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こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

上記リンクのブロブで書きましたが、京都のナチュラルフーズドングリさん(赤塚瑠美さん)、すみれやさん(春山文枝さん)の出した声明

「限られた人のためのオーガニックは私たちの目指す世界ではありません」

に賛同しました。最終的には241ものお店や農家さんたちから賛同が集まったとのこと。声をあげ、SNSを通じて呼びかけて下さった赤塚さん、春山さんに拍手と感謝を送ります。


お店としてある種の政治的な表明をするということはリスクを伴うものですが、それを越えてでも賛同すべきという判断がありました。衆院に続いて参院でも与党過半数割れ、政権交代の可能性さえある選挙、政権選択選挙と言ってもいい中で、このような声明を出さねばならぬ状況は何なのでしょうか?〇〇党を応援します!ではなく××党には反対です!というのは本来あまり健全ではないなとも思いますが、それでも日本人ファーストを掲げる政党の躍進(予想)に対して物申したい気持ちです。


タイトル画像の投稿をテマヒマのSNSでシェアする際に一言だけ添えました。

「多様性ある、寛容で、対話的な社会でありますように!」

シェアした投稿をさらにシェアして頂けたら有難いです。


僕自身、投票行動は基本的には一貫しているのですが、候補者や政党を選ぶのがだんだん複雑に難しくなってきています。例えば、物価高対策、消費税、農業政策は支持出来るが、原発や夫婦別姓、天皇制では支持できないとか。A党の政策、Bさんの公約だったら、全て支持出来るということはなくて、どうしてもねじれが生じてしまいます。試しにVOTE マッチのサイトを色々試してるとそれがよく分かると思います(サイト制作者の恣意性が入ってる可能性が否定できないので、あくまで参考程度がよいですが)


難しい、だから投票しない、白票を投じるというのは違う気がします。

前回の衆議院選挙直後、投票率の低さを嘆いたブログを書いていました。20歳で選挙権を得てから一度も欠かさず投票に行ってる人間としてはそれは習慣のようなもので、なぜ行かないのか?理解に苦しむ部分さえありますが、なんとか投票率は上がって欲しい。期日前投票は増えているという話ですが、今回投票日が3連休の中日ということもあり、トータルではどうでしょうか?


毎回投票日に「選挙割はありませんが」お越しをお待ちしております、とネタのように書いていますが、テマヒマでは開店以来「投票割」的なことをやったことがありません。それは何らかのサービスやお得感があるから投票に行きましょう!って呼びかけはなんだか違う気がすること。そして「選挙割」ありますって投票に行った人に呼びかけて”集客”につなげようとするのも違う気がすることから。


今回の参議院議員選挙までには思いつかず間に合いませんでしたが、テマヒマという小さなお店が出来る、選挙割(お得感)ではない方法で投票率を上げる方法を考えてみたいと思います。哲学対話を始めたテマヒマですから、声高にこぶしを振り上げるのではなく、静かにじんわり広がる方法で。選挙や政治について気軽に対話をする場を作るのか、投票率を上げるために出来ることを考える会議を開くのか、何かアイディアがあれば是非皆様のご意見をお聞かせ頂ければと思います。


というわけでは今は呼びかけることしか出来ませんが、今回は特に大事な選挙だと思いますので、今週日曜日又は期日前に、

「投票に行きましょう!」



テマヒマは明日(ていうか今日ですね)も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお一組のみで今日とは一転お席にかなり余裕がございます。ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

おやすみなさい。








こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

火曜日水曜日は定休日!

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


先日の日曜日は、第四回目の月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)を開催しました。今回も定員満席のご参加を頂き有難いことです。内訳は初参加の方5名、2度目以上の方7名、女性9名、男性3名(運営メンバー含む)。回ごとに参加者も違って、雰囲気も違ってきます。今回特にそれを感じていたのですが、参加者アンケートから皆さんも似たような感覚だったようです。場を支配することなく、場に任せながら、場の雰囲気を作るというのは、哲学対話もカフェ営業も共通するところがあります。


皆さん持ち寄った「問い」の中から、来週に参議院議員選挙があることから「代表するってどういうこと?」「そもそも政治って何?」などもありつつ(皆さん来週は選挙に行きましょう❗️❗️)、投票で選ばれたのは


「センスとは何か?」


Sense(センス)とかって英語で格好つけずに、みたいな発言が参加者から出ましたが、逆に別の参加者から、古語の「おかし」のように、日本語/現代語の一言に収まらない感じからこその「センス」では?という発言も出ました。ブログタイトル漢字二文字縛りルールで、どうしようかと迷いましたが、取り敢えず「感性」としてみます。


以下、終了直後にSNSに書いた、その日のサマリー的な内容ですが、

(毎回書いていますが、合意形成、正解探しが目的では無いので、あまりまとめるようなものでもないです)


センス(sense)という言葉を日本語訳はおそらく一言におさまらず幅広く、様々な意味に使われていて、センスがある、センスが無いという言い回し、センスが良い、センスが悪いという言い回しもあり、(その)センスが好き、嫌い、センスが合う、合わないということもあり、自分の中からか外からか、自分軸か他人軸かみたいなこともありそう。

センスという一言では無く、○○のセンスみたいに具体的に絞ってる時の方が本当のセンスの話をしてるのでは?とか

誰かにセンスが良いと言ってる時には、そのセンスに気がついてる自分のセンスをアピールしている面もあるかも?とか


会が終わった後も、ぐるぐる頭の中で考え続けるのも、また哲学対話ならではだと思うのですが、以下この会の中で話したり、その後考えたりした僕なりの「センス」論。


「センス」というものは遺伝的に自分のうちにあるのではなく、自分が得てきた「情報」「知識」「経験」などが自分の中でMIXされることで生まれ育っていくもの。それが自分なりのフィルターを通して表れてきたもの、じゃないかなと思います。


学生時代に曲や詞を書いてた頃の感覚が原体験かと思います。世の中には「オリジナル」なものを生み出せる人もいるとは思いますがそれはごく少数で、僕(ら)のような凡人は、そうやって「オリジナリティ」を生み出している。無理やり作るのではなく、生まれるもの、育っていくものなのかなぁ。センスも同様かと思います。


「センスがある」「センスが良い」と言われたら素直に嬉しい。それは自分の蓄積やフィルターを通って表れたものに共感してもらったり褒められたりしてると感じがするからでしょうか。


次回は8月10日を予定しています。

年齢も立場も様々な人が集まって対話する滅多にない場。なかなか体験してみないと分からないですが、是非ご参加ご検討下さい。初参加の方も大歓迎です!

