陶技
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
この前の水曜日ですが、中之島香雪美術館に
特別展「陶技始末 河井寛次郎の陶芸」を観
に行ってきました。
展示の構成は3章からなり、
1章 作風の変遷〜陶芸家としての歩み〜
2章 河井が見た各地の窯業〜闘技始末の執筆〜
3章 河井を支えた人々〜関西の支援者•収集家たち〜
という構成。
特別展タイトルとなっている陶技始末は、寛
次郎さんが「工藝」に連載していたタイトル
で、各地の窯場を回って書かれたもの。本展
では、その寛次郎さんが各地で見たものから
感じ影響を受けて作られた作品を対比しなが
ら見れて面白かったです。当時に比べて、現在は交通も情報も発達して、実際に作り手同
士の交流も多くあるので、地域を越え、陶技
が伝わる、広がる、影響し合うということは
あるかもしれませんね。
民藝運動は多くの支援者に支えられた面は大
いにあり、その支援者を紹介しつつ、支援者
別に蒐集したものを紹介するというのは面白
いと思います。昔のようなお金持ち、お金持
ち自体はいるのかもしれませんが、民藝をは
じめ文化にお金を出す、支えるお金持ちは減
ってるのではないでしょうか?民藝に限って
言えば、1人のお金持ちが沢山買うということ
ではなく、個人の愛好家、使い手の裾野をど
れだけ広げることが出来るか、という方向で
しょうし、民藝「運動」、暮らしを変える、
考える「運動」として考えれば、そうあるべ
きだとも思います。イコール民藝協会の会員
数というわけではありませんが、現在僕も、
兵庫県民芸協会の理事をしていますので、裾
野を広げるということについては何か出来ないかを考えたいと思います。
さて、寛次郎さんの作風について、本展でも
また一般的にも言われるように3期に分けられ
ます。中国陶磁に影響を受けた前期、所謂民
藝の中期、戦後独特の造形を追求した後期。
今回展示を見ながら、時期による3分類は確か
にそうなのですが、同じ1人の作り手というこ
とも含め、釉薬や技術、技法は連続性があり
、時期毎に完全に分断されるものではないな
ぁと思ったりしました。
勤めていた会社を独立起業をした頃、あまりに多くのことが変わったので、社会人第二章
、人生後半戦といった言葉を使って、その違
いのところにフォーカスすることも多かった
ですが、一方で共通していること、連続して
いることも多くありました。コロナを経て変
化することもあるとは思いますが、変化しな
いものもあるということですね。
話を戻して、この展示会は8/21(日)まで開催
していますので、ご興味ありましたら是非!
思いがけないお客様のご来店もあった昨日で
したが、お越し頂きました皆様ありがとうご
ざいました!ランチで売切の為お断りしてし
まった皆様申し訳ございませんでした。お客
様が多かったというよりは、最近の傾向に合
わせてご準備を減らしていたという事情でし
た。。。
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。今日は物販と喫茶のみ営業で
ランチのご提供はございません。ゆっくりお
買い物やお茶していただけるかと思います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い1日を!
0コメント