Articles

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


若松英輔さんの日本経済新聞での一昨年の連載記事「言葉のちから」(の切り抜き)ネタが続きます。


1週間前の「習慣」というタイトルのブログで習慣(惰性)という言葉にハッとした話を書きました。今日は「知」ということ。


以下、若松さんやメーテルリンクの言葉からの抜粋ですが

・(「知」は生活において有用だが、人生においては)

 「知」を積み重ねるだけでは見えてこない何かがある

・「知」は世界を広く見せてくれるかもしれないが、深く感じさせてくれるとは限らない

・「知」を蓄えると人は無意識に知において貧しい人を軽んじるようになる。

  世の中に軽蔑すべきことは1つしかない。それは軽蔑そのものだ

・「知」識は幸福を約束しない。真の幸福は知る、知らないというの別な領域で実現する


それに対して「知」とは似て非なるものとして「叡智」という言葉を挙げているのですが、ここでは詳細は記さずに示唆的なユングの言葉をご紹介します。

「私の生涯のうちで最もすばらしくかつ有意義な会話は、無名の人々との会話であった」

栁宗悦が妙好人に注目したのにも似てるような、あるいは民藝そのものとも通じるような。


話を「知」に戻して、「知」は「習慣」同様「直観」を邪魔する面があります。

知を積み重ねていく、その一方で知を手放して観る、右脳⇔左脳とを自由に行き来、使うようなそんな感覚でしょうか。いや違うな。頭⇔心とかそんな感じかな。


さて明日からは、俊彦窯・丹窓窯「変わらぬ仕事」特集スタートです。

こんな案内文を書きました。


丹波立杭の丹窓窯さん、俊彦窯さんを訪れると決まって

「お変わりありませんか?」から始まります。

久しぶりにお邪魔してもそれを感じさせないように、変わらず温かく迎えて下さる清水家の皆さん、市野茂子さん。

俊彦さんも茂子さんは自分にとっては父や母のような年齢で、変わらずお元気でお仕事されているだけで尊い。

お仕事場、集落には変わらぬ穏やかな時間が流れ、お人柄と相まって、なるほどこの器たちが生まれるのだと感じます。

売れるモノ、新しいモノではなく、自分が好いと思うモノを大切に丁寧に伝えていきたい、繋いでいきたいというテマヒマの原点を思い出させてくれる場所です。

そんな俊彦窯さん、丹窓窯さんから「変わらぬ仕事」が届きました。メインテーブルにて特集としてご紹介致します。

変わらぬ仕事=定番という意味ではありませんので、テマヒマで初めてご紹介するモノもございます。時を重ね、生まれてきた器、是非お手に取ってご覧下さい。皆様のお越しをお待ちしております。


明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。

それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。おやすみなさい。

<価格見直しのお知らせ>

昨年末に行われました高槻市の「BOTTOカレー人気投票第2弾」では、発表されたベスト5にこそ入らなかったものの、市の担当職員さんによると10位に入ったとのこと。投票頂きました皆様ありがとうございます!カレー専門店でもなく、週に1度木曜日にしかご提供していないにも関わらず、大変光栄なことに思います。動物性食材不使用なヴィーガンなカレーかつ、お味噌を使ったカレー、発酵食品たっぷりのセット、発芽玄米という独自性も評価頂いた理由でしょうか?


さてその「お味噌汁を選べる味噌ベジキーマカレーセット」ですが、価格の見直しをさせて頂きます。皆さんも日々食品価格が高騰しているのを感じてらっしゃるかと思いますが、カレーのルーに使う乳酸発酵キノコを作るための各種のキノコをはじめ食材価格が上がり、現状の価格を維持するのが難しくなりました。たびたびこのようなお知らせで恐縮ですが

1500円(税込)→1540円(税込)

に変更致します。前日で申し訳ございませんが今年初めてのカレーDAYである明日1/23からとさせて頂きます。他のおばんざいセット、スイーツ、ドリンクについては今回は据え置きます。


お客様にはご負担となり、大変心苦しいご案内とはなりますが、何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。


これからも安心してお食事を召し上がって頂けるよう、ご家庭に取り入れたくなるヒントをお伝えしていけるよう、心地よくお過ごし頂けるよう、努めて参ります。


今後とも変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。


2025.01.22

テマヒマ



こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


最近100均でコピー用紙を買ったのですが以前は100枚入っていたのが60枚入りとなっていて、他のあるチェーンでは40枚ってところもあって、つまりそれって1.6倍とか2.5倍な訳で本当に物価高が止まることをしりません。ある飲食店に行った時にはあれ?こんな値段だったっけ?と驚くこともありました。

このブログやSNSを皆さんがご覧になってる訳ではありませんが、価格変更については正しくそして丁寧にお伝えしていきたいというのがお店のポリシーです。


最近もご紹介した若松英輔さんの日本経済新聞の過去連載「言葉のちから」の中に、


「頭」か考えただけの言葉は、それを聞く人の「頭」を刺激することしかできない。

「心」から出た言葉は「心」に届く。

「肚(はら)」から出た言葉は、相手の「肚」へと届く。

私たちは「頭」で理解し、「心」で感じているだけでは主体的に行動しない。(肚落ちして)「肚」が動き出さねばならない。


という一節がありました(少しアレンジしましたが)。


受け手によるというところは否めませんが、言葉、あるいは(哲学者井筒俊彦言うところの)コトバはきっと届くものと信じています。


そしてお料理も言葉と同様かと思います。

出来るだけ安く、出来るだけ早く(頭)という方にはなかなか伝わらないかもしれませんが、丁寧に作られたお食事やや込められた想いは、きっと心や肚に届くものと信じています。

