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こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


毎朝、朝ドラ「あんぱん」を観ています。最近だと「虎に翼」、「ブギウギ」、「らんまん」とかも名作だったと思いますが、今回の「あんぱん」もそう思います。少し前にAIとかロボットについて書かれた文章を読んでた時に、ロボットの形状が人間に近づいていけば親近感より嫌悪感を持つ場合が多く、そうでないものほど感情移入しやすいみたいな論考があって興味深いなと思いましたが、朝ドラも現代が舞台なものより、過去が舞台な方が寧ろ共感があったり、感情移入出来たりするような気がします。勿論過去が舞台と言っても現代的な眼差し、現代につながるテーマがある訳ですが。


「神対応」「神曲」「神回」みたいな表現は、神様を軽んじてる、安売りしてるみたいで、僕自身は使いませんが、その言い方で言えば最近の「あんぱん」では「神回」が続いている気がします。最愛の人の戦死を受けて悲嘆にくれる姿、出征時に実母が子に叫ぶシーン、戦地に行く前の兄弟の会話、どれも役者さん達の迫真の演技で涙してしまいました。死に直面したり、死を近くに感じる時、どうしてもこみあげてくるものが止められません。


そんなんだから?「あんぱん」関連の記事や情報をやたらとグーグルさんが僕におススメしてきます。そんな中で、軍国主義に洗脳されていく主人公に共感出来ない、戦争描写が長すぎるから、離脱する人続出、みたいな記事がありました。SNSの声を拾い集めて構成してるだけの、究極の炬燵(こたつ)記事といってよいと思います。番組を見る見ないを決めるのは視聴者それぞれなので別に見たくないものを無理して見る必要はありません。ただおそらくそういった戦争体験があってこそ、アンパンマンが生まれたのだと脚本家は伝えたくて、丁寧にこの時代のことを描いているのかと推察します。見たいものだけを見るというのは、エコチェンバーとかフィルターバブルとかの中で心地よくなるSNS時代ならではの感覚もあるかもしれませんね。そしてSNSで意見表明したって全然構いませんが、それは主観であり、一意見であって、それで脚本家だったり番組がそれで揺らがないことを願います。飲食店へのお客様のレビューもそうですけど。


営業中にこんなブログが書けちゃうぐらいのんびりとして店内でしたが、ランチタイムを中心にお越し頂きました皆様ありがとうございました。明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席の為少し遅くお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした!好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


直近書いた、関西よつ葉連絡会の注文用冊子「Life」用の原稿と、兵庫県民芸協会の事務局通信用の原稿を、記録のために転載しテマヒマブログにアップしておきます。ともに自分自身で書いたものではありますが、提出した場合、著作権的なことはどうなるのかよく分かっていませんが、問題があればお知らせ下さい。


ブログも、誰かに読まれてることを意識しなければならないのかもしれませんが、ほぼ独り言的な感じなので、転載する2つは、それぞれ関西よつ葉連絡会の会員さん、兵庫県民芸協会の会員さんが読まれるので、少し緊張気味で書きました。


【民藝と発酵、暮らしに手仕事を】

 テマヒマは大阪府高槻市芥川町の路地裏にある築90年の古民家をリノベーションして2018年10月にオープンしました。「民藝」と「発酵」をモノサシに、食を通して暮らしの豊かさを提案するセレクトショップとカフェです。手前味噌作り、醤油作り、ぬか床作りなどのワークショップ、薬膳講座など食に関するイベントも不定期で開催しています。

 店主の太田智子は、亡き母の看病をする中で食の大切さを知り、発酵食品にはまり、お味噌が好き過ぎて「みそソムリエ」の資格を取得し、それがテマヒマ開店にもつながりました。

 ランチのお味噌汁は3種類のお味噌から選べたり、お味噌汁以外の料理にもふんだんにお味噌を使っていて、ランチやスイーツのメニューを通して、お味噌の多様性、多用性を知っていただきたい、美味しく楽しく学んでいただきたい、そしてご家庭でも取り入れていただきたいと考えています。以前、よつ葉のカタログ「Life」でも「味噌レシピ」を連載していました。食材も安心安全なものを使いたい、お届けしたいという想いから、よつ葉さんを利用しています。

民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書も取り揃えていますので、機会があれば、是非、テマヒマにお越しください。(プロデューサー 太田 準)


【店主 太田智子さんより】

 十勝なかよし会の小豆は自家製あんこに使っています。土鍋で炊いたあんこはとても美味しく、お客様にも好評いただいています。テマヒマでは味噌シフォンケーキや豆乳葛プリンなどに添えてご提供しています。

「読書会に参加して」

先月に続き、兵庫県民芸協会の読書会に参加させて頂きました。今回の課題図書は「朝鮮の美術」と「陶磁器の美」(共に新編民藝四十年)。


読書会の前には関連して、参加者皆さんで特別展「CELADONー東アジアの青磁のきらめき」開催中の東洋陶磁美術館を観覧しました。

モノを見る、書を読む・考える・語る、そして(ランチもご一緒したので)食べるという盛り沢山な一日。

実際にモノを見た後での読書会は立体的になる感覚もありました。


両論考とも書かれたのは1922年で、まだ民藝という言葉も生まれておらず、柳が日本の産地を回ってもいない時期ですが、既に完成している感もあり、晩年の仏教美学に繋がるようなこともあって驚かされます。


前回の読書会では「線の美」ということについて話題が集まりましたが、今回は「悲哀の美」という言葉。東洋陶磁美術館で、朝鮮の器を見て、果たして「悲哀の美」を感じたか??


