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こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


ニュースを見て知ったのですが、先月国連総会で、現在広く使われている「メルカトル図法」ではなく、「イコールアース図法」の世界地図を採用するよう促す決議案が採択されたそうです。法的拘束力があるわけではないですが、193か国中、日本を含む164か国の圧倒的賛成多数。ちなみにメルカトル図法は16世紀に考案され、イコールアースは2018年に考案されたばかりとのこと。球体のものを平面で表現することから歪みが出ます。メルカトル図法では、赤道から離れた国は実際より大きく、アフリカ諸国や南米ブラジルなどは小さく描かれてしまいます。デンマーク領グリーンランドはアフリカとほぼ同じ大きさに見えるが実際の面積はアフリカの14分の1だそう。アフリカが過小評価されていることの懸念も提案の背景にあったようです。

高校の陸上部で、4×100メートルリレーのほとんどカーブを走る三走の経験から「自分の見えている世界は正しくないのでは?自分は正しく世界が見えていないのでは?」という問いが常にあるということを書いたこともありますが、基本となる世界「地図」自体が、それを日々見続けることで、「認識」やモノの見方に影響しているのは間違いないように思います。トランプ大統領がグリーンランド領有の意志を表明したことがあり、それは資源や航路、中国への対抗からだと思いますが、図法が変わることで翻意したりしないでしょうか?もっともアメリカはこの決議に反対したようですが。


普段、我々日本人が見ている世界地図は、日本列島を中心に描かれています。日本列島が端っこに描かれている地図を見たことがありますが随分印象が違い、極東って言われるのもよく分かります。南北逆の地図も見たことがありますが、それも随分日本の位置が違って見えました。図法の話とは違いますが、それぞれの国がどのように世界を見ているのか?領土争い・戦争も意外とそこから起こっているのでは?と思えてきます。


ふと「地図が読めない女、話を聞かない男」という本のタイトルを思い出しました。男性と女性で考え方や性格が違っているということで昔流行ったかと思います。男性と女性とで違う部分もあるので認め合いましょう、お互いに寛容でありましょう、ぐらいならよいのですが、あまりに単純化しすぎでは?と思ったりします(ちゃんと読んでない、又は読んだけど覚えていない人間の感想です)。


先週末、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)第18回目を開催しました。女性6名,男性2名、初参加4名、計8名(運営メンバー含む)でした。いつものように自己紹介することなく持ち寄った「問い」を発表していき、投票で選ばれたのは「良いプライドとは?悪いブライドとは?」。出てきたキーワードについては当日のインスタグラムでもご紹介したのですが、ご紹介しなかったことで言うと、女性は相談することが出来る友人・知人がいるけど、男性は相談する相手がいないよね、という話が出ていました。男性脳・女性脳、男性性・女性性みたいなところで、確かによく言われることですが、それもまた単純化しすぎでは?ステレオタイプに過ぎるのでは?と思いました。哲学対話は、目的地もなく、地図もない、航海のようなもので(今日は発酵に喩えへんのかい!?)司会進行の僕は場に委ね、風に任せている感じなのですが、男性・女性の話をしていても、前進したり、深く潜っていけそうに気がしなかったので、珍しく舵を切り直しました。


思えば、このブログも、目的地もなく、地図もなく、書いていますが、メルカトル図法の歪みから始まり、男性・女性と単純化することでの歪みへと繋がるとは思いもよりませんでした。これもテマヒマブログの醍醐味でしょうか?


出来るだけ最短距離で、最速で、目的地に達したい現代において、男女に限らず、人はどんどん話を聞かなくなっているし、どんどん地図も読めなくなっている気がしてなりませんが、いかがでしょうか?


テマヒマは間もなく本日の営業終了します。朝の時点でご予約が0(ゼロ)でどうなることかと思いましたが、お越し頂きました皆様ありがとうございました。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り8席とお席に余裕がございます。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も1日お疲れ様です。好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日は、中之島美術館で開催させている「日曜美術館50年展」を観に行った後、月イチで参加している兵庫県民芸協会の読書会へ。今回の課題図書は「美の法門」。以前テマヒマブログでも書いた通り読書会を企画した理由の一つでもあり、ある意味一つの山場。昨年から新編民藝四十年を順に読み進んできたので乗り越えれると思ってたらSNSでも吐露した通り正直難しかったです。民藝美論として述べられていることは、これまでの論考の延長であり、直近では福祉作業所のコルメナさんの刺繍ワークショップを開催した際感じたことが補助線となって理解出来たのですが、自分自身の仏教的素養が低すぎて、不二、不生不滅などの言葉が腑に落ちていないこと、そもそも仏の国ということについて想像したり信じたり出来ていない根本的な問題がある気がしています。次回の課題図書は「無有好醜の願」ですし、一月にはとなみ民藝協会さんとの読書会も予定されていますし、暫し、柳宗悦の集大成ともいえる「仏教美学」にひたって学びたいと思います。というわけで「美の法門」についてはいずれ改めて書くとして。

家に帰ってからNHK・Eテレの番組「知恵泉」、大原孫三郎の回を拝見しました。大原美術館を設立した人であり、民藝の文脈で言うと、大原孫三郎は民藝運動の強力な支援者の一人であり、大原孫三郎の出資なくしては日本民藝館の建設は無かったという人物。前職のアパレル時代、「クラボウ」さんにはお世話になっていましたが、大原孫三郎はのちのクラボウやクラレの社長であり、全然違う世界に飛び込んだつもりが不思議と繋がっていることがあって面白いです。


番組をとても興味深く拝見し、再放送があればご覧頂きたいのですが、番組内容の要旨をHPから転載させて頂くと

「一大財閥を築いた大原孫三郎だが青春時代はハチャメチャ。遊びが過ぎて作った借金、現在だと1億円超!改心のきっかけは社会事業家との出会い。心酔が過ぎたやり過ぎな文通とは?社長に就任するや徹底的なホワイト化を推進。それでも会社を急成長させた秘密とは? 大正時代のリクルートムービーも登場! 日本に一流の西洋画を...空前のコレクションを生んだのは心許した男への熱い信頼だった!」


ひところ「プロ経営者」という言葉が言われ、そういう人材がもてはやされました。その頃、(プロ=それでお金を頂くという意味なら)「逆にプロでない経営者ってどないやねん!?」て思ったり、(どんな会社でも経営出来るという意味なら)「自分はプロマネージャー」って名乗れる自信があると思ったり(笑)