思えば、テマヒマのメニュー表の一番上の「テマヒマへようこそ」というペーパーには、

「カラダとココロを整えるメニュー、脳ではなく腸が喜ぶお食事」を掲げているのですから。


テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日です。明日1/23(木)11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。明日のランチはその味噌ベジキーマカレーセットですが、ランチのご予約は4組で残り8席とお席に余裕がございます。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日で出張!まるざ発芽玄米研究所が終了しました。期間中まるざ発芽玄米研究所さんの玄米加工商品をお買い上げ頂いた皆様ありがとうございました!特にメインの古代餅(発芽玄米餅)は他商品に比べて多くご用意していたにも関わらず売り切れてしまいご希望の方皆様にお届け出来ずに申し訳ございませんでした。代わりと言ってはなんですが、テマヒマ冬の風物詩的甘味「ぜんざいとお味噌食べ比べセット」でまるざさんの古代餅をお召し上がり頂けますので是非ご賞味下さい。まるざさんのWEBサイトにて通販も出来ます。

出張!まるざ発芽玄米研究所初日の1/16に同代表の山川瑞穂さんをお招きして、ランチではまるざ発芽玄米研究所×テマヒマ1日限定のコラボピッツァランチをご提供し、その後にはお話会を開催しました。タイトルは”人生変わった!一生もんの身体を育てる食「発芽玄米のポテンシャル」”


2年ぶりの開催のお話会であり、日々ランチでご注文を承る際に発芽玄米のご説明をしていることもあり、復習ぐらいの気持ちでいたのですが、全然そんなことは無くて、内容も深く広くなっていて、とても刺激的なお話で、共感することばかりでした。特にエビデンス的なデータがしっかりあって説得力がありましたが、やはり説得力はお身内含めた実体験に拠るところが大きいですね。そして何より瑞穂さんの熱意と。


テマヒマではメニューと一緒に玄米・発芽玄米の説明をファイリングしていますが、発芽玄米の良さとして食べやすさがアップ、美味しさがアップ、栄養価がアップと書いていますが、抗酸化力もアップするのですね。


そして話は食の問題へと。欧米食が中心となり、米の消費量・生産量は減少、遺伝子組み換え、添加物、除草剤やネオニコチノイドなどの農薬/残留農薬の問題(日本は欧米よりも残留基準が緩すぎる!)・・・。

そもそも米(玄米)は、日本の気候風土に合うので古来から食べられてきたものなので文化や精神性などとも密接に繋がっています。玄米を(をさまざまな食べ方で)取り戻すことで未来へと繋がると瑞穂さんは力説していました。


ある農家さんと農薬をめぐって議論になった時も、話は平行線だったそうで、近いところから伝えていこう、変えていこうと思ったそうです。食に関わる仕事をしていて、残念ながら同じような考え方で営んでいる方は身近ではなかなか少なく、離れていても同志のように思えるまるざ発芽玄米研究所さんがいることは心強く思います。我々も頑張らねば。。。


コラボランチの準備で厨房に入った瑞穂さんがテマヒマの場から感じる空気を褒めて下さいました。毎日そこにいると気づかないですが嬉しいことです。またお話会に参加されるお客様の印象からだとは思いますが、テマヒマのお客様は素晴らしいと仰って頂きそれも嬉しかったです。


お話会もランチも素晴らしかっただけに、もう少し多くの皆様に味わって頂きたかった思いは正直ありますが、お話会も人数が少なかった分、積極的に質問も飛び交っていて、参加者の皆さんの熱量や真剣さも感じました。ご参加頂きました皆様ありがとうございました!


書き始めた時から日付が変わってしまいました・・・


テマヒマは火曜日水曜日定休日です。1/23(木)11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。

それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!おやすみなさい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


年末年始の長いお休みの間、「言葉のちから」という若松英輔さんによる2023年4月から2024年3月迄の日本経済新聞の連載(の切り抜き)を読み返していました。


そんな中、栁宗悦の「茶道を想う」から

”どう見たのか、じかに見たのである。「じかに」ということが他の見方とは違う。じかに物が眼に映れば素晴らしいのである。大方の人は何かを通して眺めてしまう。いつも眼と物との間に一物を入れる。ある者は思想を入れ、ある者を嗜好を交え、ある者は習慣で眺める。"

という一文を紹介していました。

柳宗悦は、「直下に見よ」とか「直観」とかということを説いていて、例えば誰々という有名な作り手だからではなく、モノを見て、モノそのもので選ぶということは僕自身そうありたいと考えています。が、この文章のように「直観」というのは改めて本当に難しいことに思います。若松さん曰く、ここで言う「習慣」は「惰性」みたいな意味で使われています。ある作り手のもとに仕入れに行った際、まるで初めて行ったかのように観れるかと言うと残念ながらそうではありません。店内の展示をしていて、どこか既視感のある展示になってしまったり。知識や経験が積み重なっていくことで、逆にそれが邪魔をするというかフラットに観たり考えれなくなるというか。よく「売れるモノではなく、自分が素直に好いと思うモノを」といったことをこのブログに書いていますが、栁宗悦に言わせれば嗜好を挟んでモノを見ることさえ戒めてる訳で、本当に「直観」って難しい。その域に達しないまでも、僕が去年今年と抱負の漢字一文字で上げている「破」や「脱」に象徴されるように、繰り返すことでパターン化してしまうことに対しては危機感があります。