100年以上も前の文章であり、現代から読み解くというよりも当時に遡ってその時代状況・時代背景を鑑みながら読む必要があり、そこに難しさがあります。柳宗悦の大掴みに捉え、表現する力・才能という話も出ましたが、一方で分かりやすさは、大切なものが零れ落ちてしまう危険性も個人的には感じてしまいます。


個人的にはということで言うと、今に通じること、民藝以外にも通じることを探しているところがあって、

「藝術はいつも国境を越えて、吾々の心を潤してくれる」

「国家は短くとも藝術は永い」

「剣は弱く、美は強い」

「心が機械を支配せず、機械によって心が支配される時、藝術は永く吾々から去るのである」といった言葉にも線を引いていました。

最後の言葉なんかは、機械をAIだったりデジタルだったりに置き換えてみたらどうでしょうか?


この協会の読書会は、作り手、使い手、配り手、様々な立場、年齢も様々な方が参加されているので、視点が広がりったり、深まったりするのが有難いです。

皆さん民藝に共感して集まっていますが、かといって、盲信的に読まない、批判的にも読めるというのも健全に感じます。


何と言っても、期限のある宿題のようなもので、積読(つんどく)にならず読めるのが良いですね。これから読み進めていくのが楽しみです。

(兵庫県民芸協会理事 太田準)


発酵寄りと民藝寄り、飲食寄りと物販より、毛色の違った2つの文章ですが、いずれもテマヒマ関連の文章です。普通の飲食店さんやショップが普段どれぐらい文を書いてらっしゃるかは分かりませんが、テマヒマではこのブログも含め結構常に文章を書いてる気がします。。。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。おやすみなさい。






こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


6/8(日)の通常営業開始前、哲学カフェ(正式名:月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」)を開催しました。ご参加頂いたのは11名。当初6名ぐらいかなと始めたのですが前回に続き多数のお申込みとご参加を頂きありがとうございます。お一人お一人の発言量などから考えてどれぐらいが適正な人数かは分かりませんが、机と椅子の関係から12人を定員にしようと思っています。今回の内訳は男性2名、女性9名。年齢はお聞きしていませんが20代~60代ぐらいの幅でしょうか?前回からの引き続きのご参加は7名で、初参加は4名。リピート参加の方が増えていくともしかしたらリラックス感があったり、話が深まったりするということはあるのでしょうか?新たな参加者はウェルカムで、常に開かれた場でありたいと思っています。


今回も、敢えて自己紹介はせずに、皆さんから、聞いてみたい・話してみたい「問い」を発表してもらうところから。年齢、出身、職業、立場などから離れて全員が「対等」な場であるように。多数決により今回は「劣等感とはどういうことか?」に決まりました。多数決以外の決定方法がないか?と前回今回と終了後に参加者の皆さんにアンケートをお願いしているのですが、まだ今のところこれといって良い方法は見つかっていません。ちなみに他に上位で票が集まったのは「恵まれていることに無自覚な人にイラっとしてしまうのはなぜか?」「土産物を買うということはどういうことか?」「命にないものに感情移入してしまうのはなぜか?」


この哲学対話(哲学カフェ)ではそもそも、情報伝達や合意形成、正解探しが目的では無いので、このブログでまとめのようなことを書いても、場の空気感は伝わらなかったり、大切なことがこぼれ落ちてしまう気がします。そしてお一人お一人琴線に触れる部分が違い、感じ方も違う(それが大事!)と思います。


「劣等感」の反対語って?という僕の問いかけに「優越感!」と声が揃ったところから始まりましたが、「劣等感」と「あこがれ」って似てるよね、紙一重だよねみたいな話になり、どちらも「比較」することで発生するけど、その差って何だろう?劣等感には、自分にも出来そう、手が届きそう、自分への期待感がある?劣等感というのは自分の内側からだけではなく、社会や周囲、他者からも生まれる?


「諦めるというのは自分を明らかにすること」「手放す」「自信を持つ」「自己肯定感」「自分を持つ」「自分と他人は違う」「他の強みがある」「いったん自分の頭の中に寝かす/転がす」といった劣等感を回避する方向の話が出たり、


一方で「劣等感を持てるということは観察力があるから」とか「ポジティブな劣等感」ってあるのでは?と前向きに捉え直す発言があったり。


劣等「感」っていうけど、それを感じるのは、気持ちの問題だけでなくコンディションもあるのでは?といった新たな視点が出たりもしました。


様々な参加者がいらっしゃることで、話が色々なところに行ったり来たりしつつ、広がり深まる感覚があります。


このブログを書くにあたって、「劣等感」という言葉をAI・Chat GPTさんに聞いてみました。

「劣等感(れっとうかん)とは、自分自身が他者と比較したときに、自分に不足や欠点を感じてしまい、劣っていると感じる心の状態を指します。これは自己評価が低くなったり、自信を喪失したりする原因となることがあります。

具体的には、次のような状況で感じやすいです:

他人の成功や能力を見て、自分にはできないと感じるとき

自分の欠点や不足を意識してしまうとき

自分に対して厳しい評価を下すとき

劣等感は誰にでも一時的に生じることがありますが、長期的に続くと自己肯定感の低下や精神的なストレスにつながることもあります。適切な自己理解や自己肯定の努力が大切です。」