企業再建人みたいな感じで渡り歩く「プロ経営者」はまずはコストカットから始めるところでしょうけど、大原孫三郎は真逆に労働者の環境を良くすることで、離職率を下げたり、モチベーションを上げたりすることで業績を上げることに成功します。「わしの眼は十年先が見える」と言ったそうですが、現在のように超短期での利益を追求するのとは違った、長期スパンで発想したり、一企業というより社会全体を見据えていたり、視野の広さや視座の高さがあったのだろうと想像します。サラリーマン社長ではなく創業家社長だからと片付けてしまうのは簡単ですが本質的ではないです。


CSRという言葉もそうだと思いますが、企業メセナという言葉も本来は、直接的な見返りや広告宣伝効果を求めない芸術や文化の支援活動を指していたはずが、それがどう企業活動に影響するかとか、ある意味損得勘定で考えるようになっているのと、大原孫三郎が日本民藝館に出資したり、大原美術館を設立したりするのは、全然次元が違う気がしてなりません。


大原孫三郎本人は、自分は企業家であり経営者であって、社会事業家と呼ばれることを嫌がっていたというエピソードが紹介されていました。IT業界でうまくいくとなぜか宇宙に行きたがるという偏見をもっていますが、社会事業に出資するような経営者は今の時代にはもう生まれ得ないのでしょうか?


久しぶりに倉敷に行きたくなりました。


テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日でした。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約は現時点で入っていませんので、ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


路地裏の奥まったところにあるテマヒマには、道に迷ったお客様から悲壮感漂う電話がよく架かってきます。北側からお越しの方には、芥川商店街を抜けて右手に郵便局が見えたら、左手に曲がると西国街道でそのまま進んで頂き、焼肉屋さん、居酒屋さん、美容院を越えて、西田酒店という酒屋の手前の路地を左に入って、最初を右に曲がるとテマヒマに辿り着きます、とご説明します。ちなみに関西将棋会館が移転してきてからは南側からお越しの方も増えてきてる気がしますが、この説明の居酒屋さんの名前が「長州屋」。次の月曜日19日に閉店、26年の歴史に幕を下ろします。


「おでん」はじめました、と同じぐらいのテンションで、何気なく、閉店のお知らせの貼り紙がされていて、慌てて、昨晩久しぶりに行ってきました。元々、外食をそれほどしなかった我々夫婦ですが、テマヒマを開店して、仕込みで帰りが遅くなりそうな日は近くで夜ごはんを済ませます。そのうちの一軒が長州屋さんでした。しょっちゅうというよりは、たまに行くという感じでしたが、道端で会えば親しくおやっさんとお話もしていました。

テマヒマから一番近くにある飲食店というのもあるのですが、テマヒマ開店前からこのテマヒマブログをご覧になってる方は覚えてるでしょうか?長州屋さんの横に建っていた「クレール」というアンティークショップがあって当初その跡に出店する予定があったことも、勝手にシンパシーを感じる理由でもありました。

呑みながら食べながら「いつから(辞めるの)決めてたんですか?」とうかがうと、「前から思う時もあって。しんどくなってきてね。。」と。しんどくなってきて、というのは年齢的なこと、体力的なことも含まれているとは思いますが、「このへん夜になると本当人が歩かなくなったでしょう」と仰った言葉に凝縮されていると思います。西国街道沿いどころか、ご近所の芥川商店街も夜は本当に閑散としています。グーグルで調べたら、2019年1月に「長州」というタイトルでブログを書いていましたが、それを書いた頃「うちのお店は二軒目、三軒目で利用される人が多いんですよ」と仰っていたのを思い出しました。コロナ禍を経て、ライフスタイルが変わったという話はよく聞きますが、もろに直撃したんだと思います。


お店に行くと、だいたいTVでプロ野球が流れていて、おやっさんと常連客がそれを見ながら会話しています。常連さんはまるで家にいるようにリラックスした様子で、カフェってサードプレイスってよく言われるけど、個人店の居酒屋こそサードプレイスだなぁって思ったりもしていました。昨日も、常連のお客様、久しぶりに行った我々夫婦で、セリーグのクライマックスシリーズ阪神VSベイスターズを観ていました。そしたら閉店を聞きつけ元常連らしき人が家族を連れてお越しになったり、閉店までドリンク無料というのを見て初めて入ったというお客さんがいたりで、満席になりました。あんな風に満席になる日が多ければ閉店を決断することも無かったのに、ってきっとおやっさんは思ったと思います。僕なら思います。


閉店のお知らせをみて、行ってた頃を懐かしんだり、続けて欲しかったとSNSに書き込んだり、行っておけば良かったといったことがよく見られます。「買い物は投票行動だ」という言葉を敢えて持ち出すこともないですが、もし自分の好きな店、大切な店があれば、是非そのお店に行き続けて頂きたいと思います。いつまでもあると思うな親と金と店。。。

素材にこだわってますとか、健康を意識していますとか、独創的なメニューですとか、インスタ映えするお料理です・・・・といったことは無いのですが、昨日も変わらず、丁寧なお仕事をされていました。常連のお客さんが「ほなまた」と変わらず帰っていったのが印象的でした。閉店までにまたいらっしゃるのかな?それとも閉店のことをご存知ないのかな?


我々夫婦がお店に入った時いつもの「おかえりなさい」という言葉とともに「頑張ってらっしゃる」という言葉をかけられました。そして帰り際におやっさんに「頑張って下さいね」という言葉をかけられました。いつものように気軽な口調でしたが、18年先輩の言葉は重いです。直近の材料費・光熱費・人件費の上昇に加え、来年4月には食品消費税の減税で飲食店は大きな影響を受けることが予想されますが、頑張って乗り越えないといけませんね。長州屋さん残り4日頑張って下さい。そして26年間お疲れ様でした!


テマヒマの裏の古民家の建て壊し工事も最終盤。間もなく更地になります。

街は刻々と変わり続けています。


昨日は久しぶりに窓と戸全開営業(裏の工事時間除く)で気持ちいい一日でしたが今日はどうでしょうか?今日も変わらず11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り10席とお席にかなり余裕がございます。現時点ではご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。10月に入ってのんびりゆったりな日が続いています(大丈夫か!?テマヒマ!?)


