巧氏

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
本日は水曜日で定休日!
プロデューサー、バイヤーの太田です。

昨日は、藤本巧写真活動50周年記念巡回特別
展/浅川巧生誕130周年記念「浅川巧が愛した
韓国と民藝」を観に行ってきました。実はこの写真展、テマヒマにお越しになったお客様
から教えて頂いたもので、あまり民藝界隈?
の方に知られていないようなので、というこ
とで店内でも案内を掲示したり配布したりも
していました。

僕の名前の準が祖父準七からとってつけられ
た(準七はさんずいではなくにすいだった)こと
は以前ブログでご紹介したこともありますが
写真家藤本巧さんの巧は、浅川巧からとられ
たものとのこと。柳宗悦が民藝(という名前は
まだありませんでしたが)に気づいたのが浅川
巧の兄・伯教が柳のもとに李朝の面取壺を土
産として持って行ったことに始まると言われ
ますが、浅川巧は朝鮮民族美術館設立や朝鮮
の民藝品蒐集、紹介などで多大な活躍、協力
していた人物です。
藤本巧さんは50年に渡り日本と韓国を往来し
ながら韓国の文化や日韓の交流史を紹介して
こられましたが、今回の写真展では、柳宗悦
、河井寛次郎、濱田庄司らの朝鮮の旅を1970
年に辿った写真を中心に構成されています。
浅川巧の墓に手を合わせる外村吉之介
一部は2010年代との写真比較もあって大きく
変化していることが分かりますが、1970年のそれにはまだ柳宗悦らが朝鮮を旅した頃の面
影が残っていたのでしょうか?
布を折ったり、器を作ったり、といった職人
の姿や市井の人々の暮らしが生き生きと写し
出されて惹きつけられています。中でも大木
を削って作られた梯子の力強さは素晴らしい
。ギャラリー内ではビデオ上映もあって、お
客様が他にいなかったこともあってゆっくり
見せて頂きましたが、その中で出てきた言葉
が印象的でした。断捨離やミニマリズムなど
物を持たない暮らしが言われたりしますが、
写真の中の暮らしは「物を持てない暮らし」持てないからこそ大切にしたり工夫したりと
いった豊かさが生まれるとは思いますが、物
自体が豊かとなった今にはなかなか望むべく
もありませんね。京都の骨董市にお休みがあ
えば行ってますが、朝鮮(あるいは日本でも)
開かれていた、◯日ごとに開かれる◯日市は
日常のお買い物など庶民の暮らしに欠かせな
いだけでなく、生活のリズムになっていたと
いうのは興味深かったです。

この写真展は12/4(土)迄ご覧になれますのでお近くの方は是非訪れてみて下さい。
テマヒマは今日は水曜日で定休日です。明日
11時オープンで皆様のお越しをお待ちしてお
ります。それでは今日も好い一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01