またグーグルさん、wikipediaさんによると

「劣等感(れっとうかん、英: Inferiority complex)は、自分が他人に劣っていると感じること。劣後感(れつごかん)ともいう。強烈な不平等感を持つ人々を記述するために使用される心理学用語であり、それによって多くの場合、極端な内気、自己隔離、社会的従順などが発生する。劣等感はしばしば、ある人がすべての他人よりも何らかの形で不足している、または劣っているという信念から生じる。

精神分析学の用語としては、ジークムント・フロイトが自著で用いたのが初出で、後に同僚のカール・ユングの著作でも用いられた。古典アドラー心理学の創立者アルフレッド・アドラーは、多くの神経症はこの劣等感を過剰に埋め合わせようとすることにその原因があると考えた。

日本では、一般的に誤ってコンプレックスを単に劣後感を指して用いられることがあるが、心理学用語としてのコンプレックスは、無意識下に抑圧され、固着され、ときに強い感情を誘発する観念の複合体(complex)を指すのであり、劣等感は正しくは「Inferiority complex(インフェリオリティ コンプレックス)」である。

概要

これは主に人間の心(精神)に発生する感覚である。人間は成長の過程で自我を発達させるが、この段階で他人との競争意識が生まれ、その競争面での挫折の結果が劣後感とみなされる。劣後感はこれを抱く人を憂鬱(暗く沈んだ気持ち)にさせるが、同時に克服することで更なる展望を生む。多くの場合、児童や青少年は様々な劣後感を抱いている。しかしそれらは成長途上における苦しみであるといえる。

アルフレッド・アドラーによれば劣等感は、子供の頃の成長環境(たとえば兄弟と比較される)、身体的および精神的な制限、社会的差別の経験(たとえば人種、経済状況、性別による機会不平等)によって引き起こされる可能性があるという。」


だそうです。

どうお感じになられましたでしょうか?

うまくまとまってる!これが正解だよね!と思われましたでしょうか?


仮に何か正解があるとして、その正解に最短距離でいきたい、というのならネット検索やChat GPTでも良いのかもしれません。あと先日の哲学対話の場で出てこなかった視点や切り口も確かにあったので、補足的にAIや検索を使うのはアリかもしれません。でも、ここには出てこないようなことが出てくるのが哲学対話であり、何よりも、考える、聞く、話す、対話こそが、その場やその時間こそが尊いと個人的には思います。


ご参加頂きました皆様ありがとうございました!


次回は7/13を予定しています。是非哲学対話を味わってみて下さい。一回完結ですので、初参加も大歓迎です。ご参加お申込みお待ちしております。


お申込みグーグルフォームはコチラ↓

テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日でした。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


6/12(木)

ショップ 11:00-17:00

ランチ 11:30-14:00

カフェ 14:00-16:30


ランチは木曜日ですが、味噌ベジキーマカレーセットではなく、おばんざいセットで、明日から新メニュースタートです。ご予約はお2組のみですのでご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


尚、明日はいつもより1時間早い17時閉店とさせて頂きます。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

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発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


濱田窯(益子)の職人さん高根澤光子さんが(愛称みっちゃん)急逝されました。86歳でした。濱田窯の濱田友緒さんや雅子さんのSNS投稿で知りました。みっちゃんさんとお会いしたのは濱田窯にお邪魔した数回のことなのですが、急なことにショックを受けています(そしてこれほどショックを受けている自分に驚いています)。前週まで元気にお仕事されていたそうなので、本当に急で、ご家族同然だった濱田窯の皆様、濱田家の皆様の心痛は想像するに余りあります。


テマヒマでもお取り扱いさせて頂いています濱田窯のまんじゅう皿。

お客様にご説明する時に、濱田庄司が存命の頃はまんじゅう皿に赤羽まんぢうをのせて来客に出していたこと、毎日100個注文していたらしいこと、と合わせてそれを作る職人さんが高根澤さんというご高齢の女性の職人さん、しかも濱田庄司時代からお仕事されるている方であることをお伝えしていました。みっちゃんさんの情報は基本的には濱田友諸さん(濱田庄司の孫で現濱田窯当主)から聞いたお話ですが、元々女中だったみっちゃんさんは庄司に見込まれて職人さんに抜擢されたとか。


友諸さんから聞いた話で好きなエピソードがあります。みっちゃんさんは濱田窯へバイクで通勤していましたが、ドキュメンタリーの撮影でそのシーンを撮ろうとしたら、爆走しすぎてもう少し遅く走って下さいって撮り直したという話。これもお客様によく言ってたなぁ。


サラリーマンだった自分の父親が定年退職後、老けたというか衰えたのを見ていたせいか、お仕事をし続けてるからいつまでも若い、そしていつまでも若いからお仕事を続けられる、というみっちゃんさんはじめ職人さん達って本当にすごいなと感じています。みっちゃんさんは生涯現役だったということですもんね。


民藝を表す言葉、よく使われる言葉に「無名の職人」ということがあります。

みっちゃんさんは、個人作家でも無ければ、窯主でもなく、窯の一職人さんです。器や箱書きなどにその名が刻まれることはありませんが、晩年はメディアへの露出もあって「有名」になりました。僕は、その器がどんな場所で、どんな人が、どんな風に作っているかを伝える、ヒトとモノ、間接的にはヒトとヒトを繋ぐのも自分の役割だと考えていて、みっちゃんという「名」もお客様に出していました。今後も、まんじゅう皿を観るたびに、伝えるたびにみっちゃんさんを思い出すことと思います。KANさんが亡くなった時も思いましたが、達郎さん言うところの「作品は遺ります」。そしてまんじゅう皿がお客様のもとで使い続けられ、時が経ち、誰が作ったとかも忘れられた時に「無名」へと帰っていくのでしょうね。