テマヒマは明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


メインディスプレイは、市野茂子さん(丹窓窯)、平岩愛子さん、木村恭子さん、宮野さとみさん、女性の作り手4名による競演です。吹きガラス、スリップウェア、三島手(陶器)などをMIXして展示しています。展示のセンスはどうでしょうか・・・?笑


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も残り半日、好い半日を!

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


一昨日UPしたブログ(百姓の回)でも書きましたが、テレビドキュメンタリー「田んぼ×未来」の中で、農家の方が、タブレット片手に無人のトラクターを自動運転させていて、思う通りに動かず、これだったら自分で運転した方が速いと自嘲気味に語るシーンがありました。


それを見ていて、これも以前ブログでご紹介したことがありますが、俳優の岡部たかしさんが売れない、食えない若手の頃に工事現場の誘導人形がちゃんと動いているかどうかを監視するバイトをしていたというエピソードを思い出しました。今となっては笑い話な苦労話なのですけど、まるで機械に使われている人間の図で笑えない話。


AIに人間が使われているようなディストピアには現時点ではなってないと思いたいところですが、先月の日経新聞の記事 ”AIが電力「爆食い」 ChatGPT、Google検索の10倍消費”によると、そのタイトル通り、生成AIのクエリ(質問や指示)処理にはネット検索の10倍の電力を消費するらしく、「ググる」感覚での気軽な問い掛けで、テキストや画像の生成に膨大なエネルギーを使用してしまいます。

今まで以上に電力が必要になり、原子力発電の必要性みたいな話につながっていくとしたら・・・。既に人間がAIに使われている?


(※7/14追記)

NHKの「タモリ・中山伸弥の⁉︎(びっくりはてな)A Iは人間を超えるか」という番組によると、人間の脳が働くのに電力換算で20ワットくらいなのに対して、A Iは大都会の電力くらいのエネルギーを消費するとのことです。


みうらじゅんさんと山田五郎さんのポットキャストもよく聴いているのですが、山田五郎さんが「AIって人間が出来ることしか出来ないよね」っ仰ってて、確かに!と思いました。AIさんが学習している情報にしたって既に人間が生み出した、しかもネット上にある情報な訳で。人間が出来ることだけど、AIが代わりにやってくれることで、空いた時間に人間は何か他のことが出来るでしょうか?相変わらず忙しいまま、時間に追われたまま、そしてそれが加速していますのでは?と思えてなりません。


日本人ファーストを主張する某政党は、外国人が入ってくることで日本人の仕事が奪われているので排斥しなければということを言ってるのだと思いますが、人口がどんどん減っていく日本において日本人がやらない、出来ない仕事を外国の人がやってくれている側面もあると思います。その某政党は、日本人というか人間の仕事を奪うAIを排斥しようという主張はしないのでしょうか???


写真は全く内容とは関係ありませんが、現在のテマヒマのランチ、お味噌汁を選べるおばんざいセットです。今回は創作韓国料理がテーマで、ごはんやビールがすすむお料理かと思います。爆食いすることなく、よく噛んでゆっくりお召し上がり下さい。


テマヒマは、明日は月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」開催日です。哲学カフェご参加の皆様(既に定員に達しております)は9時、通常営業は11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り4席となっています。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。





<自主上映会>「百姓の百の声」


食べている限り、誰の隣にも「農」はある

なのにどうして「農」の世界は私たちから遠いのか


和食を撮って世界を魅了した「千年の一滴 だし しょうゆ」の柴田昌平監督が、食の原点である「農」に向き合った。

全国の百姓たちの知恵・工夫・人生を美しい映像とインタビューで紡ぎ出す。

自然と向き合い、作物を熟知する百姓たちの 叡智を訪ねたドキュメンタリー。


柴田昌平(監督・撮影)

1963年生まれ。NHKを経て、宮本常一の弟子・姫田忠義の民族文化映像研究所で記録映画に従事。プロダクション・エイシア設立後、「ひめゆり」(2006年),「千年の一滴 だし しょうゆ」(2014年),「百姓の百の声」(2022年)など。


大兼久由美(プロデューサー・撮影)

沖縄出身。柴田昌平監督とは夫婦。柴田作品のプロデュース、配給を行う。「百姓の百の声」では撮影も担当。

(C)プロダクション・エイシア


<予告編>

■日時

9月6日(土)

①9:30~ ②14:00~ 

映画+トークで約3時間


■場所

浦堂認定こども園

高槻市宮之川原4-3-1


■人数

各回定員50名(申込先着順優先)


■料金

大人 1800円

中学生・高校生 900円

小学生以下 無料

※当日現金払い


■主催・問合・申込

・テマヒマ

072-655-3259

temahimaselect@gmail.com

・浦堂認定こども園

072-687-7237

※お名前、人数、ご連絡先お電話番号、ご希望の回(午前or午後)をお知らせ下さい。


以下、HPより推薦文を一部抜粋してご紹介します。


「お百姓さんは、なぜこれほどまでに強くて賢いのだろう。

目の前の自然をくまなく観察し、自分の頭で思考し、先人たちの智恵と、農家同士で得た情報を絶えず学びながら、自らの肉体を使って労作する。太陽の光でピカピカに輝く彼らの表情を見ながら、農的営みは、人間を最も人間たらしめるものだと思った。」

