五感
昨日は手前味噌作りワークショップ開催日で
した。お一人で参加の方、ご夫婦で参加の
方、お子様が助っ人参戦してくれた方。皆さ
ん楽しんでお味噌作りをされていました。
全5回開催の三回目折り返し。味噌ソムリエの
店主(うちの奥さん)に店内自主開催2年目と
なった今年、昨年と何か変えたり違ったりし
てることある?って聞いたら、
「去年もそうだったけど、今年はさらに五感
を使う、ということを伝えてる」
とのことでした。
お味噌作りが終わった後の質問コーナーでよ
く出るのが「いつになったら食べられますか
?」というもの。
「夏を越して、味見をしてみて美味しいと思
ったら食べごろ。その後の発酵・熟成による
味の変化も楽しんで下さい」と答えています
。発酵の進み方もそれぞれのお味噌毎に違い
ますし、どれぐらい発酵が進んだお味噌を美
味しいと感じるかも人それぞれ。
うちの奥さんの通っていた鳥取の岩井窯の料
理教室でも房江先生は大匙何杯とかではなく
感覚を大事にするよう仰ってたそうです。
先日読み終わった、料理家の土井善晴さんと
政治学者の中島岳志さんとのWEB対談を活字
に起こした「利他と料理」。とてもいい本だ
ったのでいずれまあテマヒマブログでもご紹
介したいと思うのですが、その中で、土井善
晴さんも「いい加減」という言葉をよく使っ
てます。そしてレシピについて、「レシピを
意識した途端に、人間という生き物は感覚所
与(五感)を使わなくなるんです。なにかに
依存すると感性は休んでしまうようです」と
述べていて、レシピや料理に限らず、なるほ
ど当てはまることだなぁと思います。
ホールスタッフ(僕)がお味噌の説明でもし備長
炭仕込みで甘味と塩味のバランスの取れたお
味噌です、という説明を仮にしたとしても、
先入観なく、ご自身の味覚、五感をフルに使
ってご賞味ください。お楽しみください。
0コメント