昨日、名古屋の方からお電話がありました。以前テマヒマでまんじゅう皿をお買い上げ頂いたそうで、その時僕がお話したみっちゃんのエピソードが忘れられなくて、SNSで訃報を見てご連絡を下さったとのこと。残念ながら現在まんじゅう皿の在庫がかなり品薄なのですがそれでもお取り置きをお願いしたいとのことでした。みっちゃんさんご本人が思ってらっしゃるよりも(いやきっとそもそもそんなこと自体思ってらっしゃらなかったでしょうけど)知られていて、亡くなったことを悲しんいる人が沢山いらっしゃいます。


ご冥福をお祈りいたします。


テマヒマは明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。グーグー藤カレーコラボSpecial Curry Weekも残り2日、木村恭子メイン特集或いはミニ個展も残り2日です。

ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り1席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。おやすみなさい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

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発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


先日のことですが、あるお客様がインスタのストーリーにアップされてる画像を見て、焦りました。高槻阪急さんのカレーマルシェでご一緒した飲食店の方でテマヒマにお越しになるのは初めての方。お店に掲げている暖簾が上下逆さまでした。なんでそんなミスを僕がしてしまったのかは分かりませんが、おそらく開店以来初めてのことではないでしょうか?すぐに「暖簾逆さになってしまってるー!!」とコメントをつけて返信しました。その後ちょっとしたやりとりがあったのですが、テマヒマが何もかもこだわってるお店なので、暖簾が逆なのも何かのこだわりがあるのかと思い、全く違和感がありませんでした。とのことでした。そんな解釈もあるのか!?と驚いたり、そこまでイメージが付いてるのって凄いなとか、間違っても指摘してもらえなくなったらどうしよう?とか色々考えさせられました。


確かに6年半の間についた「こだわり」のイメージってあって、カレーのトッピングのキムチや納豆も自家製ですか?って聞かれることがあったり、納豆ドレッシングの中身を当ててもらう時に「お味噌ですか?」って真っ先に言われたり。確かにだいたいメニューにお味噌入ってるし、入れかねないし笑。もし店主にお味噌の料理本の出版依頼が来たら、「だいたいお味噌を入れといたらよろしい」とか土井善晴さんが言いそうな口調で表紙に入れたいぐらいです笑。


お客様に同じようにお伝えしていても、伝わり方、感じ方、解釈は様々で、本当に受け手に拠るところが大きいというのはつくづく感じます。


先日あるお客様が、お連れの方がランチを召し上がった後に「なぞの満足感がある」と仰ったと教えて下さいました。言い回しが面白いなと思ったのですが、時間が経つにつれ、その言葉がじわじわときました。そのお2人とはそのあと、満足と満腹は違うという話や、脳と腸の満足の話もしたのですが。そのなぞの満足感を感じられたのも、お客様の感受性に拠るものだということをお伝えしました。自身のアンテナが立ってれば情報が入ってくるのにも似ているかもしれませんね。


グーグー藤カレーさんとのコラボカレー、二日目。先日テマヒマブログでもご紹介し、現在メインテーブルで絶賛販売中の「日々是編集」の著者で編集者の藤本智士さんがお立ち寄り頂いたり、ランチタイム後半から急に賑やかになった不思議な日でした。お越し頂きました皆様ありがとうございました。


画像は初日と、二日目後半のコラボカレーセット。グーグー藤カレーさんの2ndロットが最初と味わいだったり粘性が違っていたので、盛りつけも変更しました。グーグーさんのダルカレー(豆カレー)はお店でもやってらっしゃいますが、このコラボ用にヴィーガン仕様にして下さったので、実質初登場です。残り3日間、なかなか両店のカレーを同時に召し上がれる機会は無いかと思いますので是非ご賞味下さい。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


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プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日ですが、奈良博で開催されてます開館130年記念特別展 超 国宝―祈りのかがやき―を観に行ってきました。朝イチで行ったのですが、平日の雨の日だったにも関わらず、すごい行列。館内もすごい人でした。こんなに混んでる展示を観に行ったのは久しぶりのことでちょっと戸惑ってしまいました。


国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件の仏教・神道美術(HPより)というだけあって濃い圧巻のラインナップで見応えがすごかったです。ほとんどが国宝なのにこれだけ揃うと人だかりが出来てる場所と流し見されがちな場所があったり。


仏像などは本来置かれた場所に赴いて観るべきという論もあろうかと思いますが普通は見れない裏側などの角度でも見れるのが良いところ。入ってすぐの百済観音なんかは思わず何周もして観てしまいました。


伊藤若冲の絵やお経の文字など素晴らしいものがいっぱいだったのですが、なんだか昨日の気分は「仏像」。しかも細部が気になります。360度全ての角度から見てみると本当に細部まで行き届いて作り込まれていることが分かって惹かれます。「美は細部に宿る。」細部が気になりすぎて、有名な空也上人立像も口から出ている小さな仏像より足元の草履が目がいったり。そして今回全体通して衣のひだやドレープの表現がとても気になっていました。それにしても重源上人坐像の表情はすごかったなぁ。仏像の中には元々煌びやかで、時を経て、時を越えて、渋くなったものも少なくないと思いますが、個人的にはそこにこそ美しさがあるのでは?と思えてなりません。