(纐纈あや/映画監督)


「“百姓”の凄さを観た

映像の美しさと、一人ひとりの長年の百姓体験で培ってきた自信と誇り、それによって醸し出される、神々しいまでの百姓の人間の魅力が画面からほとばしり出る映画。」

(土井敏邦/映画監督)


「この映画は、あなたの人生を変える方法を教えている。仕事を楽しむための工夫が楽しくてたまらない人たちを撮った楽しい映画だ。あなたが存在することが誰かを喜ばせることこそ、あなたの人生の出発であったことを思い起こさせてくれる。溢れんばかりの豊かさを享受せよ、と出演者たちは私たちに示している。」

(藤原辰史/歴史学者・京都大学准教授)


「私は、食の仕事をしているすべての人に『百姓の百の声』を見てほしいと思う。日本人の食の土壌がどんなふうに耕されているのか、誰が私たちの食を支えているのかを、リアルに感じ取れるからだ。もちろん、食の仕事をしていない人にも見てほしい。」

(君島佐和子/「料理通信」元編集長・フードジャーナリスト)


「そもそも日本の国は古来から圧倒的に百姓が多かったのであって、ということはつまり、そういう理不尽にもへこたれない精神力を備えた農家力は、そのまま日本という国の底力そのものだったのではないか。」

(梨木香歩/作家)


令和の米騒動をきっかけにかつてないほど「食」や「農」への関心が高まっていると感じます。しかし残念ながら消費者やメディアの関心は「米の価格」に集中してしまっていて本質から離れてしまっているのでは?と危惧します。そんな今だからこそ見るべき,見て欲しい映画だと考え、浦堂認定こども園さんと共に2年半ぶりに自主上映会を企画しました。

来年公開予定の「百姓の百の声Ⅱ~未来にタネをまく~」予告編の上映、この映画のプロデューサー大兼久由美さんによるトークイベントもございます。


是非ご覧下さい。お申込みお待ちしております。

(太田準/テマヒマ代表)


こんばんは。


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発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


SNS用案内文にも書きましたが、米の価格高騰に端を発し、これまでになく「食」や「農」への関心が高まってる気がしますが、残念ながら消費者もマスコミもお米の価格の話に終始しがちで、特に小泉進次郎氏の農相就任以降はさらに加速し、トランプ大統領の関税交渉もあってアメリカから輸入米を増やし・・・あまり明るい未来は見えてきません。徹底的に欠けてるのは作り手である農家さんへの眼差し、敬意。今だからこそこの映画「百姓の百の声」は見て欲しいということで、2年半前の「千年の一滴 だし しょうゆ」以来となりますが、浦堂認定こども園さんにご相談し、共催というかたちで自主上映会を開催することにしました。「千年の一滴」と同じ柴田昌監督の作品になります。


少し前にNHK・Eテレで柴田監督による「田んぼ×未来 あきらめないコメ農家たち」というドキュメンタリーを観てとても素晴らしかったので、再放送、再々放送が決まった際は回りやSNSでおススメしまくってました。実は自主上映会開催について依頼のメールをプロデューサーの大兼久さんに送った際もこのドキュメントを観た感想を熱く書いてしまい、その後お電話でご相談した際も同様でした。


大規模な農場を経営する農家さんと、中山間地で新規就農した小規模の農家さんを取り上げていました。小さなお店を営む身としては、後者の「無理のない規模感」「顔が見れる/声が届く距離感」ということに共感がありました。農地の大規模化やスマート農業はよく政府が掛け声をかけていますが、前者の事例を見ていると、規模を大きくすれば効率が良くなるとも必ずしも言えず、タブレット片手に自動運転しているトラクターは思う通りに動かず、これだったら自分で運転した方が速いと自嘲気味にお話になってる姿を見ると、「リアリティ」ことが大事で、まずは農家さんの「リアル」を知ることが大事だと感じました。


現在、続編である「百姓の百の声Ⅱ~未来にタネをまく~」を絶賛撮影中で、来年の公開が楽しみなところではありますが、今回の上映会でも予告編をご覧頂きます。

またプロデューサーの大兼久さんに、お忙しい合間をぬってお越し頂き、上映後にトークイベントをお願いすることにしました。直接お話を聞ける機会もなかなかないかと思いますので是非ご参加ご検討下さい。


昨日SNSにてお知らせを開始しましたところ早速お申込み頂いた方もいらっしゃってありがとうございます。午前・午後、定員各50名で合計100名。出来るだけ多くの方にご覧頂きたく思います。お申込みお待ちしております!

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

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発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


少し前にお店に手紙が届きました。

3/18に国分寺市のクルミドコーヒーさんに行った際、お手紙コーヒーを買わせて頂き、そのお返事が届きました。お手紙コーヒーは、テマヒマのOmoiyariチケットを考える際に参考にさせて頂いた仕組みのうちの一つ。


見知らぬ誰かにおごり、おごられる、お手紙コーヒーの流れを簡単に書くと

お手紙コーヒーを買う(700円)

葉書に住所、氏名、見知らぬ誰か(〇〇〇な方)へのメッセージを書く

店員さんに葉書を渡す

店内のラックに葉書(住所・名前には個人情報シールが貼られている)が並ぶ

自分にピッタリだと思った手紙を見つけた人は受け取り(コーヒーを飲んで)贈り主にお返事を書く

クルミドコーヒーさんが葉書を贈り主に郵便で送る

贈り主のもとに葉書が届く


テマヒマの思いやりチケットの場合は

Drink Tickets(5枚綴り)を買う(2200円=4杯分の料金)

