こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
若松英輔さんの日本経済新聞での一昨年の連載記事「言葉のちから」(の切り抜き)ネタが続きます。
1週間前の「習慣」というタイトルのブログで習慣(惰性)という言葉にハッとした話を書きました。今日は「知」ということ。
以下、若松さんやメーテルリンクの言葉からの抜粋ですが
・(「知」は生活において有用だが、人生においては)
「知」を積み重ねるだけでは見えてこない何かがある
・「知」は世界を広く見せてくれるかもしれないが、深く感じさせてくれるとは限らない
・「知」を蓄えると人は無意識に知において貧しい人を軽んじるようになる。
世の中に軽蔑すべきことは1つしかない。それは軽蔑そのものだ
・「知」識は幸福を約束しない。真の幸福は知る、知らないというの別な領域で実現する
それに対して「知」とは似て非なるものとして「叡智」という言葉を挙げているのですが、ここでは詳細は記さずに示唆的なユングの言葉をご紹介します。
「私の生涯のうちで最もすばらしくかつ有意義な会話は、無名の人々との会話であった」
栁宗悦が妙好人に注目したのにも似てるような、あるいは民藝そのものとも通じるような。
話を「知」に戻して、「知」は「習慣」同様「直観」を邪魔する面があります。
知を積み重ねていく、その一方で知を手放して観る、右脳⇔左脳とを自由に行き来、使うようなそんな感覚でしょうか。いや違うな。頭⇔心とかそんな感じかな。
さて明日からは、俊彦窯・丹窓窯「変わらぬ仕事」特集スタートです。
こんな案内文を書きました。
丹波立杭の丹窓窯さん、俊彦窯さんを訪れると決まって
「お変わりありませんか?」から始まります。
久しぶりにお邪魔してもそれを感じさせないように、変わらず温かく迎えて下さる清水家の皆さん、市野茂子さん。
俊彦さんも茂子さんは自分にとっては父や母のような年齢で、変わらずお元気でお仕事されているだけで尊い。
お仕事場、集落には変わらぬ穏やかな時間が流れ、お人柄と相まって、なるほどこの器たちが生まれるのだと感じます。
売れるモノ、新しいモノではなく、自分が好いと思うモノを大切に丁寧に伝えていきたい、繋いでいきたいというテマヒマの原点を思い出させてくれる場所です。
そんな俊彦窯さん、丹窓窯さんから「変わらぬ仕事」が届きました。メインテーブルにて特集としてご紹介致します。
変わらぬ仕事=定番という意味ではありませんので、テマヒマで初めてご紹介するモノもございます。時を重ね、生まれてきた器、是非お手に取ってご覧下さい。皆様のお越しをお待ちしております。
明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れさまでした。おやすみなさい。