前段でご紹介した百済観音は、館内でNHKの最新技術によって撮影された8Kデジタル画像が流されていました。とてもクリアで美しい映像で、さっき自分の目で見たものは何だったんだろう?全然見えてなかったのか?と思ったりもしました。その細部の積み重ねがまさにあの佇まい、気配が生まれてるのだとは思うのですが、そうやって見せられたものと、自分が見て感じたものとの差に少し戸惑っていました。仏像一つ一つ(全部じゃなかったかもしれませんが)に手を合わせて拝んでらっしゃるご婦人がいらっしゃって、とても素晴らしいと思ったのですが、彼女はきっと観るではなく、感じらっしゃったのだろう?と思ったりもしました。


超!国宝展の後、仏像館の常設展示を見に行きました。先程とは一転こちらは随分閑散としていました。国宝で無くても素晴らしいものはいっぱいあります。ゆっくり観れたからよかったですがちょっと寂しい気持ちにもなりました。


奈良博を後にして、近鉄で一駅の新大宮にあるrindoさんでランチ。前職の元同僚が堺の食堂ニーナというお店に続いて2店舗目としてオープンしたお店。雨の日だったのでのんびりとした店内だったので色々とお話出来てよかったです。複数店舗出す、しかも全然違うスタイルのお店を出すってすごいですよね。近くにはくるみの木さんやひふみ民藝店もあるので、お近くに行かれることがあったら是非!


あと奈良博の国宝展は6/15迄ですのでこちらも是非!


テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日でした。

明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


ご案内の通り、明日からランチはグーグー藤カレーさんとのコラボカレーSpeial Curry Weekスタートです。グーグー藤カレーさんのヴィーガンダルカレー(豆カレー)とテマヒマの味噌ベジキーマカレー、両店のカレーをあいがけで召し上がれる滅多にない機会(普通にはあり得ない企画!)かと思います。是非ご賞味下さい。ランチのご予約はお一組のみですので、ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。


こんばんは。


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プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


先日カフェタイムに一人の中三男子のお客様がご来店されました。お母さんと一緒に連れてこられた赤ちゃんとかでなく、ご自身の財布からお支払いをしたお客様としては、おそらく開店以来で最年少の方だと思います。小6から趣味でカフェ巡りをしているとのこと。閉店近くでお客様も少なく(最後は貸切状態)色々お話していました。中3だからって子供扱いすることなく、52歳のおじさんは真正面から全力でお話します。


このブログでたまに話題に出す高槻の飲食に特化した某アプリでのお客様からのお店の評価を見ていると、接客についてはこういう真正面から全力でスタイルは評価が大きく分かれます。映し鏡で反射させてしまうのではなく、吸収し飲みこむぐらいが素晴らしい接客なのでしょうけど、テマヒマについてはホールスタッフの僕の不徳の致すところです。最大の防御(?)は何もしないことぐらいにさえ思えますが、52歳のおじさんは相変わらずです。


少年はおとなしい感じですが、でも好奇心が抑えきれない雰囲気で、色々質問が出て答えていきました。どういう話の流れか部活の話になりました。彼は軟式野球のエースだそうですが、問わず語りで自分の陸上部時代の話をしていました。


高校生の時の話ですが、僕は陸上部で短距離でした。これは初期テマヒマブログで書いたかどうか忘れてしまいましたが、仕事の仕方にも影響していて、長距離走的、長期視点で見るというよりは、ちょっと先の目標を設定してそこまでダッシュするようなそんな感じ。年とともに最近はダッシュするということ自体も無くなっている気もしますが苦笑。


100Mで公式の試合に出るには定められた標準記録を突破する必要があってなかなかタイムを切れなかったので、試合と言えば専ら4×100Mのリレーへの出場でした。今はどうか分かりませんが当時は4走や2走は4人の中でも速い選手、1走はスタートダッシュがうまい選手。僕は一度も4走を任されたことはなく、1走や2走は経験しましたが、一番多かったのは3走だったでしょうか。


ご存知かのように、3走の担当する100Mはほとんどがカーブ。バトンをもらって走り出し、横のレーンの他校の選手と競って、今日の自分はもしかしたら速いかも?と思ってても、次の走者にバトンを渡す段になって、いやそんなでもないな?と分かるということがよくありました。上空から俯瞰で見てたらきっと違うんでしょうけど。人生観というと大袈裟ですけど、自分の見えている世界は正しくないのでは?自分は正しく世界が見えていないのでは?という思いを持つようなきっかけだったと今になると思います。発酵と腐敗が人間に有用かどうかで分けてるに過ぎない同じ現象だとか、善玉菌・悪玉菌という別も人間がそう分類しているに過ぎないとか、正義の反対は悪ではなく別の正義だという論だったり、そもそも「正しい」って何だろう?ということはありますが、それは置いておいて。


中三の彼と話していてふとそんな今にもつながる経験があったなぁと思い書いてみました。


テマヒマは明日明後日火曜日水曜日で定休日です。木曜からご案内の通り、グーグー藤カレーさんとのコラボカレーSpecial Curry Week第三弾スタートです。11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。


写真はお庭の芭蕉。新しい株がにょきにょき出てきました。寒さで葉の枯れた株を切る時、ちゃんと再生するのかしら?と毎年心配になります。地上より上の状態に目が向きがちですけど、見えない部分、根の部分が大事ですね。




