三事
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
一昨日、地元高槻の中ノ畑窯の佐藤さんが行
商にお越し下さいました。いつもは窯焚き直
後に仕入でお邪魔させて頂くのですが、今回
は注文分などを出荷したら残りも少なくなっ
てしまったので持って行きます、と山から町
へとわざわざ降りてきて下さいました。実は
中ノ畑窯さんからの新入荷はかなり久しぶり
。中ノ畑窯さんが人気でひっぱりだこという
のもあり、また中ノ畑窯さんの器は品薄だが
店内の在庫は豊富だった為仕入を控えていた
という事情もありました。テマヒマとしては
中心的に、そして継続的長期的に伴走してい
きたい作り手ですので、少量でもコンスタントにご紹介していきたいですね。
早速、中ノ畑窯さんの器をメインテーブルに
ディプレイしました。とてもいい感じ!(自
画自賛笑)。インスタで先行してご紹介した
ところお問合せも頂きありがとうございます
。本日よりご覧頂けますので是非お手に取っ
てご覧ください。
さて、先日の日本民藝館主催の松井健さんの
オンライン講演会「柳宗悦の美の宗教~「美
の法門」への道」のアーカイブ配信を見てい
ました。柳の「宗教」とは?という後半につ
いて備忘録的に書いておきたいと思います。
詳しくはいずれ出版されるであろう松井さん
の著書をご覧頂くとして。
柳の宗教は、儀式や宗派や教団・組織といっ
たものがないので、所謂我々が想像する宗教
とは違って哲学に近いかもしれないが、概念
を組み立てていく哲学とも違い、宗教と呼ん
だ方がよい、とした上で、
法(発信側)と 機(受信側)とに分けて、
法
①直接性・普遍性
②個性・多様性
③言語を超えたもの
④芸術や美を介して
機
①修行
②自由
③この世から浄土を見る
④社会性
柳の著作の中の引用として、中でも、「民藝の三事」ということが気になりました。
・見ること(直観)
・考えること(思索)
・作ること(製作)
の3つが必要である、と柳が言っているのです
が、「作る」というのは何も作り手のことだ
けでなく、使い手が暮らしを作ること、実践
することと解釈するのがよいのでは?と松井
さんは仰っていて、実際にモノを作ることだ
けでなく、使うことを通して作るということ
もあるなぁと腑に落ちました。
ものに対する時に理知があり、
ものに即する時に感情がある。
(略)
ものに即するとは、ものの内面に入るとの意である。
ものを外から見て之を二つに分かつのではない。
ものを一としてそのまま内から見るのである。
という柳の言葉が紹介されていました。「直
観」という言葉をよく使っていますが、これ
を読むと直観というのはとても難しいことだ
と改めて感じます。
理知と感情ということで言うと、ある時期テ
マヒマブログでは、右脳と左脳ということを
よく書いていましたが、最近読んでる本の中
で、福岡伸一さんがロゴス(logos:理性)と
ピュシス(physis:自然)ということを述べ
ていて、何か自分の中で繋がっていきそうな
予感です。
もっとも、柳に言わせると、対峙、二相で
(二項対立的に)見る、考えるというのもNG
なのでしょうけど。
テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越
しをお待ちしております。ランチのご予約は3
組のみで残り8席とお席に余裕がございます。
それでは好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
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