習慣という言葉で言えば、次のマザー・テレサの言葉をことあるごとに思い出すようにしています。


思考に気をつけなさい。

それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい。

それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい。

それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい。

それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい。

それはいつか運命になるから。


ここで言う習慣は惰性のように悪い習慣だけでなく、良い習慣も含めた習慣ですがまずは思考ですね。

そして思考ということについては、以前このテマヒマブログでもご紹介した哲学者アランの

「悲観は気分に属し、楽観は意志に属する」

という言葉を思い出すようにしています。


若松さんの「言葉のちから」からはまたいくつかブログでも書きたいなと思っています。


昨日今日と火曜日水曜日で定休日でしたがお店にこもって展示替えをしていました。明日から2年振り開催の「出張!まるざ発芽玄米研究所」スタートです。メインテーブルでは高松のまるざ発芽玄米研究所さんの商品が並びました。惰性のなく展示出来たでしょうか?明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


今日も一日お疲れさまでした。

好い夜をお過ごし下さい。

おやすみなさい。

テマヒマ食の基礎講座~薬膳入門編③~


薬膳は、「カラダやココロを整える食の知恵」。

暮らしのなかで日々変化していくカラダやココロを、毎日のごはんで元気にしていきます。

大切なことは、そのときの自分に合った食材を選ぶこと!

特別な食材や難しい調理は必要ありません。

和食・洋食・中華など、お好きなジャンルのお料理に取り入れることが可能なので、美味しく気軽にカラダやココロを整えることができます。


疲れやすい、雨の日になぜか体調を崩しやすい、肌荒れや乾燥が気になる、便秘がつらい、冷えがつらい、イライラする、など様々な不調を感じているときにも頼りになる、一生ものの食の知恵を暮らしに取り入れてみませんか?


今回の入門編では、薬膳の大切な基礎知識をじっくりと学び、体質チェックでカラダやココロの状態を読み解いていきます。

カラダやココロの状態は人それぞれ。8つのタイプに分類して、それぞれの体質に合う食材・注意したい食材・食べ方・暮らし方などを、わかりやすくご紹介いたします。


レッスンの最後には、ことことの庭&テマヒマでつくるこの日限定の薬膳ランチで、学んだことを食べながら美味しく復習しましょう♪


■内容

・薬膳って何だろう?

・食材の持つ性質や働きを知ろう!

・薬膳の基礎知識①「陰陽」

・体質チェック①

・薬膳の基礎知識②「人体のしくみ〜気血津液」

・体質チェック②

・体質別のおすすめ食材や暮らし方

・自分のための献立を考えてみよう!

・薬膳ランチ(作り方の説明とレシピ付き)


■開催日時

2025年2月10日(月) 11:00〜14:00頃

※当日は通常のランチの営業はございません。


■開催場所

テマヒマ

〒569-1123大阪府高槻市芥川町3-10-13

Tel/Fax 072-655-3259

Mail temahimaselect@gmail.com


■定員

11名様(最少催行人数:4名様)


■参加費

7200円(税込) 当日現金払い

薬膳テキスト、レシピ、ランチ、ドリンク付き


■お申し込み方法

電話・メール・公式LINEにて先着順。

その際、下記4点をお知らせください。

①お名前

②お電話番号(携帯電話をお持ちの方は、出来れば携帯電話番号)

③薬膳を学んだ経験の有無

④その他連絡事項(アレルギーの有無、妊娠中の場合など)


■持ち物

筆記用具


■キャンセルポリシー

準備の関係上、7日前(2月3日)以降のキャンセルにつきましては、キャンセル料として参加費同額を頂戴いたします。


■講師ご紹介

「ことことの庭」田村明子

調理師として様々なお店で経験を積むとともに、自らの体調不良をきっかけに食を見つめ直すなか、薬膳と出逢う。

「薬膳って美味しいんだ!どんなジャンルのお料理にも応用できる食の知恵なんだ!」という驚きや楽しさ、実際に食べるもので自分自身のカラダやココロが少しずつ確実に変化していくことを感じ、薬膳の本格的な学びをスタート。

国際薬膳師・薬膳カウンセラーの資格を取得し、「身体と対話しながら、楽しく美味しく」をコンセプトに、身近な食材で楽しむ薬膳料理教室を主宰。


おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


ことことの庭・田村明子さんによる「季節の薬膳」講座は春、梅雨、夏、秋、冬と年5回開催していて、これまで2年大変ご好評頂いてきましたことから第三期を開講することとなりました。季節の薬膳に先んじて、まずは「入門編」から。


その後、季節の薬膳講座に続く方もいらっしゃれば、入門編だけご参加の方もいらっしゃいます。入門編=基礎編、季節の薬膳=実践編と考えて頂いてもよいかと思いますが、入門編は特におススメな講座でもあります。ちなみにその後、

3月中旬 春の養生編

5月下旬 梅雨の養生編

7月下旬 夏の養生編

9月下旬 秋の養生編

12月上旬 冬の養生編

と続きます。


昨今の物価高や講座に関わる準備もあって今回から価格の見直しをさせて頂きました。値上げの影響を心配しましたが、昨日SNSでの告知を開始したところ、早速お申込みを頂きありがとうございます。まだお席ございますのでお申込みお待ちしております。


今日から3連休という方も多いでしょうか?

テマヒマの初売り蔵出し市も残り3日。まだまだまだまだ好いモノございます。

皆さまのお越しをお待ちしております!


