表裏
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
NHKの朝ドラ「ちむどんどん」、ネット、SNS
を中心に酷評されているようですね。脚本の
登場人物のキャラ設定だったり、時代考証の
甘さだったり、無理なストーリー展開だった
り。この前の兵庫県民芸協会のWEB雑話会と
か、中ノ畑窯さんの佐藤さんとお話してる時
とかにも話題に少し上ったりして、逆に注目
されてるとも言えなくもないですが。
復帰というタイトルのテマヒマブログでも書
いたように沖縄の本土復帰50年の年のドラマ
として期待されていたのに、沖縄のことをう
まく描けてない、裏切られた思いの方も多い
ということもあるかと思いますが、ここまで
加熱すると、坊主憎けりゃじゃないですが、
重箱の隅をつつくような突っ込みだったり批
判だったりもあって、みんなでよってたかっ
てバッシングする最近の嫌な風潮のような気
がします。
「強みは、同時に弱みにもなる」
というアドバイスをもらうシーンが先日その
朝ドラの中でありました。イタリアンで磨い
た料理技術(強み)が、素材そのものの味を
引き出す沖縄料理において邪魔をしていた
(弱みとなっていた)ことに気づくというお話。
オーナーからのアドバイスなど中にはなるほ
どと思うこともあり、悪い所だけでなく、良
い所もあるとは思います。
強みと弱みが表裏一体になることがある、と
いうのは飲食店に限らず言えることだと思い
ますが、飲食店でもあるテマヒマでもやはり
当てはまることがありますね。
お味噌や発酵食品にこだわってたり、ほぼヴ
ィーガンのメニューをご提供していたりと、
コンセプトが明確なことから、健康志向な方
などが調べてわざわざ遠くからお越し頂くこ
とも多い一方、決して絞ったり排除したりし
てる訳ではないですが、地元でふらっとたま
たまお越しになるという方(立地や価格帯もあ
りますが)は少なかったりします。だから特に
平日は厳しい。。。
飲食と物販と「どっちも」あることは開店時
からのコンセプトでそれが根幹で魅力だと考
えてる反面、「どっちつかず」になる可能性
があったりします。
今朝見た、NHK・Eテレ「こころの時代〜宗
教・人生〜かわいい民藝(げい) 救いの美〜」
がとてもよかったのでまたテマヒマブログで
も書きたいと思いますが、その中で、大福寺
住職でとなみ民藝協会会長の太田浩史さんが
「上手くそと下手くそ」というお話をされて
いました。
上手くそと下手くそがあって、下手くそな方
がいい。下手くそは自分の力やプライドに頼
らず素直になりやすいが、上手くそは自分で
解決しようとする、(モノ作りで)技術とかに
頼っていると、それが(モノに)出てしまう、と
いったことを仰っていて、テマヒマが前段で
書いてる状況なだけに、身につまされる思い
でした。
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