時機
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
金曜日のことですが、カフェタイムにあるお
客様がお越しになりました。お住まいは水無
瀬駅と仰ってたので同じ高槻市内ではありますが少し遠目。
一年ぐらい前からテマヒマのことはご存知で
やっと来れましたとのこと。2度ほどお越しに
なったらしくその時はお休みだったそうです
。何度も申し訳ございませんでしたとお伝え
したら
「まだタイミングでは無かったのかな?」
と仰ってました。その他にも言葉の端々から
とても心優しくナチュラルな感じな方である
のが伝わってきました。無理矢理何かを実現
したりというよりは、自然に実現するのを待つというか。
僕自身も運命論者というか、運命みたいなも
のはあると思っています。ただそれは運命に
身を任せるほど悟りを開いてるわけではなく
、後でふり返ってみたらそういう運命だった
のかと思うような感じで、それに至るまでは
水面下で激しくバタ足しています。
コロナ禍でのこの一年のバタ足も、収束して
何年か経って振り返ってみれば、何か運命的
なことが見えたりするのでしょうか?
その方はご飯茶碗をお探しだったのですが、
色々お話しながら、仁城逸景さんの木のお椀
をおススメしました。
仁城さんの器は、木の器に漆を塗ったもので
すが、所謂漆器とは違って木目を生かしたも
の。テマヒマのランチでお味噌汁をお出しし
ている艸工房玉山保男さんの汁椀は7回漆を
塗って磨いてを繰り返すのに対して塗りは3回
。漆器の世界は轆轤で木のお椀を作る木地師
さんと漆を塗る塗り師さんとが分業になって
るが一般的ですが仁城さんは全工程を一貫し
て物作りされています。カタチもコロンとし
て可愛いらしく高台が低めのタイプ(高台高め
と低めと2つのデザインがあります)は特にカ
ジュアルに、より普段使いしたい器です。
玉山さんの漆器は店内で実際使って、使いこ
むうちにより艶やかに、美しくなる経年変化
をお客様にご覧頂いていますが、仁城さんの
器も同様に是非その変化をお楽しみください
で、その女性は結局、仁城さんのお椀をご購
入。何点かの中からじっくり木目の感じ、塗
りの色合いなどを吟味してお選びになってら
っしゃいました。いいお買い物のお手伝いを
出来て楽しい時間でもありました。そしてき
っと大切に使って頂けるんだろうなとも思い
ました。仁城さんの取り扱い説明の紙の中に
“ザラザラしたスポンジよりはアクリル毛糸で
編んだタワシの方が器にはやさしいです。
目安としましては自分自身の手と同じように
器も使って頂ければ幸いです”という言葉が
あってそれも優しくナチュラルな表現です。
仁城さんの器をお取り扱いさせて頂くように
なったのはごく最近のことで、もしその方が
もっと以前にテマヒマにお越しになってたら
(前にお越しになった時にテマヒマがお休みで
はなかったとしたら)その器とも出会えてなか
ったかもしれないので、今回のタイミングで
テマヒマにお越しになった、テマヒマで仁城
さんの器に出会ったのは運命なのかもしれま
せんね。又は、出会うのが運命なら、テマヒ
マで出会わなくてもどこか別の場所で出会うのかもしれませんが。
昨日はそんな商品との出会いに立ち会う場面
が少なく残念でしたが、一日中雨降りだった
にも関わらず、カフェの方には沢山の皆様に
お越し頂きありがとうございました!
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチのご予約状況ですが、
11時半が2組、12時が1組で残り9席とお席
に余裕がございます。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
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