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!


こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


物販と飲食併設のお店というあり方について、鳥取の岩井窯さんや、たくみ工芸店・たくみ割烹を参考にしたり影響はありつつ、ありそうで無い、ひとつの理想の形だよねと自画自賛したり、その一方でホールスタッフが僕であることだけが除けばと自虐的に思ってたりもします。


高槻市の飲食店に特化した某アプリにテマヒマも参加していてその中でそのホールスタッフを酷評するコメントがあって、年末のチームテマヒマの忘年会でもその話をしました。あるメンバーからはいちいち気にしなくていいですよ、何か言われてもそんな時は能面でスルーしてって言葉もありました。そう言えばサラリーマン時代、部下と面談をする際、雑談してる時はそんなことは無かったのに面談が始まった途端、能面みたいに無表情になる人がいたのを思い出しました。今考えるときっと防御反応的なことだったんだろうなとふと思い出しました。アドバイスはアドバイスとして、やはり無色透明になることなく、色がある、それこそが個人店だとさえ思ったりします。ちなみにそのコメントに反応はしていますが気にはしていません。。


予約の時間になってもお見えにならず、のちに遅れますという電話があって、先程予約なしでお越しになった方をお断りしてしまったことをお伝えしたケース。ランチをお召し上がった後特に追加のご注文もない中、次のお客様が長らくお待ちであることを伝えたケース。低評価な点数をつけてる方のコメントを読んでるとどの時のことかを思い出せました。わざわざ点数を入れたり、コメントを入れたりするのは、よっぽど良かったか、よっぽど悪かったか、だと思うのでよっぽど許せなかったのかと思います。お店の回転率とか売上の為ではなく、おおげさに言うと「利他」、他者への配慮を頂けない方に僕は伝えているというのは想像して頂けるかと思います。念のため書いておくと、本当にいいお客様に恵まれて、多くの方は次の方にお席をお譲り頂いたり、席を移って頂いてりしています。これだけ酷評・低評価の方がいるのに平均すると高い水準なのは多くの方にはご満足頂けている証左とも言えます。だから良いというわけでもありませんが。。。。


最近よくご紹介している(というか絶賛販売中!の)影山知明さん(クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店)の新著でもカフェにおいて時間制を設けるべきか否かについて書かれていました。テマヒマでは開店以来その手のルールを設けたことはありません。ですが次のお客様がお待ちの場合にはお声掛けさせて頂いています。逆に次のお客様がお待ちでなければお声がけしないので(出来ればドリンクなど追加注文頂きたいとは思いますが笑)滞在時間3-4時間という方もいらっしゃったりもします。全てはタイミング次第。


繰り返しになりますが、明確なルールを設けないままそれでもうまく回っているのは、お越し頂く多くの皆様のご配慮によるもので、そういったお客様が多いことに感謝しています。全ての人に開かれている「場」と言いつつも結果的に自然と絞られている面はあるかと思います。たとえ酷評したり低評価をつけたりする人が出たとしても今後もルールを設けることなく、お客様に委ねつつ営んでいきたいと思っています。常々書いているように性善説に立っているので...


初売り蔵出し市も今日で7日のうち4日が終わりました。かなり静かな滑り出しでその分お客様とはゆっくりお話し出来ています。後半3連休に期待したいところです。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。




おはようございます。


長らくお休みを頂いていましたがテマヒマは今日から2025年の営業開始です。今年も皆様のお越しをお待ちしております。

年末年始のお休み中、毎年恒例ですが、今年の抱負を漢字一文字に込めて発表し合うということをチームテマヒマのグループ内でやっていました。テマヒマブログでもご紹介したいと思います。


スタッフ・仁美さん

今年の漢字一文字は「柔」です。 やわらかなアタマと しなやかなカラダ、 おだやかなココロで日々過ごしたいなぁとの思いからです。 こうしなきゃと固くならず、新たなモノを吸収できる余白・余裕を持って行動できるように日々精進します。 今年もよろしくお願いします😊


スタッフ・千春さん

私の今年の漢字一文字は「伝」です。

テマヒマに来てくださるお客様には感謝の気持ちをお伝えしたいです(もちろんひとしさん、ともこさん、スタッフの皆さんにも♡)

家族、友達には愛情を伝えたいです(♡)

頭や心で思ってるだけで口に出さないと伝わらないことってたくさんあると思います。今年は意識して自分の色々な気持ちを相手に伝えていきたいと思って、この字に決めました

今年もどうぞよろしくお願いします(お願いします)


スタッフ・志奈さん

今年の漢字一文字は 『炁』き

-生命のカガヤキ-  Loka Samasta Sukino Bhavantu 生きとし生けるものへの感謝

出合ったとのの「炁」と 出合って下さった皆さまと 豊かに感じ世界と調和し舞う。

舞うために心と體に真剣に向き合って行きます

常に「炁」を意識して ひたすら浄化 

素直に「実」行動 魂震わす 腹震わす

シンプルに オープンに

カラダを中心に色々な活動をさせて頂いております。《テマヒマ》では「食」を通して、皆さまの笑顔がたくさん見れますように 今年もどうぞよろしくお願い致します

言音舞-志奈   


プロデューサー/バイヤー・準(ひとし)