5枚のうちの1枚(Omoiyari Ticket)をOmoiiyari Note に貼って、見知らぬ誰か(〇〇〇な人)へのメッセージを書く

Omoiyari Noteの中に自分宛だと思うメッセージを見つけたらOmoiyari Ticketを受け取り(コーヒーを飲んで)贈り主に返事を書く

贈り主は次回以降の来店でお返事をご覧になる


基本的な設計は一緒だと思うのですが、原資が違う以外に、クルミドコーヒーさんは非公開の文通、テマヒマは公開された交換日記、のような形態の違いがあります。


これからお店を始めようとする方(本文ではお店に限らず何か新しい一歩を踏み出そうとしている方)宛にお手紙コーヒーを贈らせて頂いたのは3月上旬でしたが、4月上旬に受け取って下さった方がいらっしゃいました。影山さんの本を読んで大阪から国分寺に行かれた方だとのこと。詳細は書きませんが、その方が喜んで頂けたことに喜んでいます。まだ見ぬ誰かさんではありますが、大阪の方、新たにお店をやりたい方ということで、なんだか親近感も湧きます。機会があれば高槻にも是非お立ち寄り頂ければと思います。


その方からのお返事も嬉しかったのですが、葉書にはクルミドコーヒーの店長さんからのコメントが書かれていたのもまた嬉しかったです。その方がクルミドコーヒーさんに入ったのとテマヒマが始まったのとタイミングが一緒ぐらいだったそうです。


受け取ってもらえる、お返事が来るというのが嬉しいというのを実感しました。テマヒマのOmoiyari Ticketでも贈って下さった方が、お返事を心待ちにしてらっしゃるのをよく聞きますが、分かる気がしました。Drink Ticketsのお買い上げも30人弱となりました。受け取って欲しい気持ちが溢れて、みなさんどなたでもという感じの宛先を書いてらっしゃる方もいらっしゃいますが、見てると、みなさーんという感じより、あなたへという感じのメッセージの方がかえって受け取ってもらえてる気がします。ある時涙ぐみながらOmoiyari Ticketを受け取って下さった方がいらっしゃいました。そのことを贈って下さった方にお伝えしたら、過去の自分に宛てたメッセージだと仰ってて、なんかとてもいい話だなぁと思いました。クルミドコーヒーさんのお手紙コーヒーほどには歴史はありませんが、Omoiyari Ticketの輪が静かに広がっていけばと思います。


テマヒマは今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約は3組で残り9席とお席に余裕がございます。


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!

「限られた人のためのオーガニックは私たちの目指す世界ではありません」


私たちはオーガニック食品に関わる仕事をしています。

それは一部の限られた人の特権としてのオーガニックではなく、おいしくて、安全で、できるだけ環境・社会負荷の少ない食材に〝誰しもがアクセスするできる世界〟を目指した取り組みです。

私たちの町には外国籍を持った人や長期滞在の人もいれば留学生や旅行者、多種多様な外国ルーツの人々がいます。

国や民族、年齢、性別、経済的な状況、障害があるかないかなどにかかわらず、オーガニックの食材を手にしてほしいし、おいしいを共有したい。

オーガニックを広めたいというその根底には、既存の仕組みの中で犠牲になってきた小さな声を見逃さずに本当の意味で健全な世界にしたいという想いがあります。

それは誰かを排除したり、命に順番をつけるような世界への抵抗なのです。

オーガニックを掲げながらも「日本人ファースト」というストレートな差別発言を選挙活動を通じて広めている政党と私たちの思うオーガニックは根底の一番大切な部分が違います。

すべての生きとし生けるものに健やかな食と暮らしがいきわたることを目指すオーガニックをこれからも私たちは広め続けます。


ナチュラルフーズドングリ 赤塚瑠美(京都)

すみれや 春山文枝(京都)



おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

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発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


※ 上記の声明に賛同してくださる食品店、飲食店、農家さんなど募集いたします。

賛同していただける方は、7月14日までに、お名前、屋号、お電話番号、メールアドレス、都道府県を以下の連絡先までお知らせください。コメントも歓迎です。

donguriboya1115@gmail.com(赤塚)

haruyama@sumireya.org(春山)

とのことでしたので、賛同させて頂きました。


以前テマヒマブログでもご紹介したことがあったかと思いますが、約30年前にゼミ論(卒論がない大学・学部でした)で、経済不況により移民排斥を叫ぶ極右政党が伸長することを僕は書いていました。当時のフランスの国民戦線のルペン(今の党首の父親)を念頭においたもので、またアメリカの人口動態について、早晩ヒスパニック系が黒人を上回るとの予想についても触れていました。まさか、ヨーロッパで極右勢力が政権を争うほどにまで伸びるなどとは思いもしていなかったですし、アメリカでそんな排外的な主張、アメリカファーストを唱える大統領が誕生するなども思っていませんでした。


そして日本です。まさに日本人ファーストを主張する参政党が直近の参議院選挙で伸長するという予想が各種報道で出ていて愕然としています。排外的な主張だけでなく、憲法草案とかも、かなり危険を感じます。厄介なのは、その政策の中に「オーガニック」などの主張があること。従来の右派的な政治団体、思想とは違っています。このあたり、中島岳志さんの「ナチュラルとナショナル」という説明が分かりやすいと思いますのでよろしければご覧下さい。

テマヒマにお越しのお客様は、食への関心・意識が高い方が多く、食材選びにおいても、有機無農薬、自然栽培を志向される方も多いので、参政党の一部の主張に共鳴して投票する危険があるのでは?という危惧があったのが、この声明に賛同させて頂いた一番の理由です。ちなみに「保守」ということについても多くは誤解があると考えているので、これもまた中島岳志さんの説明になりますがリンクをご紹介させて頂きます。どちらも短いのでよろしければ。

「限られた人のためのオーガニックは私たちの目指す世界ではありません」

この声明に、テマヒマも名を連ねさせて頂く訳ですが、政治的な主義主張とは別のところで、オーガニックだったり、安心安全の食材を選ぶ、使うということが、本来誰にでも開かれていて欲しいところであるものの、価格的なところで残念ながらそうとは言えないというところは、お店を営みながら悩ましいところではあります。それは民藝、手仕事の器や暮らしの道具についても同様の構造なのですが・・・・


この声明を知るきっかけはSNSでしたし、この声明が多くの方に届く可能性があることもSNSの良いところだと思います。一方で極端な主張が耳目を集めたり、分断が生まれる悪い面があるのもSNSです。今回の選挙でもSNSが従来にもまして使われ重視されているとは思いますが、皆さんが冷静に、そして出来るだけ多くの方が一票を投じられることを願います。


テマヒマは今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り1席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!


こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


土曜日は、お店を店主とスタッフ2人にお任せして、濱田琢司さんによる講演会「三宅忠一ともう一つの民藝運動の道ー民衆としての生産者」を聴講してきました。大阪日本民芸館の「大阪の民藝運動ー三宅忠一の眼ー」展に関連したもので、講演会の前に2度目となりますが展示も拝見しました。


3月に拝見した際、SNSにはこのような感想を投稿していました。

”大阪日本民芸館の春季特別展「大阪の民藝運動ー三宅忠一の眼ー」を観に行って来ました。サブタイトルに関西•大阪万博開催記念とあるように?大阪日本民芸館は元々は1970年の大阪万博EXPO’70のパビリオン日本民藝館。三宅忠一が立ち上げた日本民藝協団/日本工芸館(休館中)所蔵品を第一展示室で、第二室はそんな三宅忠一が批判的だった民藝作家のものを中心とした展示。小鹿田焼などの大皿は蕎麦猪口展とは違いあの広い第一展示室にピッタリで素晴らしかったし、第二室も含めここ最近の展示の中では一番量的にも質的にも良かったです。民藝運動の方向性をめぐって袂を別ったが蒐集品からはその違いは無く(おそらく櫛描の細かく入った小鹿田の大皿が 1階にも2階にも展示していたのはそれを意図して?)三宅忠一が問題視した作家のこと、価格のことなども2025年の今であれば話し合えるのでは?と個人的には思います。"


濱田琢司さんのお話は、三宅忠一の足跡を辿り、その思想や活動から、作家の問題、価格の問題など民藝運動が当初から抱えていた矛盾(と指摘されがちなこと)が浮かび上がります。この批判が民藝運動の外からではなく内部から起こったことが意味深く、琢司さんによると三宅の提言より前、戦前からその萌芽はあったようです。


民藝運動は多様な側面があってそれが魅力でだからこそ100年以上続いたと思うのですが、

・民藝が柳により発見される前後での価値転換

・貴族的vs民衆的 →都市vs地方 への視点の変化

・民藝を取り入れた創作と民藝による生活美化という二面性

ということは琢司さんが様々なところで書いてらっしゃって、特に3点目は昨年テマヒマで濱田庄司お話会をした際に琢司さんが仰っていて興味深く思っていました。河井寛次郎、濱田庄司らは民藝を吸収することで自らの創作していたのに対し、富本憲吉は民藝による生活美化に力点があり、量産陶器の試みもそうだったかと思います。三宅もまたそう考えていたのでしょう。


三宅の思想の根底には、おそらく「金光教」の「民衆救済」の考え方があり、廉価なものによる生活美化はその延長にあったと琢司さんは仰っていました。また救済すべき民衆が、消費者から生産者(職人)へと移っていき、小石原などへの大量発注にもつながっているという指摘はなるほどと思います。スエヒロの経営という事業家の顔もあったでしょうか。鳥取民藝の吉田璋也も、自らディレクションした新作民藝を作ってもらい、たくみ工藝店で販売することをしていた訳なので似てるようですが、民藝作家(と呼ばれる人たち)による産地指導にも批判的だった三宅とはどうだったのでしょうね。ともに「工藝の道」を読んで以降に運動に参加した人達だったでしょうし。そう言えば「しゃぶしゃぶ」って、食べ方は吉田璋也が考案し(中国から持ち込み)、十二段家で提供されるようになり、三宅忠一が名付けた、だったと思うのですがそのへんの関係性が気になってきました。


袂を分かった三宅忠一と柳宗悦ですが、前述の通り、蒐集しているモノの方向性は基本的に同じで、逆に言うと三宅が新しいコンセプトがある訳ではない分、柳ほどの卓越した観る目がない限り劣化コピー的になってしまいます。琢司さんも引用していた三宅忠一評

「つねに消費者を大衆に求め、閉鎖的では無く解放的であり、少数の鑑識者によるきびしい選択よりも次善であろうと構わないから、1人でも多くの人々を民藝の世界に結縁させようとする」

ということから、もしかしたら三宅も意識的だったのかもしれませんし、広げる、広めるという意味では重要な視点で、それは薄まる、浅くなる危険性と諸刃の剣のように思います。


三宅忠一の存在からかえって、民藝(運動)というものが浮かび上がってくる、いい講演会でした。琢司さんありがとうございました!


さて、琢司さんは、益子の濱田庄司のお孫さん。その濱田庄司時代からの職人、先月初旬、高根澤光子さん(愛称みっちゃん)が急逝された際、有名になった無名の工人ということでブログを書きました。

それに対して、濱田雅子さん(琢司さんの兄で現濱田窯当主の友緒さんの奥様)からコメントを頂きました。

「濱田庄司は職人をいつも称えていて、皆さんに紹介していました。民藝館にある濱田窯の物も職人の名をわざわざ記し所蔵してあります。有名だけれど、無名。誰が作ったか分からないくらい自然に生まれたような器。濱田が目指したところです。職人たちが自然と生み出しているのですね。みっちゃんも然りです。」


「無名」性という言葉が、誰が作ったか分からないくらい自然に生まれたような、と表現することでグッと解像度が上がり、現代性も帯びてきます。庄司が職人さんを紹介していたという話も、所蔵品に職人の名前を書いていたという話も、職人さんへのリスペクトがあっていい話ですね。ちなみに友緒さんはよく職人さんの様子をインスタにアップされていますが、それもツールは違えど継承されている気がします。


三宅の提起した作家の問題も、2025年の今となっては、窯の職人さんを除くと、ほとんどが作家と言ってもよく、有名な(名前で売れる、人が集まる)作り手もいらっしゃって、この時代「無名」であることは難しいですが、ただ名を挙げようとするのではなく、職人的に「無名性」を持つことが出来るのではないかな?と思います。


最近、「民藝」の器や暮らしの道具を販売する店でありつつ、「民藝」”的”なお店って何だろう?とよく考えています。「今は何を買うかよりも誰から買うかが大事な時代」ということをブログでも書きましたし、そう思ってもいますが、「無名」な店では困ってしまいますが、無名「性」のあるお店はあり得るんじゃないかな?と思ったりもします。最後のパラグラフは蛇足でしたが。


テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日です。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約は0組ですのでご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!