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を。


ブログ中、長州屋さんには独創的なメニューは無い、という表現がありますが、実は謎のメニューがいっぱいです。その一つが「てきさす」。写真の納豆入り卵焼きのことなのですが、なぜ「てきさす」なんでしょうか?聞くタイミングを逃しちゃったなぁ。いや、前聞いたのに忘れちゃったのかなぁ。というわけで、てきさす→テキサス→得撒という漢字二文字タイトルにしてみました。


おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


山下達郎さんがご自身の曲作りについて、キャリアの前半は演奏するメンバーのことを意識しながらのプロデューサー的アプローチ、後半はシンガーソングライター的なアプローチであったということを話されています。多少時間ズレはありますが、前半はアナログレコーディング、後半はデジタルレコーディングとも言え、前半はバンドサウンド、後半は打ち込み中心のサウンドとも言えます。サウンドが時代の試練に耐えれるかは曲のアレンジ(編曲)によるところが大きいとも。初期テマヒマブログでは、仕事論・組織論としてこのプロデューサー的アプローチ、シンガーソングライター的アプローチを取り上げたこともありました。ちなみに、恥ずかし気もなく(笑)プロデューサーを名乗る僕ですが、飲食部門についてはプロデューサー的であり、物販部門についてはシンガーソングライター的であり、なかなか複雑(でも同時に両方出来て楽しい)。ここ数年、提唱している、発酵的マネージメントはここで言うプロデューサー的アプローチと相似だと言ってよいと思います。


山下達郎さんのライブアルバム『JOY2』が本日10月14日、前作『JOY』から37年ぶりに発売されました。Amazonnで昨日届きました。達郎さんによればご自身のライブ活動は3期に分かれるといいます。RIDE ON TIMEのヒットにより全国ツアーが出来るようになった1980年から1992年の第一期、思うようにツアーが出来なかった1998年から2002年の第二期、ツアーを再再開出来た2008年から現在に至る第三期。前作JOY1は第一期の集大成的なものであり、今作JOY2は第三期からのもの。18年間、13本の全国ツアー、600を超える公演、膨大な録音音源の中からご本人が選曲し、ベストテイクをセレクトしたもの。3枚組38曲(初回限定版は4枚組47曲)が収録されています。

このブログはアルバムを聴きながら書いています。ライブに行った時も1970年代から2020年代の曲がセットリストに並んでいても違和感がないことに驚かされますが、このライブアルバムも約20年の音源が並んでいるのに、日本全国の会場での音源が並んでいるのに、まるで一つのライブのように違和感がないのにも驚かされます。ライブとは思えない音の良さ、録音とは思えないライブの臨場感。最高です!


再々上映され、再々拝見した、達郎さんのシアターライブはPERFORMANCE 1984-2012ですので、三期をまたがるもの。第一期の若かりし頃は、尖っていて圧倒的なパフォーマンスで(ご本人にはそのつもりはないと思いますが)力でねじ伏せるようなところがありました。それに対して第三期は年を経て、メンバーの一部若返りを経て、圧倒的パフォーマンスは変わらないまま丸くなった感じがします。今やトレードマークになったニットキャップも第三期からで、個人的には「発明」だったと思います。


先日9月24日にフェスティバルホールに2年ぶりに達郎さんのライブに行かせ頂きましたが、なんだか包み込まれるような優しさを感じるぐらいでした。ヒット曲、定番曲だけでなく、新曲も交えた素晴らしいセットリスト。考えたら2008年時点で達郎さん55歳、今年で73歳でらっしゃいますもんね。変わらず現役であること自体が奇跡のような話。僕がテマヒマを始めたのが45歳。お店を始めるには遅すぎた気もしますが、今のこの年齢だからこそのお店な気もします。いつまで現役で出来るでしょうか?


僕が達郎さんのライブに参戦したのはおそらく、第二期が1回、第三期が11回で全12回。前作『JOY』の頃はまだ見ぬ、未経験のライブを想像しては何度も何度も聴いていました。シャッフルで聴くようなことも無かった時代なので曲順も覚えてましたし、メンバー紹介でバンドメンバーの名前も覚えたりしました。今回の『JOY2』は何度かライブに行かせて頂いて、追体験する感覚がありました。どちらの体験も素晴らしい。生のライブに勝るものはないですけど。


初期テマヒマブログで、お店での日々の営みは「ライブ」に似ているということを書きました。毎日同じことを繰り返しているようで一日として同じ日はありません。定型はあってもお客様に合わせて、場の空気に合わせて、即興的な演奏が求められます。自分達にとっては何回目かのライブでもお客様にとっては初めてのライブかもしれませんので、お一人お一人、一日一日丁寧に積み重ねていく必要がありますね。達郎さんは「平常心」が大事だと仰っていますが。


今も皆さんがご覧になる、メニューの表紙、『テマヒマへようこそ』という一枚は、

「本日はテマヒマにお越し頂きありがとうございます。

数多くのお店の中からテマヒマをお選び頂き感謝申し上げます。」

という一文から始まり、

「大切な「食」について、大切な「暮らし」について

本日テマヒマで何かを得てお帰り頂ければ幸いです。

それでは、テマヒマで

ランチ、スイーツ、お買い物を

心地いい空間、時間、音楽とともに

お楽しみ下さい!」

で終わります。

実は達郎さんのコンサートパンプに影響を受けて開店当時に書いたものです。


というわけで?明日よりしばらく店内BGMは、山下達郎・ライブアルバム「JOY2」が流れます。もちろんシャッフルすることなく。収録時間4時間15分のうちお聴きになられるのは一部の時間にはなってしまいますが、お楽しみ下さい。


テマヒマは本日は水曜日で定休日です。

明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。

ランチのご予約は残り10席とお席にかなり余裕がございます。カフェのご予約もありがとうございます。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を。


こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


NHKスペシャル「靖国神社 秘録 空白の戦後史」を見ました。A級戦犯合祀については、靖国神社の独自の決定・実行だったと言われていて、それ自体は事実ですが、その背景・過程には厚生省(引揚援護局)や遺族会の影響があったというもの。一方、戦犯の合祀を進めた官僚(元軍人)は退官まで靖国神社に送る名簿の中にA級戦犯を入れなかったり、靖国神社でA級も含めた合祀が決定した後も、宮司預かりとして長年実行に踏み切ることが無かった宮司(元皇族)がいたりということもありました。その宮司亡くなり替わったタイミングの1978年に極秘裏にA級戦犯合祀が実行された。大きく国際問題化したのは中曽根首相(当時)の公式参拝以降。というのがざっくりした経緯でしょうか。


