対極
顔(1952) 岡本太郎最初にして最大の陶芸作品
装飾(1954)
梵鐘・歓喜(1965)
こんばんは。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨日、大阪中之島美術館で開催中の展覧会岡
本太郎を観に行ってきました。
お母さんに連れてこられたのでしょうか?あ
る小学生のお子さんが、岡本太郎の絵を見て
回りながら、小声で分からない分からないって言いながらウロウロしていて、クスッとき
ました。作品の横に解説が書かれてはいます
が、おそらくそれが素直な感想、素直な態度
?な気がします。
何だこれは!?というのが芸術だと岡本太郎
は言っていて、芸術の3条件とは、きれいであ
ってはいけない、うまくあってはいけない、
心地よくあってはいけないと言っていたので
。綺麗と美しいは正反対だと岡本太郎は述べ
ていますが、綺麗と美しいの違いについて、
僕は勝手に、良いと好いの違いに重ねてたり
もしています。
今回の展覧会は、岡本太郎の有名作、代表作
だけでなく、戦前パリ時代の作品、唯一の自
画像、晩年の作品、未完の遺作などもあって
盛りだくさんの内容で見終わった後にぐった
りと疲れていました。エネルギーももらった
気がしますが。
岡本太郎の撮った沖縄や東北、メキシコなどの写真がスライドで流れていてそれもとても
よかったです。この展覧会の図録と合わせて
沖縄と東北の写真集も買ってしまいました。
写真と言えば館内ほとんど写真OKでした。
以下撮った写真を載せたいと思います。ブロ
グ冒頭の3作品は特に惹かれたものです。
展覧会冒頭に、こんな文章が書かれていました。
岡本は本当の調和とは、お互いに譲り合うものではなく意見を公平にぶつけ合うこと、また対決とは、ぶつけ合った上でお互いの意見を活かしていくことであるといいます。彼の孤独な戦いの日々から時を経た現在もなお、我々を取り巻く世界には、自由な生を阻害するような様々な力の不均衡が遍在しています。彼の作品を通し、その存在や思想に触れることで、私たちは、この不安定な現代社会をいかに生きるのかについて、多くの指針を得ることができるのではないでしょうか。
「進歩と調和」をテーマにした1970年の万博
に対して、岡本太郎は人間は進歩なんかして
いない、機械の奴隷になってしまっていると
述べ、ぶつかり合うことこそが調和だ、だか
ら太陽の塔を作ったという岡本太郎。
あれから半世紀。人間は全く進歩しておらず
、寧ろ退化していて、既にインターネットの
奴隷になっているのかもしれませんし、シン
ギュラリティーの後はAIの奴隷になってしま
うのかもしれません。。。
話は急に変わりますが、
近鉄バッファローズのあのマークが、岡本太
郎によるものだったことを今回の展示会まで
お恥ずかしながら知りませんでした。。。
世の中に存在する対立や矛盾を、調和させる
のではなくむしろ強調し、その不協和音の中
から新たな創造を生み出す、という自身の表現に通底する考え方を岡本太郎は対極主義と
名付けたとのことでしたので、今日のブログ
タイトルは対極としました。既出でしたが、
まあよいとしましょう。
この展覧会は10/2、その後、東京、愛知へと巡回するようですので、是非オススメです。
こんなエネルギッシュな岡本太郎の展覧会と
は対極に、今日もとても静かなテマヒマ店内
でした。そんな中、遠くから、近くから、暑
い中お越し頂きました皆様ありがとうござい
ました!
明日も11自身オープンで皆様のお越しをお
待ちしております。ランチのご予約は0(ゼロ)
組ですのでご予約無しでもお席ご案内出来る
かと思います。
今日も1日お疲れ様でした。
好い夜をお過ごし下さい。
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