「簡易金継ぎワークショップ」中止のお知らせ


工房波音さんを講師にお招きして隔月で、これまで通算21回に渡って開催して参りました「簡易金継ぎワークショップ」ですが、今後開催しないこととなりましたので、お知らせ致します。


理由としましては、2025年6月1日(今月)に食品衛生法の改正があり、合成うるし(新うるしなど)が「食器として使用出来る」という説明での販売が出来なくなったことがきっかけです。少し回りくどい言い方をしましたが、使用出来なくなった訳ではありませんので、これまで講座で簡易金継ぎキットをお買い求め頂いた方はそのままご使用頂けます。


工房波音さんから法改正についてお知らせ・ご説明頂き、また今後の講座中止についての申し入れがあり、今回の判断に至りました。


これまでも簡易金継ぎの告知文の中で、例えば


<使用材料>

合成漆(主成分にうるし科の植物の天然樹脂を使用した無鉛塗料)、真鍮粉、錫粉、合成樹脂(エポキシパテ)、接着剤他

<注意事項>

・材料は合成の塗料や接着剤であるため、気になる方は直接口に触れる部分などへの金継ぎは避けて下さい。

・金継ぎ後の器はオーブン、電子レンジ、食洗機での使用はお控え下さい。

・ガラスや粉々に砕けたもの、直火にかけるものには金継ぎができません。


といった、本来の金継ぎとは違う、簡易金継ぎならではのお断り事項をわざわざ書かねばならないことについて、工房波音さんとしても思うところ、悩むところがあり、一方でご参加要望の多さと、ご参加者頂いた皆様がご満足頂いている様子から、葛藤があられたともうかがいました。


隔月開催だと来月7月?もうそろそろお知らせ?と心待ちにされていた方もいらっしゃったかとは思い申し訳ございませんが、ご理解頂ければと思います。


簡易金継ぎワークショップの開催は取りやめますが、今後も、器(に限らずモノ)を大切にする、お直ししながら長く使うといった考え方や文化は何らか提案し続けていきたいと考えています。宜しくお願いします。


テマヒマ代表/プロデューサー 

太田準



こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


一昨日放送されました「片っ端から喫茶店」(テレビ大阪)をご覧頂きました皆様ありがとうございました!個人的にご感想メッセージを下さった皆様この場をお借りしまして御礼申し上げます。今日は放送後初めての営業でしたが、番組をご覧になってお越しになった方もいらっしゃって、(嫌いな表現を使うと)バズるということもなく、少しは反響・影響がありそうな感じでしょうか?


タイミング的に、地域的に、放送をご覧になれなかった方はYouTubeでもご覧になれますので、ご覧下さい。

みそソムリエの店主(うちの奥さん)が熱くお味噌について語ってる場面や、バイヤー(兼ホールスタッフ)の僕がやたら土鍋を推す場面は、ばっさりカットされていましたが、お店の雰囲気は何となく伝わったのではないかと思います。内容はさておき、うまいこと「編集」してるなぁと感心しましたし、特にロケの翌週にあった物撮りを中心とした追加撮影がかなり重要だなぁとも思いました。


メッセージ頂いた方の中には、織田信成さんとテレビ大阪の上原アナが社交ダンスする場面はカットしてもっとテマヒマを映して欲しかったというお声もありました。ただ、街ブラをしながら喫茶店の情報を収集し訪れるという番組のコンセプトからすると欠かせない場面だったでしょうか。我々夫婦もどういう経緯でテマヒマに来る流れになったのか?というところが一番気になって見ていたところでした。


芥川商店街界隈を知る超ローカルな人だけはこの場面であれ?って思ったり、いやいや!って突っ込んだりしたかと思います。テマヒマの元スタッフ(たまに今もヘルプスタッフ)も流石!気が付いてメッセージくれました。


社交ダンスの先生がおススメした喫茶店って果たして本当にテマヒマだったのか!?疑惑。

先生は商店街抜けたところにある画廊のある喫茶店という言い回しをしていましたが、テマヒマって画廊あったっけ!?その元スタッフはYouTubeも確認して、先生が商店街抜けてと言ったところで指は右を差していたというマニアックな指摘をしてくれました。ちなみにテマヒマは左に曲がります。。。。


テマヒマに来る道すがら(西田酒店の横の細い路地)、信成さんの「もしかしてテマヒマに向かってる?」という発言は、行先を告げられず、スタッフに言われるままに歩いていて気が付くというガチでヤラセは全くない証拠ですが、街ブラしながらたまたまテマヒマを見つけるというところだけは疑惑が残りました。いや、難しいって。たまたまテマヒマに辿り着くなんて!


と言われなかったら気が付かないマニアックな、超ローカルなお話でした。

撮影に至るまでの裏話はコチラ↓

今日のテマヒマはお客様は多くはなかったのですが、ランチタイムスタートからカフェタイム終了直前までお客様が途切れることなく、お近くから遠くは東京や広島の方までお越し頂きました皆様ありがとうございました!

