物語

おはようございます。

暮らし、味わう。
食を通して豊かなライフスタイルを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ  テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

昨日はお店を早仕舞いさせて頂き、美術手帖
「100年後の民藝」〜世界をつくる「もの」の
再発見〜  特集に連動した鞍田崇さん(哲学者)
×服部滋樹さん(graf代表)のトークイベントを
聞きに京都三条のMedia Shopへ。
民藝や民藝周辺のこの20年の動き、変化など
刺激的な内容、対話が続きます。その中で僕
が気になった服部さんから出た2つの話に絞
って今日は書きたいと思います。多少僕なり
の解釈・咀嚼が混じっているのはご容赦下さ
い。

ブランディングという言葉が色んな場面で使
れるようになった。地域の工芸品をブランデ
ィングするビジネスについて多少の批判を交
えつつ、ブランディングという言葉を漢字2文
字で言ったら「物語」では?と。所謂ストー
リー消費みたいなことも含まれるとは思いま
すが、現在は、物「を」語る時代になってい
る。そもそもは物「が」語っていたはずだと
(テマヒマというお店についてはマーケティン
グではなくブランディングに意識的であり、配り手としてはモノを語ってるなぁ)

311以降の社会変化の象徴としてレタスのパッ
ケージについても仰ってました。311以前はレ
タスを使って出来るサラダの写真(使われ方)で
あり311以降は作っている農家の写真(作り方)
になったと。(配り手としての僕を客観的にみ
てみるもそのモノの使い方、作ってるヒトに
ついて語ってる気がします)

テマヒマでも意識的に使ってる「暮らし」と
いうワードも服部さんは批判的で「生活」と
いう言葉を使っている。生活とは生きる活力
だと。

デザイナーである服部さんの感性からくる鋭
い洞察と、鞍田さんの理知的なまなざしとが
いい組み合わせ、いいバランスで刺激的でし
た。インプットとアウトプットのバランスが
崩れていったことが会社を離れた原因の1つ
ということを随分前に書きましたがインプッ
トし続ける、学び続けることがなければ、
お店も持続することは出来ないなぁと最近感
じています。美術手帖もまだ読み終わってな
いから読み進めたいと思います。

昨日はそんなわけでいつもより早く閉店させ
て頂きましたが今日は通常通り18時まで。今
日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちし
てます。ランチは11時半のお時間がご予約で
満席のためゆっくりお越し頂くかのんびり過
ごせるスイーツタイムがおススメです。
それではよい一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01