こんばんは。


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プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


木曽福島の小池糀店さん、愛知岡崎のまるや八丁味噌さんの二軒の味噌蔵を巡る日帰りツワーのレポートをしたいと思ってのに気が付けば5/14から2週間以上が経ってしまいました。。。


ご参加下さったのは、テマヒマをきっかけに味噌ソムリエの資格を取得し、イベントベースでお味噌の量り売りの活動をされているマミさんで、我々テマヒマ夫婦と3名となりました。小池糀店さんにお邪魔するのは今回で2度目ですが、前回は味噌玉の状態を拝見出来なかったので、年間でも唯一見ることの出来るこの時期での催行となりました。


改めて味噌玉製法についてご説明すると、通常お味噌は煮大豆と麹とお塩を混ぜて発酵させて作りますが、蒸した大豆を丸め味噌玉を作り発酵させた後に、米麹とお私を加えさらに発酵させると独特な方法です。木曽の涼しい気候だからこそ出来得ると言えます(正確には木曽以外に松本の萬年屋さんも)。その結果、酪酸菌なども発生して、チーズのような香りがします。


小池糀店の唐沢社長には昨年お越し頂き、お味噌のお話会をしました(当時は専務)。その際にもスライドで拝見しましたし、小池糀店さんのHPなどでも見ていましたが、実際に見てみるとまさに解像度が違ってきます。お客様にご説明していても説得力が違います。チーズっぽい香りがするのはなるほどチーズっぽい見た目になっています。ただこの表面は洗浄するので味噌玉の内側が重要なのですが。これも現地に行って観たからこそのこと。


味噌玉製法について、そしてもう一つの大きな柱である糀作りについて、詳しくお話を聞くことが出来ました。画像については、既にアップしたインスタの方をご覧頂くとして。。。


質問なども丁寧にお答え頂きますが、もう少し俯瞰した社会や経済のことについて質問が広がっていくと、昨年のお話会でも聞けた唐沢節とも言える舌鋒鋭いコメントが返ってきます。真面目にモノ作りに取り組んでらっしゃるからこその言葉で共感することばかりでした。


中でも「規模」ということについては考えさせられました。家族経営+αぐらいの生産規模・生産能力なので、流通大手からの取引依頼は全てお断りされてるとのこと。それは生産量が増やせないということもですが、自分達の目が届かないところまで増やしたくない、きちんと理解し消費者に説明してくれるお店と付き合っていきたいということ。テマヒマもその一つとしてお選び頂けてることを有難く思うと共に身の引き締まる思いもします。


この出張の前だったか後だったかは忘れましたが、NHK・Eテレで「田んぼ×未来 あきらめないコメ農家たち」というドキュメンタリーを見ました。その中で夫婦で中山間地域に移住して農業を始めた小規模の農家さんが、100人の顔が見えるお客様を相手に意味を価値を伝え買ってもっていう話があって、適正な、無理の無い「規模」というのはあるなというのを感じました。


翻ってテマヒマのこと。このブログを読んで頂いている方ならご存知の通り開店以来規模の追求/拡大を意図したことはありません。適正規模がどんなものかは分かりませんが、日々ショップやカフェにお越しの方お一人お一人に伝えていく、繋いでいくというのを積み重ねていくということなのかなと思います。


明日から6月ですね。

テマヒマは明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお2組のみで残り11席と週末にも関わらずお席にかなり余裕がございます。現時点ではご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も1日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。



こんばんは。


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発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


前回のブログでご紹介した藤本智志さんの「日々是編集」読了しました。思っていた通り、いや思ってた以上に、良かったのです。優しい眼差しと語り口の中に、共感するところも多く、そして気づきもありました。


中でも「編集というただの器」の中でインタビュー記事を校正する場面があって


出てこなかった人や文化に光を当てることにこそ、

出てこなかった人や文化が放つ光を捉えることにこそ、


僕はそういうところに光を見いだすんです

僕はそういうところに光を見ます


僕自身は「光を当てる」とか「見いだす」という言葉を使わないものの、その言葉に違和感を持たないまま流していたことにハッとしました。藤本さん曰く、どこか上から目線で失礼な言葉遣い、もしかしたらそういう言葉を無意識に使ってしまってはないだろうか?とドキっとしました。上からということより自分を前に出すような、アピールしてしまってるような言葉、言ってみれば「我執」な言葉。


この本を読んだ直後のタイミングで、ある紙面の校正が届きました。

「私がセレクトした民藝の器」という言葉に引っ掛かりました。

前のブログで書いたように僕は「セレクトショップ」って言葉を使いますが、そこでは「選ぶ」ということよりも「編集する」ということに力点を置いていて、しかも「選ぶ」ではなく「選ばせて頂く」といった言い回しをしています。「セレクトする」ってあんまり使わないし、「私が」って強調してるつもりは全く無いです。

ちなみに校正では、ライターの方の言い回しは出来るだけ生かしつつも、結構赤入れしてしまう方ですが、これについては言い回しも直させて頂こうと思います。


先の藤本さんの文章はそこから民藝的無名性VS作家的有名性(≒自分の商品価値を高めようとする)という話に繋がっていくのですが、「民藝」を伝える側なのに、「利他」ということをよく書いてるのに、と自分を省みる機会となりました。