今日からメインテーブルの宮野さとみさんの新着を中心としたスリップウエア特集がスタート、カフェでは夏のスイーツ、味噌あんみつや夏のどら焼きが始まりました。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約は3組のみで残り8席とお席に余裕がございます。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした!好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


兵庫県民芸協会では月イチペースで、民藝40年からの柳宗悦の論考を味わう読書会を開催していますが今日のテキストは「木喰上人発見の縁起」。関連して京都府南丹市にある清源寺にお邪魔してきました。清源寺にある木喰仏を拝見した後、「木喰上人発見の縁起」について本堂で語り合うという贅沢な趣向。


明満上人(木喰上人)は肉を食べず、火を使った調理もしない(今で言えばヴィーガンでロ-フード?)しかも五穀と塩味を絶つという木食戒という修行をしていましたが、60歳を過ぎる頃から一木造の仏像を彫り始め、全国を旅しながら彫り続け、それを奉納していました。今日ご説明下さった住職によれば天明の飢饉や浅間山噴火といった時代背景・社会情勢があったとのこと。


清源寺にやってきたのはその旅の最終盤。89歳の時のこと。93歳没とされているので人生においても最晩年。滞在中の4-5ヶ月の間に28体(実は29体らしい)を彫刻し、そのうちの22体が清源寺におさめられています。通算1000体目もその中にあるぐらいなので、山梨から始まった初期に比べても、出っ張った丸い頬など、微笑みがより特徴的で、作り続けられたことによる洗練(もちろん最大の特徴である素朴さはありつつ)が感じられます。


柳宗悦が「微笑仏」とも呼んだ木喰仏。これまで日本民藝館で拝見したことはありましたが、22体もの木喰仏をまとめて見たのは初めて。奥の羅漢堂で周囲を取り囲むように並ぶお姿は圧巻でした。でも決して強く迫ってくるような感覚は無く、思わずつられて微笑んでしまうような感じ。ウィンクしてるもの、舌を出してるもの、目を見開いてるもの、顔を覆い隠しているものと個性豊かです。


拝観のあと読書会に移ったわけですが、満たされた感覚があって、言葉があまり出てこず、皆さんのお話を聞く、味わう感じでした。スミマセン。


明満上人は身長180センチもあったそう。鬼が来たという表現もあったようですが、90歳近い180センチ、しかもおそらく(長旅で)あまり綺麗ではない身なりだったと思います。既にその名はある程度知られたとは言えかなり浮いていておそらく村人とかは最初ひいたんじゃないかと。一方、時を経てその足跡を追ってやってきた柳宗悦もまた違う意味で浮いていただろうと思います。その二人はどこか似たところ、共通点があったのでは?という意見がある参加者の方から出てなるほどなと思いました。田舎の人はどこかよそ者を受け入れ難いところがあるが、それを受け入れさせた、(悪く言うと)空気の読めなさと、そんなことを越えるパッション/熱量があったのだと思います。


「縁起」というタイトルから連想される「偶然」。この論考を読んでると本当に偶然が重なり、木喰仏が見出され、研究が広がり深まり、おかげでこのように残ることが出来たということが分かりますが(「民藝」も同様ですよね)、それも「熱量」があったから「偶然」が導かれたのでは?とさえ感じます。栁は「私が見出したのではなく、上人に見出されたのだ」といったことを言っていますが、「他力」「与格」「中動態」といったことにも通じるでしょうし、明治以降の近代化で失われた、宗教と美術(というか暮らし)が隣り合わせだった頃にはごく自然な感覚だったのかもしれませんね。


住職が説法で「ありがとう」という気持ちの大切さを仰っていて、木喰仏の笑顔がそれにも通じるというお話をされていました。「感謝」と「笑顔」それを忘れないだけでも色々なことが変わっていくのでは?と思いました。想いがいっぱいになった好い一日でした。


テマヒマは昨日今日、火曜日水曜日で定休日でした。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお二組のみでお席にかなり余裕がございます。ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。



こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


Drink Tickets(ドリンクチケット)の販売開始から約3か月弱となりました。この間、24名の方がご購入頂き、15名の方がOmoiyari Ticketを贈って下さって、9名の方が受け取って下さいました。ありがとうございました!


改めて、ドリンクチケットについてご説明させて頂くと、


Drink Tickets(ドリンクチケット) ¥2200(税込)

(ドリンク4杯相当のお値段で5杯分ご利用頂けるチケットです)

・ご購入頂いた日からご利用頂けます

・有効期限はありません

・ご利用は「原則」カフェタイム(14:00~16:30)です

・1日のご利用は1枚に限らせて頂きます

・箕面ビールは対象外です

・5枚綴りの一番下はOmoiyari Ticket(思いやりチケット)です


■Omoiyari Ticket(思いやりチケット)とは

テマヒマからプレゼントの1杯分は、まだ見ぬ誰かにプレゼントすることが出来ます

テマヒマから皆さんへ、皆さんから誰かに思いやりを繋いでいきませんか?

もちろん自分へのプレゼントにすることも出来ます

自分を思いやることも大事なことですね


■Omoiyari Note(思いやりノート)とは

Omoiyari Ticketを贈る人、受け取る人がやりとりする交流の「場」

言わば交換日記のようなものです。

Omoiyari Ticketを贈る人、受け取る人以外の方も

もちろんご覧頂いても構いません。是非ご覧下さい。


■Omoiyari Tciketを贈る方は

 プレゼントしたい方へのメッセージを添えて

 Omoiyari TicketをOmoiyari Noteに貼って下さい

 (例)子育て中のママさんへ、新しいことを始めた人へ、お味噌が好きな人へ・・・

 ※自分にプレゼントする場合はOmoiyari Noteに貼らずそのままご利用下さい


■Omoiyari Ticketを受け取る方は

 Omoiyari Noteで自分宛だと感じるOmoiyari Ticketを見つけたら、必ず贈って下さった方へのお返事をOmoiyari Noteに書いて剥がしてご利用下さい(レジにお持ち下さい)


まだ始まったばかりで、Drink Ticketsの認知度は低く、こちらからお客様にお声がけすることが多かったり、ご購入下さる方は常連の方が多かったりしますが、自然とDrink Ticketをお買い上げになるようになったり、どなたがOmoiyari Ticketをプレゼントして下さったかも分からなくなった時に、浸透したと言ってよいかもしれません。


