後継
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、発酵食品
中心のカフェ、テマヒマ
昨日今日は火曜日水曜日で定休日!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
<窯垣の小径>
昨日は愛知県瀬戸市の瀬戸本業窯さんに仕入
れにお邪魔してきました。
まずは瀬戸民藝館へ。本来は休館日なのです
が、特別にご案内下さいました。テマヒマと
ほぼ同時期にクラウドファンディングをされ
いて、昨年訪れた際はまだ工事中でしたので
待望の初訪問となります。
民藝館と言うと、駒場の民藝館を代表にあまり説明が無い印象ですが、瀬戸民藝館は製法
や模様などについて映像を含めた説明が充実
していて理解が深まります。
古い瀬戸の器は見応えがあって、現在へと繋
がる歴史の積み重ねも感じます。
一通り見た後2階へ。何よりもこの2階スペー
スの素晴らしいこと。6代目水野半次郎が蒐集
したものを中心に、一角は6代目の書斎を再現
していて、屋根裏部屋的なコンパクトな空間の中で見ると、ある種のリアリティがありつつ、でもため息が出るほどの憧れがあり、刺激的でありつつ、居心地の良さがあります。
瀬戸に行かれる際は是非訪れて頂きたい場所
です。雄介さん(8代後継水野半次郎)からお伺
いする瀬戸の歴史は、直近で言えば6代目が柳
宗悦らと会い民藝運動に関わっていく頃、六
古窯の一つとしての中世からの変遷、果ては
地質学的な何万年もの歴史にも至り、とても
学びとなりました。本業窯からすぐ近くにあ
る王子窯さんを2人で訪れ若き当主とお話して
いると瀬戸の置かれてるいる状況についても
考えさせられます。民藝との出会いもありつ
つ、社会の変化に適応するようモノ作りの規
模感を変え、作るモノを変えてきたからこそ
今も存続することが出来ているのですね。瀬
戸の三彩をはじめ豊かな釉薬の表現、発達は
この場所の白土によるところが大きいですが
、雄介さんによれば、ある調査によるとあと
12年でその土が枯渇するとも言われてるそう
です。とても危機的な状況にあります。モノ
作りをするだけでなく職人さんを抱え経営的
な視点もあり、また地域への眼差しもお持ちです。
さて、勿論ちゃんと仕入れもさせて頂きまし
た。先日窯出ししたばかりの、貫入が入る音
が響く、生まれたばかりの器から、店内用、
そして催事出店用も見越して、選ばせて頂き
ました。
瀬戸本業窯の新着の器は、本格的にはゴールデンウィーク明け、一部は5/3(水)〜5/7(日)の古いモノ・今のモノ展でご紹介予定です。お楽しみに!
今日は一日こもって明日からの沙器窯・柳瀬
俊一郎さん特集スタートに向けて店内のレイ
アウト変更していました。整いました!多分笑。
明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチのご予約は3組で残り10
席とお席にかなり余裕がございます。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。
今日も一日お疲れ様でした。
好い夜をお過ごし下さい。
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