僕の今年の漢字一文字は「脱」にしようと思います。

今年の干支の巳。蛇は再生、復活、成長を象徴してると言われています。蛇が古い皮を破り「脱」皮するように、新しい自分、新しいテマヒマを見たいのだー仕事する(河井寛次郎さんの言葉をもじって)。日々を重ねる中で、新しく自分やテマヒマを見つけ、変化•成長出来ればと思います。去年の一文字「破」が消化不良だったのでそのリベンジ的な意味も込めて。

宜しくお願いします。


店主・智子さん

私の今年の漢字は「意」です。 「意」は音と心を組み合わせた漢字です。

自分の心の音を感じ、そこから意図し意識していきます。

日々の忙しさの中で、しようと思ってたことをしないままにすることがあります。

それはそれでいいか〜とも思いますが、自分の心の音はよくよく聴くようにしていきます

今年もよろしくお願いします


そんな5人のメンバーで営んで参りますテマヒマは、


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ 


みそソムリエの店主がテマヒマかけて作る発酵食品を中心としたカフェ、テマヒマかけて作られた民藝の器、暮らしの道具、食に関する書籍を販売するセレクトショップです。食に関するワークショップなども随時開催しています。


築90年の古民家をリノベーションした隠れ家的空間でお楽しみ下さい。


本日からは毎年恒例の「初売り!蔵出し市」。


今回は令和7年ということで7日間。店内のカフェスペースも全てショップスペースとして、普段、店頭に出し切れていないモノも含めてお出ししてご覧頂きます。


令和7年の初売りということで、7にちなんだ特典を7個ご用意致しました。

・商品7点以上又は7777円以上ご購入で7%OFF

・17777円以上ご購入で10%OFF

・77777円以上ご購入で17%OFF

・177777以上ご購入で元上代の77%(23%OFF)

・古書7冊以上ご購入で元上代の77%(23%OFF)

・お得な福袋1万円×7点(元上代×70%以下)

・振舞酒(どぶろく樫田)ご希望の方毎日先着7名様


日程

2025年1/7(火)~1/13(月・祝)


時間

11:00~17:00


場所

テマヒマ

〒569-1123

大阪府高槻市芥川町3-10-13

Tel/Fax

072-655-3259

Mail

temahimaselect@gmail.com


※蔵出し市期間中は、物販とドリンクスタンドのみ営業で、ランチ・スイーツのご提供はございません。


写真は今朝の七草粥。無病息災を祈って!(実は年末から絶賛咳風邪中ですが・・・)


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


少し前のことですが、ある都心部にある同業のお店(工藝店)にお邪魔して店主さんとお話していました。テマヒマより少し後に出来たお店で、開店前にテマヒマにお越し頂いたこともありました。名乗らずに入ってったのに、覚えていてくださっていたのか?インスタなどでご覧頂いていてのか?テマヒマさんですか?ってお声がけ下さって、お客様がいらっしゃらなかった時間帯だったこともあり色々お話しました。そして色々考え方の違いがあって面白かったです。


店主さん曰く「最近商品が集まらなくて困っている」とのことでした。そのお店は、我々「界隈」で有名どころの作り手に絞って扱ってらっしゃいます。自分の店の名前で売れる訳ではないからと有名な作り手しか扱わないという方針とのこと。ECの売上比率も高いようで結構売れてる印象でした。確かに名前で売れる、売れてる作り手は確かにいらっしゃって、ネットだと検索して販売してるお店(ECサイト)を探して買う方はいらっしゃるでしょうね。コロナ禍を経て増えてるように思います。


翻ってテマヒマのことを。(売上に対して)商品が多いと感じることはあっても商品が足りないと感じたことはありません。思ったより沢山商品があるのですね?とお客様に驚かれることがありますが、飲食店の印象の方が強かったり、場合によっては物販の印象が無かったりします(6年もやってるのに苦笑)。お店のサイズや売上規模に対してお取り扱いさせて頂いてる作り手の数や商品量が多いこともあります。通販のお問合せ対応はしているものの通販会社出身のくせに、ある抵抗感があってECサイトを構えることは今のところ考えていません。会社を辞め起業した経緯からも、売れそうなモノを選ぶというよりも、自分が好いと思うモノを選びたい、納得してお届けしたいという意識があります。お客様は民藝好きな方も勿論いらっしゃいますが、(入り口となるような店でありたいと以前から書いているように)店頭では、民藝だからとか、作り手の名前で選ぶ方は少なく、モノそのもので選んでらっしゃる方が多い印象です。


自分の信念や想いの一方で、売り場の鮮度という意味では商品が入れ替わっていくことが望ましいでしょうし、それは在庫回転という言葉なのでしょうけど、それとは違った意味で作り手と使い手の間を繋ぐ配り手の役割としてはその循環の中で長く滞留させ過ぎに回転させていくことが望まれます。ある作り手の方がお越しになった際にこれだけの作り手のモノが一斉に見れるのは良いですねと仰って下さいましたが、スペースにも上限があるので作り手お一人お一人からの仕入れや注文は少なくなったり、頻度が年に1回ぐらいになってしまうという問題もあります。


飲食や店頭小売の知識や経験もないまま始めてから6年3か月が経ち、見えてきたものもあります。一方でこの場所、この広さ、この業態とかならこんなものかなというところで安住してしまう危険もあるなと。年始に書いたブログの言葉を繰り返すならばコンフォートゾーン。昨年僕自身が抱負の漢字一文字「破」もですし今年掲げる「脱」もそんな危機感があっての設定です。影山知明さんの「大きなシステムと小さなファンタジー」の言葉を借りれば「充足」だけでなく「上昇」も。二つの中心点の楕円運動をやめないことで縮減に陥らないようしたいものです。上昇の為にはまずは物販の強化、飲食の底上げでしょうか。


世間が9連休といってる中14連休もしていたテマヒマですがいよいよ明日から今年の営業開始です。写真はこのブログを書き始めた時の店内の様子ですが、明日からは初売り!蔵出し市7DAYS。店内カフェスペースもショップスペースにして普段お出し出来ていないモノも含め全て並べてご覧頂きますので随分雰囲気が違います。11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


それでは明日から今年も

好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!







おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


お正月が明けると、お雑煮の地域性について会話やネットとかで一盛り上がりするのが常ですね。実家の味というか故郷の味というか、食の地域性がどんどん失われていく中、唯一残されたものというか。お味噌もそうですけど。

元旦は実家でおすまし×角餅のお雑煮、二日目は自宅で白味噌×丸餅のお雑煮を食べるのがここ最近の我が家のスタイル。実家はおそらく母の出身の三重県の影響?うちの奥さんの実家もおすましだったそうですが、お母さんは大阪出身。今年はうちの奥さん(テマヒマ店主)が10月30日に仕込んだ白味噌で。白味噌は麹の量がかなり多い分さすがに完成が早いですね。


昨日「100分で名著」(Eテレ)の筒井康隆特集を見ていて、語り手に俳優の岡部たかしさんが出演されていて、昨年見た「ボクらの時代」(フジテレビ)の岡部たかしさん×阿佐ヶ谷姉妹の出演回をふと思い出しました。不思議な組み合わせ?と思ったけど、3人は劇団東京乾電池の同期だったのこと。若手の頃の貧乏時代、岡部さんが昔やってたバイトの話に。それは道路で誘導するロボットが壊れないかをただひたすら何時間も監視し続けるという仕事。今だから笑わる貧乏話みたいなことですが、ちょっと笑えないなと。人間を便利にする道具に使われる人間というか。


生成AIを稼働させ続けるのには多くの電力が必要でそのために原発再稼働という流れがありますが、それも似たようなことのように思えてなりません。AIさんにどうやったら省電力に出来るか?AIさんに原発以外の方法を聞いてみて欲しいものです。


よく聴いてるラジオ(をポットキャストで)番組があるのですが、昨年末にAIに詳しいITライターの方(正確ではないかも)が2024年を振り返るという回がありました。AIへの期待から投資マネーが集まったため想定よりも早くAIが進化しているとのこと。AIに仕事を奪われる論がよく言われてますが、AIは奪って欲しいと思う仕事は奪ってくれないと自嘲気味に語ってたのが印象的でした(ロボット的なものと繋がっていくと変わるかもとも)。AIを使っているのか?AIに使われているのか?


初期テマヒマブログでもAIについて触れることがありましたが、あれから約7年経ちAIの話題もより増えました。今の仕事柄直接的には関わっていませんが、社会を見る、考えるにあたってはやはり気になります。そして民藝や発酵的なモノや考え方は人間らしくあるために必要だと当時よりも尚一層のこと思います。AIが道具から大きなシステムとなっていくのならば、影山知明さんの言葉を借りれば小さなファンタジー(創造的想像)として。


昨年は1/4(木)から営業開始でしたが,今年は1/7(火)とスロースタートの為ゆっくり過ごさせて頂いてます。1/7からは初売り!蔵出し市7DAYSスタート。皆様のお越しをお待ちしております。

こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


山下達郎さんの若かりし頃の好きなエピソードの一つで、シュガーベイブを解散し、バンドからソロになって、アルバムを作るのに一流ミュージシャンを呼んでレコーディングするとギャラが高く採算が合わず、ライブハウスだったら比較的安く出演してもらえたので、ライブアルバムを出すことに。そうして出来上がった「IT'S A POPPIN' TIME」は演奏時間が長く2枚組となってしまい、レコード会社から「売りにくい」とさらに文句を・言われたという話がなんだか好きなのですが、


クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店代表・影山知明さんの新著「ゆっくり、いそげ2~大きなシステムと小さなファンタジー」(クルミド出版)は、ご本人が「今の自分に出せるありったけはここに注ぎ込んだつもりでいます。」というだけあって想いがこもって?想いが溢れて?総ページがなんと475ページ。テマヒマの初期からウォッチして頂いてる方はご存知の通り、前著「ゆっくり、いそげ」がテマヒマを起業するきっかけでは無かったものの、それを強力に後押ししてくれた一冊だった為、査読版「続・ゆっくり、いそげ」をお取り扱いさせて頂くことになりました。2019年のこと。当時書籍は雑誌民藝を除けば(食に関する)古書のみの扱いで新刊書は初。まとまった数の本を販売するのも初めてでした。影山さんご本人がテマヒマにふらっとお立ち寄り下さるということもありました。振り返ってみるとその査読版は何度も追加を重ね気が付いたら結構な冊数をお届けしていました。その査読版に対して多くのフィードバック・レスポンスがあり、新たに2倍分量の書下ろしが加わったのが今回の新著。本の分厚さにひるむ方が多くて(「売りにくい」)、テマヒマではその査読版の時の販売の勢いはありませんが、(横に置いてた前著ゆっくり、いそげは完売・・)気長に、丁寧にお届けしたいと思います。


そんなボリュームですので僕も読み終わるのに少し時間がかかって、冬休みに入って2回目を読んでいるところ。テマヒマブログでご紹介するにあたってどこにフォーカスしようかと迷ってるうちに年を越してしまいました。


