直下
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
今日は阪神•淡路大震災発生から27年目の日。
先の戦争という場合に、日本では第二次世界
大戦を指しますが、多くの国にとって違いま
す。同じく震災と言った時に、多くの人は東
北の震災を指しますが、ずっと関西のみに住
んでいる人にとっては、阪神•淡路大震災を思
い起こすかもしれません。2018年に起きた大
阪北部地震は震災という規模ではありません
でしたが、高槻市はほとんど直下型地震だっ
たので、インパクトとしては、あと直近とい
うこともあって強く印象に残っています。直
接影響があるかどうかということが大きいです。
阪神大震災発生時点、僕は実家にいて、ベッ
ドの中で、あまりの揺れの大きさにベッドの
柵を握りしめてました。ベッドから出てキッ
チンの方にいくと、食器棚から飛び出た食器
が割れて大変なことになっていました。母は
早くに起きてその部屋にいたので、その食器
が割れているのを目の当たりにしていたそう
です。直接その光景を見ていた母と僕とでは
全然、震災の記憶は違ったものだったと思い
ます。
当時、僕は学生で翌年から社会人になる年で
した。今のようにスマホもLINEもなくて、僕がガラ携を持ったのは社会人になってからな
ので、当時の彼女(今の奥さん)と家電で連絡を
とりあっていましたがなかなか通じなかった
のを覚えています。僕は吹田市の実家にいて
彼女の実家は枚方市で、淀川を越えただけで
全然被害状況が違ってることに驚きました。おそらく震災の記憶というのは僕と奥さんと
でも違いますし、ましてや直下だった淡路島
や神戸の人とは全く違っています。そして家
族や親族、知人•友人を亡くした人とも全然違
っています。
今も続くコロナ禍も、飲食業、自営業、個人
事業主で直撃している自分と、もし変わらず
サラリーマンのままだとしたらきっと感じ方
は違っていると思います。
神戸の東遊園地では、「忘」という文字が灯
されていますが、27年という時の流れの中で
忘れないという意味だとは思いますが、忘れ
たい人もいるでしょうし、色々な意味、捉え
方が出来るようにも思います。
当たり前の日常を当たり前と思わないこと、
日常、日々を大切に重ねていく、生きていく
ことが大事に思います。
直下というタイトルで、柳宗悦の言葉「直下
(じげ)に見よ」をイメージされた方も多いか
と思いますが、直下(ちょっか)でした。でも
ちょっと通じるところもある気がします。
昨日はお客様がそれほど多いわけではなかっ
たのですが、開店から閉店までお客様が途切
れることもなく、お越し頂きました皆様あり
がとうございました！
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチのご予約状況ですが、
12時がお一人のみとお席にかなり余裕がござ
います。皆様のお越しをお待ちしております
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い1日を！
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