傍流
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
前に勤めていた会社員時代のことですが、中途入社の方から「ブロパーとは思いませんで
した」と言われたことがあって、プロパー(=
新卒で入った元々の社員)いう独特の言い方は
さておき、○○らしく無い(○○は会社名)、
染まって無いというのはちょっと嬉しいこと
ですが。2018年に辞める時、逆に「○○ら
しい人だと思ってたのに辞めるだなんて驚き
ました」と言う人がいて皮肉なことでした。
前の会社では、ファッションジャンルを担当
した後、web関係の業務に、その後再びファッ
ションジャンルに戻るという異動を繰り返し
ましたが、webの仕事をしている時はファッシ
ョンでの商品の現場の感覚を持ちながら少し
他所者目線で、逆にファッションに戻ってか
らはweb業務での知見を活かしながらこれま
また他所者目線で仕事をしていました。両方
を経験し、別の視点から見れたことは強みだ
と思っていましたが、今になって告白すると
ノマド感というか、本拠地の無い感じ、常に
主流では無く傍流な感じがありました。小さ
な小さな村の小さな話ですが。
民俗学者の宮本常一は、渋澤敬三に
「大事なことは主流にならぬことだ。傍流で
よく状況をみていくことだ。舞台で主役をつとめていると、多くのものを見落としてしまう。その見落とされたものの中に大事なものがある。それを見つけてゆくことだ。」
と言われたそうです。
主流では無く、傍流であることの意味、大切
さを語ってくれています。なんだか勇気づけ
られる言葉であり、自分の立ち位置を考える
際の指針にもなります。
テマヒマを開店して6年目。拠点はもちろん
このようにリアルにあるのですが、今もノマ
ド感というか他所者感があったりします。
先日のグーグー藤カレー店主藤田健人さんと
のインスタライブの中で、飲食店だとは思っ
で無いというようなことを述べましたが、1
つには、食べるということを入り口に暮らし
を提案する店だからということ。もう一つに
は飲食と小売を両輪で営むことにより、小売
の方から飲食を見る、飲食の方から小売を見
るということがあり、同じく民藝と発酵とに
ついてもその共通点と共に、民藝から発酵を
見る、発酵から民藝を見るというところもあ
るのだろうなと思います。そういう意味では
サラリーマン時代から何ら変わって無いのか
もしれませんね。
テマヒマ本日の営業、先程終了しました。暑
い中お越し頂きました皆様ありがとうござい
ました。ランチで満席の為お断りしてしまっ
た皆様申し訳ございませんでした。明日は7月営業最終日ですが、11時オープンで皆様のお
越しをお待ちしております。ランチのご予約
は4組とも3名のグループで残り3席となってい
ます。
7/29(月)
ショップ 11:00-18:00
ランチ 11:30-14:00
カフェ 14:00-16:30(カウンターのみ)
竹籠作りワークショップ 14:00-16:00
タイトル画像は内容と全く関係ありませんが
ご近所の芥川商店街の昨晩の夜市の様子です
。この街にこんなに人がいるんや!?と驚く
ほど沢山の人で賑わっていました。あの中で
どれぐらいの方がテマヒマをご存知でしょう
か?どれぐらいの方がテマヒマにお越し下さ
ったことがあるでしょうか?
0コメント