元通

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

水曜日木曜日、定休日と臨時休業とで、催事
終了後の片付けをしていました。幼少期から
今年末50歳になる今に至るまで筋金入りの片
付け下手、整理整頓下手です。下手というか
苦手、出来ないというか。

催事出店や、店内全てを物販スペースにして
の営業が終わった後いつも、どこにこれだけ
の商品があったんだろう?と不思議に思い、
無事に元通りおさまるだろうか?と不安にな
ります。それが何とかなるから不思議です。
そして、なぜか棚に並ぶ商品量がいつもより
増えてしまいます。今回もそう。

元通りと書きましたが、メインディスプレイ
は「世界の民藝」特集として大幅にレイアウ
ト変更しました。
先行してアップしたFacebookのイベントペー
ジの紹介文を転記すると、

コロナ禍により、行動、移動、特に国境を越える往来の自由に大きな制限が出来てしまいました。ロシアによるウクライナ侵攻で、日々流される映像を見ると心が痛み一日も早い停戦と平和的な解決を願わずにはいられませんが、世界に目を向ける、歴史を学ぼうとするそんな日々です。
昨年「世界の美しい民藝」という本を出版された横浜の巧藝舎さんは約半世紀に渡り、海外の手仕事を輸入し、紹介してこられました。
その民族性の強い手仕事の数々は独特で、その地域に暮らす人々にしか生み出せないもののように思います。それでいて、手仕事の温もりのある品々は不思議と日本の暮らしにも馴染み、うまく調和するような気がします。
巧藝舎さんのお取り扱いされている世界の民藝品の数々から、インド・インドネシア・タイ・フィリピン・韓国・イラン・ペルーのものを、テマヒマらしく「食」にフォーカスして選ばせて頂き、店内メインディスプレイでご紹介させて頂きます。

巧藝舎さんにお邪魔すると毎回色々なお話を
お伺い出来てそれも楽しみの一つなのですが
世界の民藝、各国の手仕事の存続の難しさを
感じます。2年ほど前に発展というタイトルの
ブログで少しそのことに触れました。一度途
絶えてしまうと元通りになることはありません。
高槻阪急の催事中、あるお客様にお声がけ頂
きました。その方はテマヒマにお越し頂いた
ことがあり、ランチのメニューに挟みこんで
る、民藝とは?を読んで初めて民藝とはそう
いうものだったのかを知ることが出来、感動
しました、と。

柳宗悦という人が、普通の人々が普通の暮ら
しの中で使う、普通の職人が作るモノの美し
さを見出し、民藝という名をつけていなけれ
ば、日本において民藝的なモノは、存在し続
けることは出来なかったのでは?と思えてき
ます。世界の民藝同様の危機は脱したとは言
え、決して楽観視出来るわけではありません
。民藝的はモノを好いと思う、価値を認める
人がいて、それを買って使って、作り手へと
お金が循環し、エコシステム的は状態が成立
すること(先日聴講した座談会で岩井窯の山本
教行さんは運命共同体と表現していましたが)
、それが続くことが重要に思います。また別
のお客様とですが、催事中にそんなお話をす
る機会もありました。

話を戻して、そんな世界の民藝特集をメイン
ディスプレイに、本日から通常営業に戻りま
す。11時オープンで皆様のお越しをお待ちし
ております。ランチのご予約状況ですが、11
時半がお2組で残り10席とお席に余裕がござ
います。本日よりランチも新メニューとなり
、先日ブログでもご案内させて頂いたように
本日より価格の見直しがございます。何卒ご
理解の程宜しくお願いします。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

まだお知らせしていませんが、5/3-5は店内全
てを物販スペースにしての物販ととドリンク
スタンドのみ営業を予定しています。前日2
日まで通常営業、翌日6日から通常営業なので
すが果たして、そんな準備と片付けが可能で
しょうか???

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01