経緯以外に補足をすると

・B・C級戦犯(住民殺害や捕虜虐殺などの戦争犯罪、人道に対する罪)に限って合祀を推進した前出の官僚は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の創設にも尽力していた

・昭和天皇は、A級戦犯の合祀(とそれを実行した宮司)に不快感を側近に漏らし、それ以降一度も靖国神社を参拝していない。

・首相の公式参拝について政教分離原則への抵触については検討していたが、中国・韓国の反発を想定出来ていなかった。


これまでテマヒマブログで、縄文→弥生の変化などを例にグラデーション的に捉えることの重要性を書いてきました。敗戦→戦後についても、教科書に墨を塗るというシンボリックな出来事を代表に価値観が180度変わったことが強調され、実際そこは大きいとは思いますが、戦前から残り続けた(あるいはここ最近復活してきた)考え方などもある、グラデーション的に捉えることが重要だとこの番組を見て感じたことです。陸軍省・海軍省から厚生省に変わっても靖国と政府とは繋がっていたわけですし、軍人はいなくなっても元軍人が役所にはいたわけですし、戦前に出来た1940年体制が戦後の復興・高度成長に繋がっているという説はよく言われているところですし。


この番組を見て感じたのは、あと2点あって、一つは日本が先の戦争についてきちんと総括出来ていないこと、曖昧にしてきたことが問題の根幹にあるということ。もう一つは、A級戦犯の合祀決定はその時の宮司の決定に反対は出ておらず、(靖国問題に限らず)トップの決定、属人性の怖さということです。


番組で紹介されていた、前出のA級戦犯合祀を長年実行しなかった宮司の言葉を紹介したいと思います。

『戦争はお互いの挑戦によって止むを得ず立ち上がったという説明がなされます。

大東亜戦争の場合も同様でありました。

然し、如何なる理由にせよ話し合いで事を解決し

実力に訴える事は極力さけるべきであります。』


「新しい戦前」(タモリさん)という言葉をご紹介したことも、「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という言葉をご紹介したこともあります。

「政治の話を練習する時間」でも出ていたように、政治の話を忌避しがちな風潮もありつつ、政治の話をしなければならない現状もある気がしています。


テマヒマは今日明日火曜日水曜日で定休日です。

明後日木曜日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。

こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日ですが、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)の番外編として、初めての試みですが「政治の話を練習する時間」を開催しました。テマヒマの哲学カフェの運営をお手伝い頂いている井上あかねさんが、オンラインで「政治の話を練習する会」を開催されていて、オフラインでも開催してみたいという申し入れがあり、だったらテマヒマ主催でやろう、哲学カフェの延長でやろう、と実現しました。司会進行も今回はあかねさんにお願いしました。


開催レポートに入る前に、参加者募集の案内文に僕が書いた言葉を再掲します。

「海外と違って日本では政治の話をするのはなんとなく気兼ねしたり避けたりしがち。一方で匿名性の高いSNS空間では極端な主張が目立ち罵詈雑言が飛び交い、フィルターバブルにより似たような政治的立場の意見ばかり目にしていると分断は深まるばかりです。多様な考えが許容し合える寛容な社会でありたいものです。」


SNS、主にX(旧Twitter)やFacebookについてはこれを書いた時とは少し違った感覚があって、フィルターバブルにより自分に近い意見だけを見るというよりも、両極な意見が表示され対立し罵詈雑言が飛び交い(そこは変わっていない)、炎上し、インプレッションが稼ぐ。もはや誰も得をしない、SNS運営事業者だけが笑っている状況かと思います。イーロンマスクが旧Twitterを買収した時に言ってた対決型SNSとはこのことかと。マーケティングの基本の「き」としてAIDMAとかAISASとか多くの人は学んだと思いますが、テクノロジーなどが変わってもAttentionから始まるのは変わらない。でもAttentionからどう次のステップに進められるかがビジネスの課題だった時代から、今のAttention EconomyはAttentionそのもので稼ぐ時代になってしまっています。それは実業ではなく虚業だと思いますが。。。


案内文はこう続けました。

「いろんな考えを持つ」、「知らない人どうし」が集まって、「政治に関する話をする」

ここは、あかねさんのオンラインイベントを参考にしたのですが、「その場かぎりの」という言葉は使いませんでした。聞くだけ参加という枠も無し、ホワイトボードを使いたいというのも止めました。些細な事ですが、意外と言葉選びや制度設計の細部に哲学や思考が宿ります。


過去には、与野党伯仲のもと「決められない政治」という言葉で揶揄されたことがあるほど、「政治とは決めるもの」。現在の自民党一強のもとでは「決めすぎる政治」になっている気もしますが、違う意見がある中で「どう決めるか?」が問われる、それこそが政治だとさえ思います。

対して「政治の話をする」は、何かを決めるものではなく、違う意見がある中で、これまで1年半積み重ねてきた哲学対話の方法論が生かせないか?という試みでもありました。


初めての開催でしたが、女性4名、男性4名、計8名で、過去に哲学対話にご参加した方が5名(運営メンバー含む)。いつものように自己紹介することなく、持ち寄った問いを紹介していきます。

•社会を変えるってどういうこと?

•政治の話はなぜしにくいのか?

•公平さとは?

•皇室典範改正について

•SNSは政治にどう影響するか?

•日本の政治のあり方

を抑えて、投票で選ばれたのは

「政治の話と聞くとひいてしまうのはなぜか?」

でしたが、選ばれなかったテーマとも共通するところが多いです。


年齢も背景も違う人が集い、聞き、話すことで広がる感覚はあって、開催の意味や意義があったと思います。個人的な所感を言うと「政治の話」という言葉やテーマ自体がビッグワードなので、具体と抽象とを行き来したり、もう少し分解・細分化して話を進めると、空中戦にならず、解像度が高まり、深まるのでは?と感じています。このテマヒマブログでもよく書いてる「小さな主語」って話です。


「政治の話をするのは普通でない」(と思われている)という言葉も出ていましたが、日本の社会独特の雰囲気だったり、考えがあるように感じました。あとそれも時代とともに変遷してきているという話は興味深かったです。「政治に関心持たず生きていける国は良い国だ」的なことを言った政治家がいましたが、それには抗したい気持ちがあります。それは気づいていない、気づかされない、気づいてても見ぬふりをしてしまってるだけのように思うので。政治に限らず真面目に語る、熱く語ることを冷笑する風潮もありますが、それにも抗したい気持ちがあります。


