根差
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
今日は火曜日で定休日!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
一昨日はお客様の少ない日が多かった11月の
中では特異にお客様の多い日でしたが、最後
にお越しになった方はある国?地方?の手仕
事を扱ってらっしゃる方でした。正確にはお
昼間に一度お越し頂いてたのですが、バタバ
タしてる時間帯だったので、お願いして改め
て閉店間際にお越し頂きました。
その地域は長年紛争が続いていて、宗教的な
こと、関わる国の多さもあってなかなか解決
が難しく難民も出てとても大変な状況。学生
時代に訪れ、その地域と関わった仕事をした
いということで起業し、その地域で採れる材
料を使ってお箸やカッティングボードを作っ
たり、その地域で続いているクロスステッチ
を施した布製品などを現地で作って輸入販売
してる、ざっくり言うとそういう方でした。
実物を見ながらお話しを聞かせて頂き、あく
までテマヒマというお店、僕が選び販売する
としたらという前提で、率直なところを申し
上げました(ってだいたい初対面でも思ったま
まのことを言ってしまいがちですが。。。)。
所謂、フェアトレード、エシカル消費、アッ
プサイクリング、SDGsといったキーワードに
も当てはまるような本当に素晴らしい活動な
のですが、モノとして何故僕がそこまで惹か
れないんだろう?ということを考えながらお
話しました。
お箸やカッティングボードは、木目も個性的
で特にカッティングボードについては別の国
のものですが雑貨屋さんなどで時折見ること
が出来ます。伺うとお箸にしろ、カッティン
グボードにしろ現地では使われてないもの、
日本向けにオーダーして作ってもらってるも
なとのことでした。暮らしを支えるモノ作り
ではあるけれど、暮らしに根ざしたモノでは
ないからなのかな、自分なりに理由づけして
いました。
布物とかも、もしかしたら現地で長年伝統的
に作られ続けてきた柄のものをコースター、
ランチョンマット、テーブルセンターなどに
加工するとかだったら興味があるかも、とい
うことも申し上げました。
その夜その方から感謝のメールを頂きました
“本来の農村文化のなかで、どのような道具が
食卓に用いられてきたのか、考えたことがな
かったので、現地の方に聞いてみようと思います”
といったことが書かれていました。何かの参考になったとしたら嬉しいです。
民藝という言葉に縛られる必要はありません
が、民藝というモノサシで考えているという
ことなのだろうなぁ、自分の頭の中を整理す
ることが出来る機会でもあったように思いま
す。こちらこそありがとうございました!
今すぐお取り扱い、お取引が始まるというこ
とはありませんが、その方のその地域、現地
の人々への熱い、真摯な想いはとても伝わっ
てきましたので、何か進展があればよいですね。
テマヒマは今日明日火曜日水曜日で定休日で
す。明後日12/2(木)11時オープンで皆様のお
越しをお待ちしております。
それでは今日も好い一日を!
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