他力
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨日今年の抱負を漢字一文字で、を発表して
みました。僕の「動」という漢字、実はサラ
リーマン時代にも一度選んだことがありまし
た。その時も自分のそれまでを振り返って、
受け身では無く、自ら動いた時ほどうまくい
った(ように思った)ということを考えていまし
た。
利他だったり、民藝だったりから、「他力」的なことをこのブログで書いたりもしていますが、決して矛盾はしません。
「利他とは何か」(集英社新書)の中の若松英輔さんの「美と奉仕と利他」という論考から少し長いですが引用させて頂くと
仏教には「自力」「他力」という言葉があります。「自力」とは人間が自分の力で何かをなそうとすることですが、「他力」は自分では何もせず、仏のちからによって何かが起こるのを呆然と待つことではありません。人間と仏が、人と仏の二者のままでありながら、「一なるもの」になることです。仏教における「他」は「自他」を超えた「他」という意味があるのです。そう考えると、利他における「他」も、自分以外の他者ではなく、「自」と「他」の区別を超えた存在ということになります。
少し話はズレてしまうかもしれませんが、利他的であろうとしたふるまいが結果利己的に
感じられてしまうこともあれば、利己的なふ
るまいが思いがけず利他的な結果になること
もあって、利他って難しい。自力と他力同様
、利他と利己は隣り合わせな面も否めないの
かもしれません。
昨年、(数字の)振り返りをした時に、どこか
逆風が止むのを、あるいは凪が止んで風が吹
き始めるのを待つ、そんな感覚があったので
は?と省みました。それこそ狭義の他力にな
ってしまっていたのでは?本来の意味での他
力、自力あっての他力。色々とまずは動いて
みよう、起業した時ぐらいの気持ちで、とい
う思いです。
たかが漢字一文字。されど漢字一文字。
字面だけでなく、漢字の意味を考えるのもよ
いものですよ。スタッフの志奈さんは漢字の
成り立ちまで戻っていくと楽しいとも言って
ました。
テマヒマはこの後11時から、三連休中日、
初売り!蔵出し市5DAYS4日目の営業スター
トです。皆様のお越しをお待ちしております
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
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