そしてこの本を読み終わり閉じようとする時にもう一発ハッとする文章に出合いました。


「伝えたいことをただ伝えるのか、伝えたいことをそこに込めるのか」

「大事なことは、届けたいことのあるなしではない。言わばそれを直接言ってしまわないことにある。饒舌に語って伝えるのではなく、感じさせる」


伝えるではなく伝わるのが大事とかってよく言ってますが、でもどこか伝えよう伝えようとしてしまっている、そしてそれが故に伝わらないことに苛立ってしまってる自分に気づかされました。


本を持ち読んでる時に、指に触れる表紙の装丁の引っ掛かりと心地よさと同じように、読み終わった後に引っ掛かりと心地よさが残る、良い本でした。是非おススメしたい一冊です。饒舌にならないように笑、でもメインテーブルで全力でおススメしていきたいと思います。


木曜日から始まった「木村恭子 三島手の器」メイン特集或いはミニ個展ですが、大変ご好評頂きありがとうございます!見いだしたり、光を当てたなどといったおこがましいことは全く思っていませんが、昨年に続いてご紹介出来ますこと有難く思います。お願いして追加で送って頂きました。先程展示していましたが、結果特集開始時点よりも充実しているみたいなことになりました。木曜日からメインテーブルに並びます。


それでは明々後日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


テマヒマを起業するきっかけだったり、お店を営む上での考え方や方針に、前職の反動があるということを書き過ぎてる気もしますが、もちろん経験や知見が活きてることもあり、テマヒマに底流で繋がってることもあります。


2000年代初頭にファッションカタログの中で「カフェ」を切り口にアパレル、服飾雑貨だけでなく、CDや生活雑貨までMIXして販売するという企画をやってたことがあります。カフェブームを背景に、ただモノを売るだけではなく、カルチャーを意識して、ジャンル横断で編集する、提案するというもので、リアル店舗になり、取り扱いジャンルが変わったりはしたものの思考、嗜好は変わっていない気がします。2000年代中盤、WEB上のファッション「セレクトショップ」を新規事業として立ち上げたことも、起業するのに繋がっているということは初期テマヒマブログではよく書いていました。そのセレクトショップはフランス語で「編集」という意味でした。


工藝店や本屋がセレクトショップという言葉を使ったり名乗ったりする時に、わざざわ名乗らなくてもセレクトじゃない店はないだろうとか、セレクトするのはお店ではなくお客様で、お店はセレクトされる側だろうとか、という批判、批評をよく見聞きしますが、セレクトショップという時、僕はセレクトすることよりも、その「編集」「提案」の機能に重きを置いています。0から新たらしい生み出すということは難しいし出来ないけれども、組み合わせたり、掛け合わせたりすることで何かが生まれる、そんなことをテマヒマ以前から、そして今までずっと志向してきたんだろうと思います。つまり「編集」するということ。


テマヒマに何度かお越し下さってる編集者の藤本智士さんの新著「日々是編集」が出ると聞いて、藤本さんにご連絡してお取り扱いをさせて頂くことになりました。だってこのタイトルの時点でめちゃくちゃ興味あるじゃないですか。この時点で全く読んでないのにきっと共感出来ることが書かれているのではという期待しかないじゃないですか。今日、その新著が届きました。これから読むのがとても楽しみですが、内容については現時点では全く触れることが出来ませんが、これまでの僕の経験と本のタイトルからしておススメです(ってちょっと雑過ぎますかね?)。また読み終わった時点で再度ブログを多分書くとは思いますが。


セレクト古書店(敢えて言ってみました笑)でもあるテマヒマは、古書だけでなくこれまでも「発酵文化人類学(小倉ヒラク)」「わかりやすい民藝(高木崇雄)」「ゆっくり、いそげ(影山知明)」などなど一部についは取次を通さず出版社からの直接仕入れで新刊書も扱っていて、本によってはかなり奥行を持って販売してきましたが、今回この「日々是編集」と前著「取り戻す旅」もそれに似た情熱(?)でメインテーブルにて販売していきます。是非お手に取って下さい。


この2冊については、藤本さんが考案された「Culti Pay」という仕組み?仕掛け?が導入されています。詳しくは以下のリンクを読んで頂けると分かりやすいと思いますが

古書を販売していて、そこからは著者に印税の形では届かないことについて忸怩たる思いもあったのですが、Culti Payだと少しはそれが解決するかもしれません。


木村恭子さんのミニ個展(メイン特集)初日だった今日、早速沢山の器が旅立っていき嬉しく思います。特に前回のデビュー展で気に入って下さった方が、お越し下さってお選び頂けたのが有難いことでした。慌てて木村さんに在庫確認・追加のご相談をしているところです。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様した。好い夜をお過ごし下さい!

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


テマヒマを起業するきっかけだったり、お店を営む上での考え方や方針に、前職の反動があるということを書き過ぎてる気もしますが、もちろん経験や知見が活きてることもあり、テマヒマに底流で繋がってることもあります。


2000年代初頭にファッションカタログの中で「カフェ」を切り口にアパレル、服飾雑貨だけでなく、CDや生活雑貨までMIXして販売するという企画をやってたことがあります。カフェブームを背景に、ただモノを売るだけではなく、カルチャーを意識して、ジャンル横断で編集する、提案するというもので、リアル店舗になり、取り扱いジャンルが変わったりはしたものの思考、嗜好は変わっていない気がします。2000年代中盤、WEB上のファッション「セレクトショップ」を新規事業として立ち上げたことも、起業するのに繋がっているということは初期テマヒマブログではよく書いていました。そのセレクトショップはフランス語で「編集」という意味でした。


