手榴
こんばんは。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
先週の今日ですが、しんらん交流館での公開
講座、大福寺住職でとなみ民芸協会会長の太
田浩史さんのお話を聴講してきました。以前
Eテレ・こころの時代〜宗教•人生〜「かわい
い民藝 救いの美」の中で太田さんがお話さ
れていた内容を「土徳」というタイトルのブ
ログでご紹介しました。
土徳という言葉、バーナードリーチの著作に
は出てくるものの柳宗悦のものにはどうも出
てこないようで、でも1945年7月に柳宗悦が
生み出した言葉だと推定出来ると太田さんは
仰っていました。
民藝の歴史に沿って時系列で太田さんのお話
は進んでいくのですが、美の法門あたりで、
僕が話を見失い気味だったのは、やはり仏教
的な知識、教養が足りてないのだと自覚して
いますが。。。
今日ご紹介するのは、お話の内容とは少し離
らるのですが。。。河井寛次郎、濱田庄司、
島岡達三、上田恒次といった太田さんが所蔵
してらっしゃる民藝の品々と合わせて展示さ
れていたタイトル画像のモノについて。
写真手前は、戦争中に瀬戸で作られたおろし
皿。金属回収令により金属で作られていたお
ろしも陶器で作られた。ただ元々はおろし皿
は陶器で作られたものなので元に戻ったとも
言え、アルミよりも使いやすいぐらいで、生活のための道具はやはり美しい。
そして奥にあるのが手榴弾。連合国軍の海上
封鎖により金属不足に陥った海軍が陶磁器の
手榴弾を産地に作らせたもの。しかも太田さ
ん曰く戦闘用ではなく自決用に使われたので
はないか?と。伊万里焼の最高の陶土を使っ
てそのようなものを作らされた職人達、そし
てそれを使うことになってしまった人々の思
いを考えると胸が張り裂けそうになります。
今まさに、防衛費を倍増させるという議論が
進んでいます。その財源のことで大揉めに揉
めていますが、内容ではなく金額ありきにな
っていますし、そもそもその倍増させるとい
うことについてそもそも国民の支持があるの
か問うべきではないか?と思います。既に、
世界8位か9位水準の防衛費は倍増するとアメリカ、中国、ロシアに次ぐ4位になるそうです
。防衛費が増えれば平和になるどころか、寧
ろ逆に戦争に近づいてしまうように思えてな
りません。
北陸三県は人口もGNPも全国の1パーセント程
度しかないらしいですが、真宗門徒が90%を占めるいう富山県は、棟方志功曰く「坊さん
は飲んでばかりだが(のむあみだぶつ)、信徒さ
んの信心深さが素晴らしい」土地柄。一時期
ブータン(仏教国)が幸福度が高いとかって話も
あったように、土徳あるれるその地は、もし
かしたら幸福度が高いのかもしれません。そ
れほど遠くない将来、また富山に行ってみた
い気持ちでいっぱいです。
テマヒマは今日は水曜日で定休日です。
明日12/15(木)11時オープンで皆様のお越し
をお待ちしております。ランチのご予約はお
2組のみで残り12席とお席にかなり余裕がご
ざいます。
今日も一日お疲れ様でした!好い夜をお過ご
し下さい。
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