あかねさんの中で問題意識の一つに、政治信条の違う人同士がそれを乗り越えてどう対話出来るのか?ということがあったように思いますが、今回の対話ではその政治信条が極端に違う人同士だったということはありませんでした。テマヒマが主催し、テマヒマという古民家空間で対話する限り、それほど対立する立場の人が集まるのか?激しい議論になるのか?という気もしています。テマヒマという「場」を信じています。


最終的には定員に達し参加をお断りしてしまった方もいらっしゃったのですが、当初お申込みが低調で、「政治」をテーマにした場合、オンラインよりオフラインの方が参加ハードルが高いのかしら?とも思ったのですが、オンライン・オフライン両方経験している参加者の方からリアルな場の方が満足感があるという感想があったので、開催してみてよかったです。


初めての試みにも関わらずご参加頂きました皆様ありがとうございました!司会進行のあかねさんおつかれさまでした。また間をあけて次回開催検討してみましょうかね。


さて来週18日は、レギュラーの「哲学対話の時間」第18回を開催します。定員12名まであと少し余裕がございます。初めての方も大歓迎ですのでご参加ご検討下さい。

90年代にフランスで始まった「哲学カフェ」を日本で広めたのは阪大・臨床哲学研究所(鷲田清一)系のカフェ・フィロ(CAFÉ PHILO)で、昨日もカフェ・フィロは左系(リベラル)に見られているという話が出ていましたが、テマヒマの哲学対話はその影響下に無く独立系で、右でも左でもありませんのでご安心を(?)。

って書くのがきっと日本っぽいんでしょうね苦笑。


テマヒマ三連休最終日の営業中ですが、このブログを書けるぐらいのんびりとした店内です。穏やかな日が続いていますが、たまには忙しい日もないとお店的には厳しいですね。


明日明後日は火水曜日で定休日です。明々後日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を。

こんにちは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日のカフェタイムに、奥の6名席では、高槻市にある福祉作業所コルメナさんによる刺繍ワークショップが開催されていました。コルメナとはスペイン語で「ミツバチの巣」という意味で、テマヒマの8周年に合わせてスタッフみんなで蜂コスプレ・カウントダウンをしたご縁でした。というのは真っ赤な嘘で、コルメナアート展vol3が1月に京都・一乗寺の恵文社さんで開かれるのに合わせてCOLMENA ART JOUNEYと題して、高槻→島本→大山崎→京都・烏丸と作品展やワークショップなどイベントを行われる、その第一弾となるものでした。コルメナさんとしても初の試みで、随分前にオファーを頂き、即決で快諾させて頂いたという経緯です。代表の方がテマヒマの月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)にご参加下さったことがあったことからご縁を頂きました。


こちらはテマヒマ主催イベントではなく、所謂場所貸しという形態です。平日のカフェタイムにはこのように奥のテーブルをワークショップや読書会などとしてご利用頂けます。今のところ場所代としては頂いてなくて、お1人ワンドリンク以上のご注文をお願いしています。他のお客様がいてもお互い大丈夫か?など内容にもよりますので、ご要望があればお気軽にお問合せ下さい。ちなみに直近の月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)や「幸せのカタチは1つじゃない~マサイの暮らし」永松真紀さんお話会はテマヒマ主催イベントです。


少し懸念していたのは、お知らせにあたって「コルメナの刺繍作家さんと一緒に、ゆったりと手仕事の時間を楽しみませんか?初心者の方も大歓迎!」とだけあって、障害のある方という説明は特に無く、参加者さんの想像に委ねられていたこと。もし自分が主催者だったら、その意味や意義を、何だったら熱く語ってしまってただろうと思います(苦笑)。ワークショップの始まりも普通に自己紹介と作業工程の説明からでした。前提なく、分け隔てなく、ただ時間や場所を共にする。特に無理に言葉を交わそうとすることなく、ただ一緒に手刺繍に集中する。それ自体が尊く、素晴らしい。とても好い時間が流れていました。


今回手刺繍を参加者の皆さんとご一緒した刺繍作家は、下別府美穂さん。その制作の様子を拝見しながら、民藝的観点から考察していました(スミマセン、民藝脳なもので笑)。


まずは刺繍の前に下絵を描くのですが、それが唯一無二の個性。参考にする写真はあるのですが、それを一瞥した後は再び見ることなく、一心に描きます。絵ではあるのですが、元の具体を写そうとしているというよりは、彼女なりの解釈で少し抽象化され現れます。デザインされたというよりは生まれた感じ。民藝において数を重ねるうちに、絵が模様化・文様化していくことがよく起こります。数の仕事である民藝と、一点ものの作品作りとは違うとは思いますが、作為の無さは共通している気がします。


下絵に対して刺し子していく時、その線はガイドにはなっていますが、忠実に再現するのとも違う気がしました。例えるなら、芹澤銈介がカッターで型を切り抜いてる時、棟方志功が彫刻刀で彫ってる時にも似た感じ。とても勢いがあって、集中力も凄かったです。我執が無く、無心に、子供のような純粋な気持ちで。


施設の方が仰るには、最初は波縫い、直線縫いもおぼつかなかったそうですが、今では展示会をするまでに。でもきっと世間的な評価とは別に、作ること自体が楽しくて、作品に悦びが溢れてるのだろうと思います。巧いとか拙いとかを超えて惹かれるものがあります。どのように感じるかは受け手次第ではありますが。。。


皆さん、和気藹々と、でも真剣に集中しながら、手刺繍を楽しんでらっしゃいました。横目にしていた僕も楽しくなりました。

コルメナさん今回は、ご利用頂きありがとうございました!

コルメナアート展まで、COLMENA  ART JOURNEYはまだだまだ続きます。



今日はこのブログを書けるぐらいのんびりした店内でした。まだ営業終了前ですが、お越し頂きました皆様ありがとうございました!