「リザルトパラダイム」

成果(リザルト)を最初に定義してそこへと最短距離で辿りつこうとうとするやり方。影山さんがこの本で「大きなシステム」と呼んでいるように効率や生産性が求められる現在の社会ではそれが当たり前になっています。図で描くと△ピラミッド状になる。それに対して

「プロセスパラダイム」

成果を事前に定義せず、一人一人の存在、一つ一つの仕事、関係性、偶発性、縁といった過程を大事にし、その行きつく先はオープンに考える。▽な社会を考えられないだろうか?という提案この本を通しての提案となっています(まえがきより引用・抜粋・編集)


実際、「リザルトパラダイム」の行き詰まりがあったり、その生き辛さがあったりはあって、でも分断を煽るような二項対立的に、「リザルトパラダイム」VS「プロセスパラダイム」というよりは、おそらくリザルトパラダイム一辺倒になりがちになっている現在、プロセスパラダイムも、両方のバランスというか、グラデーションというか。


査読版の時のサブタイトルは~植物が育つように、いのちの形をした経済・社会をつくる~でしたが、テマヒマというお店の成長を考えると植物に喩えるととてもしっくりきます。リザルトパラダイム的に、前年比●●%増だったり、〇年後に売上■■万円とか、▲▲店舗達成だったりといった目標を作ったことは無く(目的はある)、お店の変化や成長も、スタッフやお客様、その他の出会いや頂いたお話に拠るもの。影山さんが外資系コンサルやファンドの出身で元々大きなシステム(△)側であったと語ってるように、僕も所謂大手企業出身であって△側にいて、小さな個人店を始めたから▽(小さなファンタジー)に気が付けたということもありますが、成長を前提とした社会の行き詰まり以外にも、コロナ禍を経た心境の変化、年を重ねたことでの心身の変化も多いように思います。今を生きることの大切さというか。


アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは、ファーストプレイス(家)、セカンドプレイス(職場や学校)に対して、第三の居場所(サードプレイス)が必要だと論じていてカフェはそのサードプレイス足り得る場所だとしています。ちなみにスターバックスのコンセプトを語る上で「サードプレイス」という言葉は重要ですが、DXへの巨額の投資でスピードや利便性は高まったがアイデンティティは揺らいでいるという記事(アメリカのスターバックスの話)を最近読みました。影山さんは時間に注目して、ファーストタイム(家庭人としての時間)、セカンドタイム(職業人や学校人としての時間)、サードタイム(自分自身の時間)という区分を書いてらっしゃって、この考え方はテマヒマでも使わせた頂こうと思いました。サードタイムが第三の時間ではなくて、自分自身の時間というのがいいなと。もちろんご家族・ご夫婦での来店、職場の人同士の来店もあり全てが全てあてはまる訳ではないのですが、会社員・パート・主婦・母といった立場や役割をとっぱらった、自分自身の時間、素(す)に戻れる時間を過ごす場所。テマヒマはそういう場所でありたいなと。そう言えば平日のランチタイムの後半の時間帯とか、カフェタイムにお一人でお越しの方とかってそれにあたるのでは?


あとがきの中で、

その証拠に、その辺にある本を取って開いてみると、みんな実は同じようなことを言っている(問題意識の方向性を同じくする本においては、だけれど)

とあるように、僕自身普段お店を営みながら考えていること、民藝や発酵がモノサシにに社会や経済を見ていること、言葉遣いこそ違えど、似たようなこと、共感することがやはり多かったです。ファンタジー(空想や幻想)で終わらせず、社会を変えるとかまで大きなことは思わないけど、周りから少しずつ変わっていく、影響していく、そんな店でありたいなと思います。(もっとも影山さんはファンタジーを想像的な想像力と解釈していますが)


想いをもって小さなお店を営む方、大きな組織から離れようとしている方、社会に生きづらさや矛盾を感じてる方、いや寧ろそうで無い方、皆さんに読んで頂きたい本です。そして是非読み終わった後に語り合いたいです。「ゆっくり、いそげ2~大きなシステムと小さなファンタジー」絶賛発売中です。

明けましておめでとうございます🎍✨

昨年もお世話になり心よりありがとうございます🙏

今年もどうぞよろしくお願いします。


どのようなお正月を過ごされていますか?


巳年(ミドシ)は成長し実(ミ)を結ぶ年になると言われています。

今年も素晴らしい年にしたいですね✨


味噌(ミソ)と民藝(ミンゲイ)のさらなる魅力(ミリョク)をテマヒマで味わっていただけたら嬉しいです。


いつもありがとうございます🙇


テマヒマ店主

太田智子



「暮らし、味わう。」


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いします。


思えば昨年の今日は、能登の地震があった日であり、今も復旧・復興が進んでおらず心が痛みます。そして父を亡くした日。衝撃から始まった昨年でしたが、心穏やかに過ごせていることに感謝すると共に、そんな日々が続くことを、そうでない方に戻ってくることを願います。マインド的な心地よさの一方で、昨年抱負の漢字一文字に「破」を選んだように、仕事的には所謂「コンフォートゾーン」に入ってしまってるのでは?という自覚があるので、様々に挑戦していきたいと思っている元旦です。