やってみて意外だったことを書いておくと、


•ドリンクチケットをお買い求め頂いた方で、Omoiyari Ticketをすぐに使ったり贈ったりせず、次回来た時にOmoiyari Noteを書きますという方が多かったこと

・Omoiyari Ticketだけで無く通常のDrink Ticketもプレゼントしたいという方がいらっしゃったこと(実際にされました)

・Omoiyari Ticketを贈った方受け取った方以外にも、Omoiyari Noteをご覧になって幸せな気持ちになられる方がいらっしゃったこと

•仕組みの説明をすると、「ペイフォワード」「恩送り」「利他」という言葉を出される方が結構いらっしゃったこと

•ご自身の勤める会社や、営む宿やカフェで、参考にして似たような仕組みを導入したいという方がいらっしゃったこと

・Omoiyari Ticketを贈って下さった方で、誰かが受け取ってお返事がOmoiyari Noteに書かれるのを楽しみにしてらっしゃる方が多いこと

・Omoiyari Ticketを贈って下さる方が、受け取って欲しいという思いが強めの送り先を書かれる方が出てきたこと(そして必ずしもその方が受け取る方が多い訳ではないこと)

・見ず知らず同士の一対一のやりとりをイメージしていたら、二対二というパターンも出てきたこと


あたりでしょうか?

あと、贈るより、受け取る方が難しいのでは?という想像をしていて、そういう声も実際ありましたが、初めてお越しになった方が受け取って下さるというのもよくある場面でした。


こんなことが起こるかも?あんなことが起こったらどうしよう?とかって考えるといつまでも始まらないもの。まずは始めてから考えようという感じでしたが、上記の「意外にも」ということも、このDrink Ticket/Omoiyari Ticketの企画を揺るがすほどのことではありません。


一時期、「利他」について書かれた本を読み漁っていました(漁ってたは言い過ぎか)。そしてこのDrink Ticketが始まってから読み返しています。読み落としていたのか、解像度が上がったのか、気付きがあります。


伊藤亜紗さんの”うつわ的「利他」”という文章があって、核心部分を少し抜粋引用すると


”利他とは「うつわ」のようなものではないか、ということです。相手のために何かをしているときであっても、自分で立てた計画に固執せず、常に相手が入り込めるような余白を持っていること。それは同時に、自分が変わる可能性としての余白でもあるでしょう。この何もない余白が利他であるとするならば、それはまさにさまざまな料理や品物をうけとめ、その可能性を引き出すうつわのようです”


少し前に藤本智士さんの「日々是編集」(テマヒマで現在絶賛販売中!)のご紹介をテマヒマブログ(タイトル:校正)で書きました。我執というか、どこか民藝的でないモノ言いをしがちであることに気づかされたテキストだったのですが、そのタイトルは「編集者というただの器」。東工大の中島岳士さんが様々な著書でよくご紹介されてるヒンディー語の「与格」という文法を紹介しながら、「うつわ」としての「わたし」ということを仰っていました。


モノサシとしての「民藝」と「発酵」。そして哲学カフェやこのOmoiyari Ticketを始めたことにより、今、色々なことが自分の中で繋がりつつあります。まだうまく言語化出来てないのですが。。。。


テマヒマという場がそんな「うつわ」になれないか。「うつわ」としての「テマヒマ」。

「うつわ」はもちろんメタファーですが、実際テマヒマは器を販売する器屋なのですから笑。


プレゼントにとお茶碗と煤竹箸をお買い上げ頂いた方がショップ最後のお客様でテマヒマ本日の営業終了しました。お近くから遠くは鹿児島の方まで、今日も暑い中お越し頂きました皆様ありがとうございました。ランチで満席のためお断りしてしまった皆様申し訳ございませんでした。ランチタイム後半はのんびりゆったりしていたのですが・・・


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお1組のみで週末にも関わらずお席にかなり余裕がございます。ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。








こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


開店前の時間、厨房から店に広がるお出汁の香りがするととても幸せな気持ちになります。木曜日だとカレーを温める香りと相まってカレーうどん?カレーそば?みたいな美味しい香り、食欲をそそる香りがします。それがきっかけで出汁カレーもいいね!なんて店主と出汁カレーのお店に何軒か食べ行ったこともあります。いや、そもそも、うちヴィーガンカレーだし!


そんな背景がありつつ、構想してから随分時間は経ち、また内容も変わったのですが本日より新企画スタート!木曜限定メニュー、お味噌汁を選べる味噌ベジキーマカレーセットの発酵トッピングに新たに「鰹節」が加わりました。


鰹節が発酵食品??と思われたかもしれませんが、鰹節には荒節と枯節、本枯節とがあって、枯節・本枯節はカビ付けという微生物の力を借りて作られる工程があるので発酵食品です。


今回使わせて頂く本枯節は、鹿児島県枕崎漁港で水揚げされた鮮度の良い一本釣り鰹のみを使用し、職人が4-6か月もの間カビ付け、天日干しを繰り返し、テマヒマかけてじっくり丁寧に仕上げたものです。熟成された旨味と香りをカレーと共にお楽しみ下さい。


今日はお客様も少なくのんびりとした店内でしたが、お越し頂きました皆様ありがとうございました!早速、本枯節トッピングをお選び頂いた方もいらっしゃってありがとうございます。


そんな中で、食べ歩きを趣味にしてるアスリートの男性がいらっしゃいました。面白かったのは、行った先のお店でお店の人かお客様におススメのお店を聞いて、次に行くお店を決めるという数珠繋ぎ方式でお店を回ってらっしゃるとのこと。テマヒマをおススメして下さったどなたかに感謝しつつ、次のお店の候補を何軒かご紹介しました。その中の一軒はラーメン屋さんの鱗さん。そう言えば、鱗さんの塩ラーメンも鰹節がいい仕事をしてますね。


テマヒマは明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り5席となっています。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。