関係

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

先週の今日、日本民藝館改修特別記念・特別
対談、家庭料理は民藝だ!と提唱する料理家
の土井善晴さんと日本民藝館館長でプロダク
トデザイナーの深澤直人の対談をzoomで視聴
しました。
両氏の近著はそれぞれテマヒマブログでもご
紹介したことがありますが、今回の対談でも
その内容が下敷きとしてあったように思います。
料理と利他(土井善晴×中島岳志/ミシマ社)
ふつう(深澤直人/D&DEPARTMENT出版)

民藝界隈の方は期待していた内容ともしかし
たら違ったのかもしれませんが、食という切
り口であるテマヒマ、モノとしての民藝だけ
でなくモノサシとしての民藝も意識している
テマヒマとしては興味深かったです。今日は
その対談の中で、対談の主でなかったものの
特に気になったことを書いてみたいと思います。

「美は関係性」
関係性の中に美はある。

当たり前と言えば当たり前なのですが、販売
している器で言えば、器そのものの美しさも
あるかもしれませんが、お料理をのせた時に
の器の美しさが発揮され、またお料理も美
しく見えます(盛り付けも大事ですが)。店内
で陳列していても、その器が他のどの器の
横、近くにレイアウトしているかによって
見え方は変わってきます。それは販売に限ら
ず民藝館のようなところでもどのように見せ
るか、どのような関係性(編集)の中で見せる
かというのは重要性は言うまでもありま
ん。関係性という言葉の中に「他との」と
いう言葉を加えてまずはそれに頷いていたの
ですが、ふと「直観」ということを言ってい
た柳宗悦はどのよう美しさを見ていたのだろ
う?膨大な蒐集をしたのだろう?と思った時
にそれは「自分」あるいは「観る人」との関
係性ということもあるなぁと思いました。美
を受け取る、感受性も大事であるとも言えますし、その人にとっての、人それぞれの美、
美意識があって、美はさまざまであるとも言
えますね。

「コロナ禍後のふつう」
コロナによって、外食でではなく、自宅で美
味しいものを食べる、料理するようになった
というプラスもありました。東京などなら都
心ですし詰めの電車で通勤するというのは、
本来普通ではなくやはり異常でコロナによっ
て普通に戻ったと考えるべきだという趣旨の
ことを深澤さんが仰っていました。おそらく
このコロナ禍後に、ふつうが見直される、新
しいふつうが生まれるのでしょうね。いつ、
どのように収束するのかは分かりませんし、
一日も早い収束を祈るばかりですが、コロナ
禍のふつうがコロナ前のふつうよりもよいも
のであることを願います。

昨日はランチのご予約も無くどうなることかと思いましたが実際にお越しになったのは5名
ととても静かな一日でした。そんな中、暑い
中お越し頂きました皆様ありがとうございま
した。お買い物にお越しの方、ランチ・カフ
ェの方ともゆっくりお過ごし頂けたのではな
いでしょうか?今日も11時オープンで皆様の
お越しをお待ちしております。今日もご予約は0組です。ご予約無しでもお席ご案内出来る
と思います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

ちなみに、良いではなく、好いという漢字を
敢えて使っていますのは、前出の深澤直人さ
んの影響でもあります。






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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01