不老

こんばんは。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ＆カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。

店内で営業時間以外はラジオを聴いてること

が多いのですが、最近ユーミンの新曲「Call 

me back」をよく耳にします。“松任谷由実 

with 荒井由実”名義で、現在の松任谷由実の歌声と、最新のAIで再現した荒井由実の歌声

を使用して、2人がデュエットしているかのよ

うな趣向。先日たまたま観たNHKの番組、

SONGSによると、この曲自体は荒井由実時代

に歌詞以外完成していたものが、最近発見さ

れたという経緯だそうです。

2年ほど前に、「新作」というタイトルのブロ

グの中で、AI美空ひばりが、美空ひばりの新

曲を歌うということについて、違和感がある

というか批判的なことを書きました。美空ひ

ばりのそれが、美空ひばりが亡くなってしま

っている為、「不死」的な意味合いを感じる

のに対して、AI荒井由実の場合、ユーミンは

ご健在なので、「不老」的な意味を持つのか

なと。AI美空ひばりにより違和感がある、そ

の差は「不老」と「不死」との違いかなと一

瞬思いましたが、否、ご本人が健在かどうか

、ご本人の承諾があるかどうかが大きいので

は？と思います。そういう意味では、話は違いますが、亡くなったアーティストの未発表

音源というのも、本人がリリースしたかった

どうかが確認出来ない場合微妙なのかもしれません。

今回のユーミンの新作、もしAI荒井由実だけ

が歌っていたらやはりきっと違和感があって

デュエットだから成立しているのでは？とも

思います。若かりし頃の自分を懐かしんだり

羨んだりするのでなく、歳を重ねた自分をも

肯定する、受け入れるという気持ちもあるの

では？と想像します。

50を間近にして、体のことで、具体的に、老いを感じることがあります。このブログでよ

く書いてるように死への畏れはあるものの、

老いたくないとは思ってなくて、いい感じに

老いたいと思っています。

テマヒマはまだ5年目のお店ですが、建物が築

約90年のせいか、我々夫婦がいい年のせいか

、もっと昔からのお店と思われることも多い

です。お店もいい感じに歳を重ねていければ

と思います。