タイトル画像の巳年のしめ飾りは、スタッフでロースィーツクリエイターの志奈さんの作で、水引で作った巳さんにセンスを感じます。


そしてもう一つは芹澤銈介型染カレンダー。芹澤死後復刻して作り続けられてましたが2025年が最終年となり、その普及版をテマヒマでも販売しましたが、今年1年テマヒマ店内に掲示することにしました。元は1947年のものですが、本当にデザインのセンスを感じます。額縁は、河井寛次郎の言葉「物買って来る、自分買って来る」、宮入圭太さんに型染で作って頂いた「現代日本味噌地図」同様、木工家の笹倉徹にお願いしました。


さて、皆さんに「長っ」って驚かれるますが、テマヒマは12/24~1/6まで年末年始のお休みを頂いております。


年始の営業開始後は、

1/7(火)〜1/13(月) 新春蔵出し市7DAYS


1/16(木)〜1/20(月) 出張まるざ発芽玄米研究所

1/16(木) まるざ発芽玄米研究所×テマヒマコラボピザランチ

1/16(木) まるざ発芽玄米研究所代表山川瑞穂さん玄米お話会


1/20(月)、1/27(月)、2/3(月)、2/11(火・祝)、2/17(月)、2/24(月・振休)、3/3(月)

手前味噌作りワークショップ


1/26(日)

簡易金継ぎワークショップ


いずれもSNS等で詳細お知らせしていますので、是非お申込み頂ければと思います。

皆さまのお越しをお待ちしております。


それでは2025年も、好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今年も宜しくお願いします。


こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日は、神戸三宮のいたぎ家さんで義兄(店主の実兄)夫婦と忘年会。毎年恒例となっていますが去年はやってないので2年ぶり。いたぎ家さんのご兄弟が和歌山県龍神村で育てたお野菜を中心としたお料理、滋賀のお酒、そして民藝の器を堪能しました。2019年に百貨店の催事でご一緒したこともあり、器や食への向い方に勝手にシンパシーを感じていたりします。一人でお邪魔したり、お客様が少ない時だったりでもない限りゆっくりお話しすることは出来ませんが、またゆっくり語り合いたいものです。義兄夫婦とはいたぎ家さんの後お茶したりもしましたが、いたぎ家さんの後半ぐらいからなんだか異業種コンサルみたいな感じの話に。違う業界だからこそ客観視出来ることもあり、あと企業での経験と、自営業での経験もあり、何かお手伝い出来ることもあるかもしれません。具体的に話がどう進んでいくか分かりませんが・・


先週、営業最終日の23日はチームテマヒマの忘年会。去年はいたぎ家さんでしたが今年は地元高槻のソミトス(酢と味噌をテーマにしたお店)さんで3年ぶりに。テマヒマは現在スタッフが3人いて、僕か店主(うちの奥さん)のどちらかが不在でない限り基本そのうちの1人がシフトに入る体制。なのでスタッフ全員が集まるのはこの忘年会か新メニューの試作会(必ずしも全員のタイミングが合う訳ではない)ぐらいなので貴重な機会です。今年はお一人が卒業し、新メンバーが加わるということもありました。ちなみに卒業したメンバーは今は遠く関東在住で、実は昨日お子様が生まれました。おめでとうございます!!!


忘年会では、メンバー間のコミュニケーション、親睦が第一だと思ってて、仕事の話をするのはどちらかというと野暮なのですが、今年は体制が変わったこともあって敢えて話しました。

開店から7年目になりますが、テマヒマには、明文化されたルールらしきもの、マニュアルらしきものは存在してなくて、それは人数も少なくそれでやってこれたからというのもありますが、お店側からの指示に従って動くというよりは、基本的には皆さん任せ自ら考え動いて欲しい、メンバー全員でお店を作り上げていきたい想いが強いからです。それぞれの能力や特技、個性をどうやったら発揮出来るか、その環境を作るのが僕の仕事だとさえ思っています(今年たまに書いてますが、仮にそれを発酵型マネージメントと呼んでいます笑)。ただ理解力、応用力の高いスタッフにこれまで恵まれてきた(スタッフ募集段階でそのようなことは書いてはなかったにも関わらず)ことに少し甘えていたなという反省があります。


例えば、小さなことで言えば、お客様がお越しになった際に何とお声がけするかということについてルールはありませんが、「自宅に友人を招く時のように」という開店当初に決めていたこと(不文律)をそう言えば共有されてないなとか。具体的に「〇〇」って言ってくださいという指示は今後もきっとしないと思いますが、意図や目的みたいなことはきちんと話していかないとなと。そいういったものの積み重ね、そしてメンバーの集合体がテマヒマのキャラクターとなるので。


忘年会では、各自の今年の抱負の漢字一文字を振り返るということもやりました。僕自身は「破」という漢字にしていましたが、正直これまでの維持、延長線上みたいなところが強く、来年別の漢字にするにせよ、このテーマは持ち越したいと思います。もしかしたら冒頭のコンサルみたいな話もその一つになるかもしれませんね。って受け身だったり、流れに任せてる面は否めませんが・・・

忘年会を「紡」年会って漢字を当てるというのはこれまで使っていましたが、今年スタッフの一人がSNSのコメントで「望」年会ということを言っていたので今回のブログタイトルとさせて頂きました。


ブログを毎日更新していた頃が懐かしくなるぐらい最近書けてませんでした。どちらかと言えば発信したいことが溜まってるのですが、おそらく年内はこれが最終となるかと思います。


今年1年、テマヒマにお越し頂きました皆様、通販のお問合せを頂きました皆様、それ以外でもこのブログやSNSを通してテマヒマにお心を寄せて頂きました皆様ありがとうございました。来年も変わらず、尚一層のこと宜しくお願いします。


それでは来年も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

良い年をお迎え下さい。