黒辰

おはようございます。

高槻市にある
民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書の
セレクトショップ、発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田です。

昨日は大山崎山荘美術館で開催されています
没後40年黒田辰秋展ー山本為三郎コレクショ
ンよりーを観に行ってきました。

冒頭に20代前半の凝縮された時期に焦点を当
てて、と書かれているように、上賀茂民藝協
団(1927年春〜1929年秋)、御大礼記念国産振
興東京博覧会(1928年春)の「民藝館」の頃は
黒田辰秋は実はまだ20代前半。今回の展示で
も並ぶその作品群は、成熟や熟練さえ感じて
、若々しさという感じは無いのですが、それ
は今の時代からそれを観ているからであって
、きっとその当時にそれを観ていたら、斬新
さだったり、先鋭的な感じがしたのでしょうか?

既に黒田辰秋スタイルとも言えるものが確立
している木漆作品の数々は、特徴的で存在感
があります。今回の展示では作品が、その
「民藝館」、移築再建された「三國荘」の写真と共に見ることが出来て、実際に使われて
いるシーンを見ると、空間に溶けこみ調和し
、使われることで輝きが増しています。そし
て黒田辰秋の家具や調度品の上の陶器なども
引き立っていて素晴らしいです。

思えば8年前に同じく大山崎山荘美術館で開催
された「三國荘」展では、その三國荘の一部
が再現され見ることが出来ましたが、その時
に思った、民藝、あるいは民藝運動は、モノ
だけでなく、暮らし、ライフスタイル全般を
提案することなのだ、ということを改めて思
いました。

その「民藝館」の建物は、(当時の)中流家庭の
小住宅を想定していたと書かれていましたが
、ホンマに〜????もしそうだとすると当
時は今よりも豊かやん!!と思わないでは無
かったですが笑、ふとテマヒマのお借りして
る古民家物件のことを。随分リノベーション
して変わりましたが、まさに中流家庭の小住
宅!これから古民家をリノベーションする方
、家を新築予定の方がお越しになって、お話
することもたまにありますが、テマヒマのお
店自体がそういうショールーム的な機能もあ
るなぁと。小島優さんのウィンザーチェアや
大橋力さんの座編みの椅子に座ってご興味を
持たれる方、オーダーされる方もいらっしゃ
いますし。安土草多さんのペンダントライト
を観て気になってらっしゃる方に、うちでは
販売してないので他のお店をご紹介すること
もありますし。

大物もいいけど、お盆もすごく良かったなぁ
。そして状差を観てまた以前から温めてるア
イディアが沸々と。
この展示会は5/7まで開催されています。
大山崎山荘美術館とテマヒマをハシゴされる
方も結構いらっしゃいますが、是非そのコー
スおススメします。特に桜の季節に、美術館
のバルコニーから見える景色が素晴らしいで
すよ。

テマヒマは今日2/2から5週に渡り毎週木曜日
に手前味噌作りワークショップ開催です。既
に全回定員に達していてキャンセル待ち受付
中です。皆さん楽しんでお味噌作りをしまし
ょう!

今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチのご予約はスタートの
お時間は入っていませんのでご予約無しでも
お席ご案内出来るかと思います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

山下達郎、略して山達、風に
黒田辰秋、略して黒辰、というタイトルにし
てみました。

0コメント

  • 1000 / 1000

テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01