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。明日から3連休という方も多いかと思いますが、ランチのご予約はお二組のみでお席にかなり余裕がございます。


それでは3連休も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。


こんばんは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


10月6日のことですが、大阪日本民芸館の秋季特別展「芹澤銈介と萌木会の作家たち」を観た後、国立民族学博物館(みんぱく)で開催している令和8年度アイヌ工芸品展「沙流川に生きる-サルンクルの近代-」を観に行ってきました。前情報なく、アイヌの工芸や文化を観たい、知りたいぐらいの気持ちで行ってしまったら、その内容に打ちのめされる感覚がありました。後で考えるとタイトルに「生きる」とありますもんね。小倉ヒラクさんとのトークイベントについて「暮らす」から「生きる」へとかって自分で言ってたのに。


もちろん工芸品も展示されているのですが、それ以上に多くの写真と解説から構成されいて、神話の時代から始まり歴史をたどっていきます。民藝館の展示はご存知のように直観的にモノを観るため、最低限の情報しか提示されていないので、その落差も打ちのめされる感覚につながったのかもしれません。


この展示では、モノを「集めた側」ではなく、「集められた側」へのまなざしを大切にしています。そのモノを作り、使った人びと、その社会的状況や背景を伝え、モノを観るというよりヒトを観るといった様相。冒頭『人をつなぎ、視点を「集められた側」に戻す』という文中の『残されたモノから「集められた側」にいた人びとの姿を立ち上げられることは、どのような手続きで可能になるだろうか。』と投げかけます。


その手続きの一つが今展で多用される「写真」だと思いますが、例えば言語学者の金田一京助らとアイヌの人との集合写真について、(アイヌの人一人ひとりに思いを馳せないようでは)「モノを標本として扱い、固有名詞の和人を中心として、匿名のアイヌを対象物であるかのように扱うまなざしを再生産されることになってしまう。」と警鐘を鳴らします。


展示を見進める中で、書かれていたこの言葉も同様かと思います。

『一人ひとりの生身の人間としてのアイヌのあゆみと重ねる視野を欠落したままにすれば、博物館展示とその鑑賞は、この衣服を再び人類学的研究の「標本」としての位置に逆戻りさせてしまうことになる』

写真がどのような状況で撮られたのか?撮られた人はどんな感情だったのか?写真のあとどういう経緯でその衣服が蒐集されることになったのか?


思えば、民藝、所謂「古」民藝では、「集められた側」=そのモノを作った人、使った人(過去)は民藝などという意識は勿論なく、モノや文脈が切り離され、「集めた側」により見出された「民藝」という美意識や付加価値とともに、新しい文脈で今の暮らしに接続します。


テマヒマで扱わせて頂いている民藝(という言葉に囚われてはいけませんが)。仮に「今」民藝と呼ぶとして、買い付けに行ったり注文したりして「集める側」の「配り手」は、「集められる側」であるそれを作った「作り手」のこと、状況や背景を知っているわけで、それを「使い手」に伝え、繋ぐ役割が求められると思うのです。


民藝と民俗学、民族学の違いはあるかもしれませんが、色々と考えさせられる展示会でした。先述の大阪日本民芸館の「芹澤銈介と萌木会の作家たち」展も、みんぱくの「沙流川に生きる-サルンクルの近代-」展も12月15日までです。


ランチのご予約が〇(ゼロ)でどうなることか?と思いましたが、開店から閉店直前までお客様が途切れることなくお越し頂きました皆様ありがとうございました。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお一組のみですのでご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。おやすみなさい。

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


8周年直前!蔵出し市8days中のことですが、9月24日に山下達郎さんのライブに行ってきました。2024年,25年と抽選外れ続けたので、23年7月23日以来3年ぶり。今回のツアーはいつもより本数が半分ほどなのに、逆に当選したのが不思議なぐらいです。今回も変わらずとても素晴らしく堪能してきました。ライブのことについては、ライブアルバムJ「OY2」が発売される予定ですので、その時に書きたいと思います。ちなみに前回のライブの時のブログはこちら↓

達郎さんライブの後に、久しぶりにリーガロイヤルホテルにあるリーチバーに行ってきました。こちらも変わらず素晴らしかったです。


民芸「風」とか民芸「調」と言う時、それはどこか野暮ったさ、古臭さがついて回るのと、様式化して本質から離れてしまっている印象があります。民芸建築と呼ばれるものもそうで、本来、民藝運動が提案していたのは当時としてはモダンなもので、民藝の先人達、柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司、芹澤銈介、第二世代の吉田璋也、式場隆三郎、上田恒次らの自宅は、武家風、豪農風・・・テーストは様々ですが、古びない感じがあります。以前、「汎用」というタイトルで書いたブログでは、リーチバーは、民藝建築、様式の歩み得たもう一つの道を示しているのかもしれない、という識者のコメントをご紹介していました。

リーチバーの壁は、斜めに、ヘリンボン的に入った籐が印象的。勝手というタイトルのブログにも書いたように、テマヒマの勝手口の戸を2年半前に新調した際、参考にしたのはリーチバーの意匠でした。

今回、改めてリーチバーの意匠を見て、気がついたこと。籐(リーチバー)と竹(テマヒマ)という違い以上に、リーチバーのそれは、大小(太細)様々な材を使っているということ。まるで河井寛次郎記念館に採用されテマヒマでも参考にした朝鮮張りのよう。その不揃いさが繊細さとある種の緊張感、格好良さを生んでいる!まさに「建築は細部に宿る」とはこのこと。コピーしようとしてコピーしきれず、結果的にオリジナルになる。


サラリーマン時代、国内の商社やメーカーを通さず、自社で直接海外の工場に生産を依頼する(直取と呼んでいました)仕事を担当していたことがあって、香港の企業に、某有名デザイナーの靴の写真を見せて作ってもらったら、コピーしようとしてコピーしきれず、似ても似つかないオリジナルになった経験があったのを思い出しました。


工務店さんにしろ、工場さんにしろ、実物を見てなくて、かつ詳細まで説明出来てなかった、詰め切れてなかった、から生まれたモノ。なんら自分の中の進歩はみられないのはトホホですが、AIではなく、生身の人間だからこそ起こる現象だと、前向きに捉えておきましょう。


ちなみに、この勝手口をまっすぐいくと、テマヒマの裏のお宅の横に出ます。テマヒマ同様古い建物なのですが、暫く空き家状態になっていて、このたび建て壊されて更地になることが決まり、昨日ぐらいから本格的な作業が始まっています。残念ですが、致し方ありませんね・・・。営業中も工事の音がするかもしれませんが、ご了承下さい。


テマヒマは昨日今日と火曜日水曜日で定休日です。

明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。

ランチの11時半,12時のお時間、ご予約は入ってませんのでご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を。




おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


高島屋催事「民藝展」の振り返りもこれで最後でしょうか。催事3日目、発酵デザイナー小倉ヒラクさんをお迎えして、「民藝と発酵~生きるためのモノサシ」というテーマでトークショーをさせて頂きました。以前はお客さん(使い手)としてイベントに行ってたのがいつの間にかお店(配り手)としてイベントに立ち、トークイベントを聞く側からいつの間にか話す側になっているのがとても不思議な感じです。しかも壇上からお話するみたいな格好になって恐縮です。


繰り返しになりますが、ヒラクさんが「僕たちは伝統とどう生きるか」(講談社現代新書)を出版したのを記念して、高槻(テマヒマ)⇔下北沢(発酵デパートメント)で計画していたトークイベントを高島屋さんの催事にて実施したもの。民藝について語る登壇者ってある程度決まってる感があるので、発酵を補助線に民藝の外から民藝を語る、民藝の「モノ」が溢れる催場にて「モノサシ」としての民藝と発酵を語る、という目論見でした。新著のタイトルからの影響でもありますが、「暮らす」ではなく「生きる」。


打合せ無しのぶっつけ本番とは言え、僕としてのプランはあって、

・「発酵」を巡るヒラクさんのここ10年ぐらいの活動が民藝「運動」の初期に似ていること

・民藝運動が始まった頃、民俗学、農民美術、民具など「民」を冠する活動が並行して起こったが、今の「発酵」界隈と近い動きは他にあるのか?

・民藝ブーム、発酵ブームに終わらせず、ムーブメント(運動)に押し上げるには?

・民藝と発酵の共通点

・「使う」民藝、「食べる」発酵を超えて、どう「モノサシ」になり得るか?

といった流れを考えていましたが、聞けたこと、聞けなかったこと、話せたこと、話せなかったこと、色々ありました。


先程、聞く側から話す側に変わったと書きましたが、「話し手」というよりは「聞き手」ぐらいの気持ちがあり、ヒラクさんからどう話を引き出すか、というところに重点がありました。これは1年半、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)で司会進行してきたのとも関係しているかと思います。僕が10の引き出しから3話すのに対し、ヒラクさんは1000の引き出しから7話す感じ。新著を出してから様々な対談を重ねてきてて、それで随分広がり、展開したと仰ってましたが、凄い!と思うのは、テーマに合わせて、対談相手に合わせ、内容やレベルを自由自在に変えてらっしゃること。今回、2人で話していくうちに、どんどんドライブしていく感覚があったのですが、トークイベントに何人かの知人から、面白かったけど、途中よく分からなかった(ついていけなかった)ところがあったという声があったので、ちょっと反省。


客席から聞くのと違って、当事者だとなかなか対談内容をまとめるのは難しく(このブログが遅くなった理由の一つですが)、どなたかまとめて下さらないかな?とか、動画をアーカイブして下さっていたら、とか思ったりもします。まとめるのは難しいので、対談中、ヒラクさんから飛び出した、3つのLをご紹介したいと思います。モノサシとしての発酵のキーワードと言ってよいと思います。


Limit into creativity(制限は創造性に)

Locality into character(地域性は個性に)

Lag into value(時間は価値に)


民藝の要素として、

実用性。鑑賞するためにつくられたものではなく、なんらかの実用性を供えたものである。

無銘性。特別な作家ではなく、無名の職人によってつくられたものである。

複数性。民衆の要求に応えるために、数多くつくられたものである。

廉価性。誰もが買い求められる程に値段が安いものである。

労働性。くり返しの激しい労働によって得られる熟練した技術をともなうものである。

地方性。それぞれの地域の暮らしに根ざした独自の色や形など、地方色が豊かである。

分業性。数を多くつくるため、複数の人間による共同作業が必要である。

伝統性。伝統という先人たちの技や知識の積み重ねによって守られている。

他力性。個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているものである。  

(日本民藝協会HPより)


あくまで柳宗悦が美を見出したものに共通点として挙げたものであって、これが揃えば民藝という条件では無いのですが、ヒラクさんの3つのLとも共通しますよね?特に制限(僕はよく制約と表現していますが)から生まれるクリエイティビティやオリジナリティは、民藝にも感じますし、他にも通じることで、よくテマヒマブログにも書いています。ますます高速化する現代において、ゆっくりした時間の流れを取り戻す、時間を信じることの重要性もよく書いているかと思います。


民藝と発酵の共通性でもあり、最重要なのが「他力性」であることは異論のないところかと思いますが、個人的には、無名性(+分業性)の拡張・新解釈、哲学カフェや恩送りノートでの経験を念頭に、カフェのサードプレイス的意味を踏まえて、名も無きではなく、名を無くす、という提案をしたかったのですが、最後時間切れで、消化不良となってしまいました。普段からテマヒマブログを読んで下さってる方なら、あぁ、あの話ね、って感じかと思いますが。もしもっと話を聞いてみたいみたいとか、一緒に対談したいみたいな、ご要望があればお気軽にお問合せ下さい笑。


改めまして、海外出張の忙しい合間をぬってお話頂いた小倉ヒラクさん、ディープな鶴橋の夜も含めご一緒出来て楽しい時間でした。ありがとうございました!スケジュール管理をして下さったおのたみさんありがとうございました!場を提供して下さった高島屋さん、ありがとうございました!


テマヒマは今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り11席とお席にかなり余裕がございます。現時点ではご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


開店8周年記念日の昨日から、久しぶりに飲食も含めたフルスペックでの通常営業を再開しました。2日とものんびりとした店内でしたが、お越し頂きました皆様ありがとうございました。リアルとSNS上とで沢山のお祝いのメッセージを頂きありがとうございました。またお祝いのお花やプレゼントを頂きました皆様ありがとうございました!


