表現してますが、朝鮮から日本に入り全国津々浦々に広がって作られています。猪口が、朝鮮の言葉を語源としていることを初めて知りましたが、ここで述べられている(蕎麦)猪口は、これまで読んできたような分業、伝統、他力、無名性、など民藝の特徴を持ち合わせていますし、テマヒマでよく言う現代的モノサシで言えば寛容さも感じます。作り手の方がご参加頂いてることで、モノ作りの解像度が上がって、対話も深まります。真っ白で無い磁器ほど絵付けされてるという話はなるほどなと思ったり。個人的には「物がよければ、物で語りたい」という一言が気になりました。文脈的には有名無名とか関係無くモノが重要ということなのですが、何年か前にgraf の服部さんがトークイベントで話されてたのを思い出しました。マーケティング•ブランディング的な意味合いで、モノの背景にあるストーリー(物語)を語るということがあり、それも一面大切だとは思いますが、それが前に立ち過ぎているのでは?モノ自体が自然と語ってくれることがメインであり、そこに目を向け(直観?)、耳を傾け、感じることこそが肝要かと思います。小説「グロリアソサエテ」(朝井まかて)を最近読んだことで、柳宗悦がより人間味を持って感じられるようになったこともちょっとした変化でした。ここまでがSNSにアップした内容でした。ちょっとブログ寄りの長さで、ブログ向き?とも思ったので(正直SNSとブログの使い分けも最近迷ってます・・・)ブログにも転載しました。ここから追記なのですが・・・今回の読書会に、昨年テマヒマでミニ個展を開催して頂いた磁器の作り手の深田緑葉さんが初参加下さいました。今回のテーマともドンピシャで、土や釉薬のこと、砥部の修業時代のことなどをお話下さったことで、とても理解が深まりました。読書会に関連して、深田さんが修業時代、先輩からの習わしで一日二時間読書するという習慣があったと仰っていました。それは深田さんのいた窯元だけでなく、富本系のところは皆そうだったと。ここで言う富本系というのは、富本憲吉のこと、冨本憲吉の系譜ということですが、富本と言えば「模様から模様を造らず」という言葉を遺したことで有名で、読書の習慣ということまでその考え方から繋がっていることに感動さえしながら聞いていました。読書も直接的に陶芸の本という意味ではなく、寧ろそうでない方が良いと言われてたそうです。テマヒマの場合、民藝のことを発酵から、発酵のことを民藝から、考えたりもしますし、民藝や発酵から他に置き換えたりしています、その逆もまたしかり。そういう意味では「模様から模様を造らず」という言葉をまた別に置き換えたり、捉え直したりしているとも言えます。メイン画像は、その深田緑葉さんが参加者の方にお持ち下さった藍絵の猪口。当日焼き立てだそうですが、習作。これを見て、日本民藝美術館設立趣意書の表紙の!ってピンときた方は、かなりコアの民藝ファンです笑。テマヒマ本日の営業終了しました。お近くから遠くは東京や北海道の方まで沢山の皆様にお越し頂きありがとうございました。これだけ沢山お越しになるとどうしても満席でお断りしてしまう方が出てしまいがちなのですが今日はそれが無くて良かったです。テマヒマコンサルは始動したばかりですが、早速ご相談を何件か頂いていて有難いことです。明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り1席となっています。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。今日も一日お疲れ様でした、好い夜をお過ごし下さい。小説「グロリアソサエテ」に続いて、最近「黒田辰秋 千年の椅子」(丸山茂樹)を読み始めましたが、こちらも楽しみです。2026.01.23 11:24
公約こんばんは。高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマプロデューサー,バイヤーの太田 準です。突然の解散総選挙、突然の新党結成、国民不在で政治が盛り上がっています。後者について、中道改革連合の結成は政治の勢力図を分かりやすくすることで個人的には良いことではと思います。社会がより多様化・細分化している傾向からも、選挙制度からも二大政党制にはなり得なくて、ヨーロッパのように多党化する方向かと思いますが、連立であれ政権交代が常に起こる可能性・緊張感のある状況が望ましいと思います。与党もその中道改革連合も、2年の時限か恒久かの違いはあるもののの、食品の消費税率0を公約に掲げています。他の野党も消費税率を下げる又は廃止を主張しています。だったら別に選挙せずにやったらええやん、選挙前にやったらええやんって思ったりもします。与党はあんなに渋ってたわけなのにホンマかいな?という気持ちもあります。一消費者としては、食品消費税0は喜ばしいことではあるのですが・・・・ただ一飲食店経営者としては手放しに喜べません、というか大変なことになるのでは?と思います。間もなく確定申告が始まりますが、我々が納める消費税は、売上にかかる消費税から仕入れにかかる消費税をマイナスして計算します。例えばイートイン1000円の売上で、(食品)仕入が400円だとしたら、現在は1000円×0.1-400×0.08=68円です。これが食品消費税0になった場合1000円×0.1-0円=100円なので納税額は32円増えることになります。仕入値が下がるんだから上代は下がるだろう?って思われるかもしれませんが(食品価格から上代を直接イメージする方は結構多いです)そうはならないですし、この計算から分かるように値下げは難しいです。テマヒマの場合は簡易課税の適用を申請していますので実際にはこの計算とは違いますが、考え方は同様です。つまり食品消費税0は、飲食店にとっては実質増税の可能性があるということです。納税額が増えるのに加え、食品消費税がゼロになるのなら、家で作って食べようとか、買って帰ろうとかと内食・中食に移るお客様、外食離れが起きる可能性もあり、飲食店には大きな打撃です。もしかしたら資金力・体力のある大手飲食チェーンなどが食品消費税0のタイミングで値下げキャンペーンをはったりするかもしれませんが、個人店には余力はなく淘汰されてしまうかもしれません。食品消費税0政策を公約する政党はそういったことを考慮してるのでしょうか?考慮していないとしたら酷い話ですし、分かってて言わないのもまた酷い話です。どこに投票したらいいでしょうね・・・?昨年末、高槻市内、テマヒマからほど近くにある10年選手の人気飲食店が2軒閉店しました。ただでさえ厳しい経営環境ですが、消費税により更なる不況とならないことを願います。。。タイトル画像は本文とは関係ありませんが、テマヒマの冬の風物詩とも言える期間限定スイーツ、ぜんざいとお味噌食べ比べセット。今年も始まっています。今日はランチはのんびりとした店内でしたが、逆にショップ利用の方が多く、お越し頂きました皆様ありがとうございました。今日とは一転、明日から金土日とランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席となっていますので、少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。今日も一日お疲れ様でした、おやすみなさい。2026.01.22 15:07