滑稽
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨日は、大津市は圓満院にある、日本で唯一
の大津絵美術館に行ってきました。
改めてて大津絵について、同美術館のホーム
ページから抜粋してご説明すると
大津絵とは、今からおよそ340年昔(江戸初期)、東海道五十三次の大津の宿場(大津の追分、大谷)で軒を並べ、街道を行き交う旅人等に縁起物として神仏画を描き売ったのがその始まりです。
1804- 1829年には「大津絵十種」と呼ばれる代表的画題が確定され、画題は増え続け、幕末には最盛期を迎えましたが、画題の簡略化に伴って減少し、現在では百余種とされています。
名も無き画工たちが書き始めたのが始まりで、その多くの絵柄は風刺、教訓の意味を持っています。
貸切状態な中ゆっくりじっくり見せて頂きま
した。圓満院のお庭もとても素敵でひとりで
のんびり雨のお庭を眺めていました。
大津絵を民画の代表としてその価値を見出し
高めた1人は柳宗悦で、自ら蒐集し日本民藝館
にも多数所蔵されています。
正直なところを告白すると、一昨年東京ステ
ーションギャラリーで開かれていた大津絵展
を見るまではそれほどピンとはきていません
でした。あの展示会以降、民藝館での展示で
企画展の一部として出される大津絵にグッと
くるようになってきました。
なかなか言い方が難しいのですが、昨日大津
絵美術館で大津絵を見て、大津絵だから好い
ということではなく、やはり柳宗悦という眼
を持って選ばれた大津絵は違うということ、
そしてその魅力を引き出すには展示の仕方も
大切であることを感じざるを得ませんでした
。
タイトル画像は、大津絵美術館の売店で販売
されていて購入した現在の大津絵師さんによ
るもの。お二人のご高齢の女性だそうです。
肉筆画ですので一枚一枚違っていまして、数
ある中から選ばせて頂きました。
右側は鬼の寒念仏。
恐ろしいはずの鬼が念仏を唱えながら布施を
乞うて歩く姿。大津絵美術館の大津絵の中で
も鬼を描いたものは惹かれるものが多かった
です。
左側は外法の梯子剃り。
外法(長頭翁)の長頭のむだ毛を梯子にのぼった
大黒さんが剃っています。
ともに滑稽さのあるものですね。
印を見るとそれぞれ別の作者ですね。お店の
どこかにこっそり置いておきますので、お気
づきになりましたらご覧ください。
テマヒマは4連休を経て本日から通常営業です
。11時オープンで皆様のお越しをお待ちして
おります。ランチのご予約状況ですが、キャ
ンセル発生の為お1組となっています。今日か
ら新メニュースタートです。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
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