気づく方は気づく、ちょっとマイケル・ジャクソンを意識した今年の夫婦人文字「八」と、カウントダウン「蜂」コスプレの投稿には大変反響を頂いております。ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けたようで何よりです。前にも書いた気がするのですが、真面目にふざけるのが好きです。


そしてもう一つ反響が大きかったのが、高島屋催事「民藝展」で、朝礼後に配り手みんなで集まって毎日撮影していた集合写真。SNSにアップしていたのでご覧になった方も多かったでしょうか?皆さんから「仲良さそうですね」「楽しそうですね」というお声を頂きました。はい、とても仲良くさせて頂いていますし、とても楽しく過ごさせて頂きました。


ふと思い出したのが、民藝運動の外村吉之介(とのむらきちのすけ)の「㐂べば集まる」という言葉。例えば、喜んでモノを蒐集し、蒐集したモノを喜んでいたら、さらにモノが集まってくると捉えたり、日々の暮らしに喜びを見出し、喜んでいればさらに喜びがやってくると捉えたり、様々な解釈が出来るかと思います。楽しそうなことをやっている人や場所には、楽しそうなモノやコト、ヒトが集まってきますものね。おじさん達が毎朝戯れ合ってる写真の投稿さえもそんな空気を生み出すのかもしれませんね。


小難しい、小面倒なことばかり書いてる気もするテマヒマブログで、テマヒマとして伝えたいメッセージではあるのですが、テマヒマというお店自体はもう少しライトな感じで、この「㐂べば集まる」という場でありたいと思っています。


今日はいつもより短めなので、外村吉之介が説いた、民藝の精神を表わす言葉を書いて締めたいと思います。

「健康で、無駄がなく、真面目で、威張らない」


間もなくテマヒマ本日の営業終了します。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。

ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り4席となっています。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。








おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー、バイヤーの太田準です。


2018年10月1日にオープンしたテマヒマは、本日で8周年を迎えました。


自分達の想いとは別に、世間的にテマヒマをどう定義するかは難しいところ。売上比で言えば6割は飲食部門なので、飲食店と分類されることが多く、まだまだ単なる飲食店という印象をお持ちの方も多いかと思います。飲食店の8年生存率は10~15%とも言われていますので、コロナ禍も乗り越え、よく続けてこれたなと思います。これもひとえにこの8年間にお越し頂いた皆様、作り手はじめ関係する皆様、一緒にテマヒマを作ってきてくれた歴代7人のスタッフの皆さんのおかげです。ありがとうございます!


8年間で、2店舗目を出したり、別業態を始めたり、売上が右肩上がりで伸びたり、ということは全くなく、その歩みはゆっくりと、そして深く根を張るようなものだったかと思います。物価高騰や、来年4月にも予定される食品消費税減税の影響など、これからも厳しい局面が予想されますが、これからも長く続けられるよう、精進致します。


9年目のテマヒマもよろしくお願いします!

皆様のお越しを心よりお待ちしております。


毎年、インスタでは周年記念の日は夫婦人文字、それまでの5日間はスタッフによる周年カウントダウンが恒例となっています。今日は今年のスタッフの皆さんのコメントをまとめてご紹介したいと思います。


5周年のゴレンジャー、7周年のウルトラセブンに続いて、8周年の今年は、「ハチ(蜂)」のコスプレ。コスプレについては、事前にスタッフの皆さんの同意の上企画しましたので、ハチハラには当たりません(笑)。クリスマス時期にスーパーの店員さんがサンタコスさせられてるけど、あれってどうなんでしょうね?(笑)

「ぶん ぶん ぶん♪

おかげさまでテマヒマは、あと5日で8周年を迎えます。

いつもご来店くださるお客様をはじめ関わってくださる皆さまに心より感謝申し上げます。

心地よいひとときをテマヒマでお過ごしいただけたら嬉しいです☺️

私が手に持っているのは、キッチンで大活躍中のヘラです。

『八』を表現しました。

器はもちろん、調理道具も美味しいお料理をお届けするためには大切な存在です。

料理が楽しくなる、使いたくなる道具たちとともに皆さまのお越しをお待ちしております。

これからもよろしくお願いします🍀

スタッフ ヒトミバチ🐝」

「いつもありがとうございます。

お陰様でテマヒマは8周年を迎えることとなりました✨️

気づけば、私はテマヒマの歴史の半分以上に携わらせていただいておりまして、いつも楽しくお仕事させて頂けるのはお客様やテマヒマの太田ご夫妻、テマヒマスタッフの皆さんのお陰だと思っています😊

とても感謝しています✨️

これからもこの気持ちを忘れずに、そして私らしく、テマヒマを盛り上げていきたいと思います。

皆さま、今後ともテマヒマをよろしくお願いいたします

スタッフ チハルハチ🐝」

「こんにちは、

無限に広がる発酵の世界〜

とっても楽しいテマヒマへようこそ🐝

菌ちゃん大好きなシナバチです✨

テマヒマ8周年まであと3日✨

これまでテマヒマを支え、関わって下さった皆さま、これから出会う皆さま、

ありがとう御座います💐

これからも、皆さまがホッと心も身体も安らぐ、あたたかいお料理と空間創りが出来たらと思います🐝

これからもよろしくお願いいたします🍀

スタッフ シナバチ🐝」

「テマヒマは間も無く8周年を迎えます。

これもこの8年間にテマヒマにお越し下さった皆様、お心寄せて下さってる皆様、多くの作り手、お取引先、そして快く🐝コスプレもしてくれるメンバー、関係する全ての皆様のおかげです。ありがとうございます。

これからもテマヒマが、目的とは違った何かをお持ち帰り頂ける場所、誰かにとって自分の素に戻れる時間、になれるよう努めます。

9年目のテマヒマもよろしくお願いします。

バイヤー ヒトシバチ🐝」

「おはようございます

おかげさまで明日にテマヒマ開店8周年を迎えることができます。

心よりありがとうございます。

以前にお客さまとお話をする中で、「お店を続けていくモチベーションは何ですか?」とご質問をいただいたことがあります。

その時にお話したこと、改めて思うことは、やはりテマヒマでお客さまに食事やお買物をしていただいて喜んでもらえること。

そしてテマヒマを通じて繋がりを見ること。お客さまと味噌(味噌の魅力を知っていただいた時)、さらに器や道具との出逢い、そして偶然隣合った人同士がお話をされてる様子、ワークショップで体験される様子などなど。

テマヒマをキッカケに繋がりを見させてもらうことはとても嬉しいです。

さらに日々ご縁をたくさんいただいていること。

テマヒマというお店を始めたから出逢えた方がたーくさんいらっしゃいます。

このいただいたご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます。

これからの出逢いもとても楽しみです。

9年目のテマヒマもどうぞよろしくお願いします!

トモコバチ 🐝」



いかがでしたでしょうか?


テマヒマは今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。

民藝展、蔵出市を挟んで、久しぶりに飲食も含めたフルスペック通常営業ですが、11時半、12時のお時間はご予約で残り10席とお席にかなり余裕がございます。現時点ではご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!