吐吸

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
今日は水曜日で定休日!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

NHK•Eテレの番組”100分で名著”は現在再放送で、経済思想家の斉藤幸平さんを案内人にカ
ール•マルクスの「資本論」を紹介しています
。その第二回の冒頭でそもそも資本とは?と
いう話がありました。

資本の一般定式
G-W-G’
お金(元手)→商品→お金(元手+利益)→
このお金から始まる流れの中で、お金はどんどん増えていく、この価値増殖の運動を資本
とマルクスは呼びました。

一方、資本主義以前の社会においては、
W-G-W
つまり商品が先で、
商品→お金(稼ぎ)→商品
で、価値が増えることはありません。

資本主義社会においては、モノを使うことよ
り売ることを重視する、ゴールの無い価値増
殖のシステムの歯車に人間がなっている、と
言います。

番組を見ながら、なるほどと思うとともに、
金融資本主義に至っては、
お金→お金→お金→
と、実体経済とはかけ離れ、表されるなぁと
思っていました。

それともう一点、ちょっと違ったことを思い
出しました。
よく吸って〜、吐いて〜と呼吸のことを表現
したりしますが、ヒトは生まれ出てきた時に
1番最初に息を吐くところから始まる、そして
息を引き取るというように、息を吸って最期
終わる、ということ。

呼吸で言えば、まずは吐いて吸う、つまり
出してから入る。
資本主義以前の社会も同様に
出してから入る。

サラリーマンをそのまま続けていたらおそら
く疑問に思わなかったでしょうけど、今の資
本主義のままでよいのか?ということについ
て考えることがあります。資本主義社会しか
知らないですし、その答えが社会主義だとも
言えないと思いますが、贈与経済だったり、
共感資本主義だったり。後者については、今
ちょうどある本を読み進めているところです
。自営業だからというだけでなく、コロナの
今の状況だから、あるいは、クラウドファン
ディングを今年やってみたことで少し自分の
中のお金についての考え方が変わりつつある
気がしています。まだバクっとしていて、頭
の中がまとまってないですけど。

テマヒマは今日は水曜日で定休日です。明日
12/16(木)11時オープンで皆様のお越しをお
待ちしております。
それでは、今日も好い一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01