僕滅
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
「宗教」というとどこか身構えてしまったり
ちょっと距離を置きたくなってしまう、そんな気持ちが僕にはあります。神社仏閣に行く
のはどちらかと言えば好きですし、人智の及
ばないことが存在することは認めてるし、そ
こから神様っているんじゃないかなと思った
りもするのにも関わらず。その理由ははっき
りしなかったのですが、M・J(マイケル•ジャ
クソンではなくみうらじゅん笑)の言葉を借り
るとそれは団体感、そしてお金が絡むからで
はないかと。
「お釈迦さん個人の教え自体は哲学や考え方
として受け入れることが出来るが、信心はあ
るのかというと途端に尻込みしてしまう。ど
うしても信心=団体行動というイメージを抱
いてしまう。(略)本来、宗教というのは文化系
のイメージがあるのに、団体になった瞬間、
体育会系的な要素が出てきます。」みうらじゅんさん独特の言い回しですが納得感があり
ました。
日本人は「宗教」とは距離があるかもしれま
せんが、スピリチュアルなもの、パワースポ
ットなどの盛り上がりはあるので「宗教的」
なものを求める気持ちは強いのかもしれませ
ん。八百万の神とかって言うぐらいですし。
話は少しズレますが、先日、YouTubeで視聴
した太田浩史さん(となみ民藝協会会長、大
福寺住職)、ナガオカケンメイさん
(D&DEPARTMENTディレクター)林口砂里さ
ん(となみ民藝協会)の対談を試聴したので
すが、その中で宗教は無くなってもいいので
「宗教性」を取り戻すべきといった発言が、
太田さんからあってとても腑に落ちました。
このトークイベント、とても興味深い内容で
したので、お時間ありましたら下のリンクか
らご覧下さい。
さて、そんな、みうらじゅんさんの10年前の
著書「マイ仏教」の中で「自分なくし」とい
うことを提唱しているので、今日はそのあた
りのことを抜粋・要約したいと思います。
・ヨーロッパでは「我思う。故に我あり」と
いう有名なフレーズがあるが、仏教では「そ
う思う我もない」と考える。
・「自分探し」という言葉が広く世の中に流
布しているが本当の自分を見つけたという人
がいるだろうか?仏教では「無我」、本当の
自分なんてものはないと説かれている。自分
探しより大事なのは「自分なくし」では?
・自分なくしのためには、誰かに憧れ=なり
たいと思うこと、誰かの機嫌をとること。
・誰かを好きになる、夢中になる、リスペク
トする中で真似しきれない部分こそがコンプレックスであり、それが個性だ
僕自身は、無我の境地にはほど遠く、我執が
あると自己分析しています。民藝と仏教は思
想的に隣り合っているものだと思いますが、
民藝と関わっていくうちに自分も変わって
いくのでしょうか?仏教についても少しずつ
知りたい学びたいとも思います。
自分をなくして、相手の機嫌を取る行為を、
みうらじゅんさんは僕滅運動と呼んでいるの
で笑、今日のタイトル漢字二文字は僕滅とし
てみました。
テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越
しをお待ちしております。ランチのご予約状
況ですが、お1組のみで残り13席とお席にかな
り余裕が、いや余裕しかありません。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
尚、明日以降、変則的な営業日程となります
9/17
臨時休業
9/18〜9/20
蔵出し市(物販とドリンクスタンドのみ営業)
9/21,22
定休日
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