情熱
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
古書を中心に、食をテーマにセレクトしたテ
マヒマ文庫。ビジネス書も少しだけ置いてい
ます。最近本棚に加わったタリーズコーヒー
ジャパン創業者松田公太さんの”すべては一杯
のコーヒーから”を昨日読んでいました。文庫
版が出たのも2005年ですから今から15年も前
の著作になります。松田さんが前書きで、書
いてる喩えのように山を制覇してしまった人
の成功談ではなく、まだ一合目、山を登り始
た段階(といってもかなりハイペースで山登り
してるように思いますが)でしか書けないこと
が赤裸々に語られていてその熱量が伝わって
きて、思わず一気読みしてしまいました。
ビジネスを始めることより続けることの難し
さはよく言われるるところですが、個人的に
は一店舗を営業し続けるのと多店舗化するの
とでは別の能力や技術があるように思います。業務のマニュアル化、人の問題、資金の
問題などなど。現在のテマヒマの業態を多店
舗化しようという風に思ってる訳ではありま
せんが。そもそも多店舗化に向かないですしね笑。
人の問題について、他社から理念の違うメン
バーをリクルートして失敗した話、学生アル
バイトの話なども書かれていましたが、テマ
ヒマは募集して集めたメンバーではなく、人
の縁、繋がりで集まったメンバー、しかも大
人なメンバーな為苦労していないのは本当に
ありがたいことです。ただ、お店としての理
念的なこと、目指すところ、みたいな話を常
に話せてるか?共有出来ているか?というこ
とについては、サラリーマン時代に自チーム
を運営していた時ほどには出来てないなぁと
反省をしていたりします。
この本の中で松田さんは、飲食業では商品と
同じぐらいコミュニケーション能力が重要と
述べていて、また能力がある人よりも情熱が
ある人を選ぶ、情熱さえあれば(飲食業では)、
人は成長できると信じていると。
この本に書かれている中で一番印象に残って
全く同感だなと思うのは、
“人は無意識に情熱の発信者に引き寄せられる
。運は人が運んでくるものなので、自然と情
熱を持った人間のものに運も集まってくる”
ということ。
オープンから2年、開店前や開店当時の情熱を
失ったわけでは決してないですが、コロナ禍
もあって若干運営することに手一杯になって
しまいがちだったので、お休みを増やした分
日々の熱量を上げていきたいと改めて思いま
した。
のちに松田公太さんは参議院議員になり一期
6年つとめて政界を離れました。忘年会を、
紡年会と言い換える、年を忘れるのではなく
次の年へと紡いで繋いでいきましょうという
ことをテマヒマでも、前職のマネージャー時
代もしていましたが、それは松田公太さんの
受け売りです笑。
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。今月から火曜日水曜日が定休
日となり、ランチの限定メニュー味噌キーマ
カレーの日が木曜日に変わります。本日のラ
ンチのご予約状況ですが、お1組のみとなって
います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
0コメント