工藝店や本屋がセレクトショップという言葉を使ったり名乗ったりする時に、わざざわ名乗らなくてもセレクトじゃない店はないだろうとか、セレクトするのはお店ではなくお客様で、お店はセレクトされる側だろうとか、という批判、批評をよく見聞きしますが、セレクトショップという時、僕はセレクトすることよりも、その「編集」「提案」の機能に重きを置いています。0から新たらしい生み出すということは難しいし出来ないけれども、組み合わせたり、掛け合わせたりすることで何かが生まれる、そんなことをテマヒマ以前から、そして今までずっと志向してきたんだろうと思います。つまり「編集」するということ。


テマヒマに何度かお越し下さってる編集者の藤本智士さんの新著「日々是編集」が出ると聞いて、藤本さんにご連絡してお取り扱いをさせて頂くことになりました。だってこのタイトルの時点でめちゃくちゃ興味あるじゃないですか。この時点で全く読んでないのにきっと共感出来ることが書かれているのではという期待しかないじゃないですか。今日、その新著が届きました。これから読むのがとても楽しみですが、内容については現時点では全く触れることが出来ませんが、これまでの僕の経験と本のタイトルからしておススメです(ってちょっと雑過ぎますかね?)。また読み終わった時点で再度ブログを多分書くとは思いますが。


セレクト古書店(敢えて言ってみました笑)でもあるテマヒマは、古書だけでなくこれまでも「発酵文化人類学(小倉ヒラク)」「わかりやすい民藝(高木崇雄)」「ゆっくり、いそげ(影山知明)」などなど一部についは取次を通さず出版社からの直接仕入れで新刊書も扱っていて、本によってはかなり奥行を持って販売してきましたが、今回この「日々是編集」と前著「取り戻す旅」もそれに似た情熱(?)でメインテーブルにて販売していきます。是非お手に取って下さい。


この2冊については、藤本さんが考案された「Culti Pay」という仕組み?仕掛け?が導入されています。詳しくは以下のリンクを読んで頂けると分かりやすいと思いますが

古書を販売していて、そこからは著者に印税の形では届かないことについて忸怩たる思いもあったのですが、Culti Payだと少しはそれが解決するかもしれません。


木村恭子さんのミニ個展(メイン特集)初日だった今日、早速沢山の器が旅立っていき嬉しく思います。特に前回のデビュー展で気に入って下さった方が、お越し下さってお選び頂けたのが有難いことでした。慌てて木村さんに在庫確認・追加のご相談をしているところです。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様した。好い夜をお過ごし下さい!

「木村恭子 三島手のお仕事 メイン特集或いはミニ個展」

半乾きの状態で印花を押して紋様を付けその上から化粧土を塗り、乾燥させた後に化粧土を剥ぎ取り紋様を浮かび上がらせる象嵌の技法、花三島。繊細な模様、リズム感が魅力で、三島手の作り手を探していたのですが、昨年、富山で作陶されている木村恭子さんとの出会いがありました。


木村恭子さんは砺波市庄川でモノ作りされていて、現在は富山県内のグループ展などを中心にマイペースに活動されています。陶芸教室出身というテマヒマの中では異色の経歴ですが、三島手以外にもスリップウェア、掻き落とし、イッチンなど様々に手掛けられています。中でも自作のバリエーション豊かな印判を使って生まれる三島手の器は繊細さとおおらかさが同居していて、木村さんのセンスやお人柄が作品に現われているように感じます。


窯から生まれ出たばかりの器を中心に、今年も木村恭子さんの器をご紹介させて頂きます。三島手以外にも、前回好評だったアイヌ紋様に着想を得たシリーズなど沢山の器が届きます。


富山県外ではなかなかご覧になる機会は無いかと思いますので是非ご期待下さい。皆様のお越しをお待ちしております。


■開催日時

2025年5月22日(木)~6月9日(月)


■開催場所

テマヒマ

〒5691123 大阪府高槻市芥川町3-10-13

Tel/Fax 072-655-3259

Mail temahimaselect@gmail.com 



おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨年10月のテマヒマ・デビュー展からまだ7ヶ月のタイミングですがミニ個展/メイン特集の開催となりました。富山県外での展示はほぼ初めてで知名度が高いわけではありませんが、大変ご好評頂きました。小売で使われる言葉で、今の営みにはそぐわない言葉で言うと消化率(なぜ違和感を感じるのかを哲学対話的に掘り下げるのも面白いと思いますが、筆を進めます。筆って笑)も高かったです。名前で売れているのではなく、純粋にモノとして見て感じて選んで頂けてとても嬉しく、ご紹介するご縁を頂けたこと、配り手としてある種の役割を果たせたことも嬉しいことでした。


今回の個展は、案内文にもありますように、ごく最近のお仕事が中心です。実はそこに向けては新作についてのアイディアをお送りしたりもしましたが、今後の参考になると幸いです。それもまた配り手の役割でしょうか。


現在、富山新聞では工藝王国×民藝大国という連載があって、木村さんがその記事を写真に撮って送って下さって、有難く読ませて頂いています。内容について感想をお返事したりもしていて、その対話を通してお互いの考えを伝え、知ることもまた有意義なやりとりとなっています。


準備は整いました。先程SNSにアップしたら、木村さんから早速、展示についてお褒めの言葉を頂きましたが、皆様にとってはいかがでしょうか?

この後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


ランチの11時半、12時のご予約は5組で残り4席となっています。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も好い一日を!