百歳
こんばんは。
高槻市にある民藝の器、暮らしの道具、食に
関する古書のセレクトショップ、発酵食品中
心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
ちょうど1週間前、日本民藝館で開催してます
「生誕100年柚木沙弥郎展」へ行ってきまし
た。西館(旧柳宗悦邸)開館日ということもある
のかもしれませんがとても賑わっていて、普
段民藝館にお越しになってらっしゃらそうな
人まで、改めて柚木さん人気を感じました。
雑誌民藝の先月の柚木さん特集号も重版にな
り売り切れていたテマヒマでも追加入荷しま
した。
今回展は通常の会期よりも長くて4月2日まで
。柚木さんきっかけで、民藝界隈だけでなく
多くの方が民藝館を訪れるのはいいことです
ね。柚木さん曰く、民藝館は柳宗悦の全人格
を具体的に形あるものとして皆に見せる、建
物までこめて皆に語りかけている、ので。
昨年、京都の美術館えきでの柚木さん展も見
に行きましたが、展示しているものも違いま
すが、民藝館という空間で見るのは格別でし
た。特にアフリカなどのプリミティブな造形
と合わせての展示は相性がよく、お互いを引
き立て合ってるようにも感じました。柚木さ
んの創作はご自身が蒐集している国内外の民
藝品の数々に影響を受けてらっしゃるという
のもあるのでしょうか?
柚木さんが民藝館に寄贈した器も展示されて
いてそれがまた可愛らしくて柚木さんの好み
がよく現れてるようで素敵でした。
現在、2018年に行われた柚木さんの記念講演
が映像配信されていて、民藝館に行く前に観
ました。優しく穏やかな語り口ながら、ずん
と心に入ってくる内容でした。メモ書きした
ものを少しご紹介したいと思います。
( )内は僕のコメント。
「事実を語るのはルポライターであって、真実を語るのが小説家」
(この喩え自分に当てはまると何だろう?)
「直観とは、自分の主観で観るのではなく、
モノが発する声を聴きとること」
(聴くように観るという表現は面白い、傾聴
という言葉と合わせてみてもよいかも)
(修行先の染めの職人さんの暮らしについて)
「一日が忙しく過ぎていく、その中に娯楽なんかが入り込む余地がないくらい生活が充実
している」
(余裕や娯楽がある方が充実と思いがちだが)
「時間を超えた世界。時間が止まったような
生活。そこの場所にいてずっと続いている」
「フランスなどと違って、日本は戦争によっ
て(祖先からの)繋がり途切れてしまった」
「手仕事とデザインには共通性。お互いに
寛容さがあればよいのに」
「ワクワクしなきゃ作れない。ワクワクする
ためには自分をおだてたり、演出したり」
「民藝は(無印のような)ブランドではなく、
普遍的な概念。独自性がある。深く掘り下げ
ていけば発展性がある」
最後はただの自分用メモで失礼しました。
この動画配信も4月3日までご覧になれますの
でご興味ある方は是非!
書き始めた時はちょうど1週間前でしたが、
日付が変わってしまいました。
おやすみなさい。
明日も、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。
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