憲吉

おはようございます。

高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

ぽっかり予定の空いた22日、ここを逃すと行
く日が無いなと奈良県立美術館で開催されて
います「富本憲吉展のこれまでとこれから」
を観に行ってきました。奈良に行くのは開店
前の無職時代以来なので5年ぶり。
奈良県立美術館の開館時の展示も富本憲吉だ
ったそうです。展示は、大和時代(奈良安堵時
代)、東京時代、京都時代に分けて、順を追っ
て紹介していて、陶器、白磁、色絵磁器など
様々なモノ作りに取り組んでいたのが分かり
ます。特に「模様から模様を作らず」という
言葉を残したように模様の多彩さには驚かさ
れます。富本憲吉は模様のことをインタビュ
ー(館内で流れていた映像)の中で「文字でも
絵でも無い」と表現していましたが、器だけ
でなく、紙に描かれたそれを見ても、陶芸の
道に入る前から、絵心が抜群にあったことが
分かります。個人的には故郷安堵村の老樹や
曲がった道などの模様は素朴な美しさがあっ
て惹かれます。

富本憲吉はバーナード・リーチを介して柳宗
悦と会い交流があり、「日本民藝美術館設立
趣意書」にも、柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄
司とともに名を連ねているぐらい、当初民藝
運動に協力的だったが考え方の違いから袂を
分かったとされています。雑誌民藝の昨年一
月の「富本憲吉ー人と仕事に」号で鈴木禎博
さんがまとめたものを読んでみると、その趣
意書も柳・河井•濱田が富本のもとに名前を
連ねるように頼みに行ったようですね。逆に
国画会工芸部は富本憲吉が設立に関わり、後
にリーチ、濱田、河井、柳が加わったようで
す。鈴木さんは、柳と富本の仲は決裂した訳
では無く、2人は友人であり、終生のライバル
であり、関係は複雑である、とまとめてらっ
しゃいました。

当時の2人の考え方の違いについて全く僕は
知らないのですが、民藝というのは思想であ
り、運動でもあるけど、モノを見る目につい
ては柳宗悦のそれであって、そこには柳好み
がきっとあるのだと思います。日本民藝館に
富本憲吉の作品も所蔵されていますが、きっ
と京都時代の金銀彩技法とかは華美な感じが
して選ばなかっただろうなと想像します。河
井寛次郎もその作風が三期に分けて分類され
ますが最終はより造型的なものに傾斜してい
きますが日本民藝館には所蔵されているのと
の違いはあるように思います。このへんは、
特に詳しい訳では無く、勝手な印象ですが。
何が民藝かということでは無く、何が好いか
惹かれるか、ということ、それこそ直観で選
ぶということが肝要ですね。

奈良県立美術館を後にして、これまた5年ぶり
に「らふぁえろ」さんでランチをした後、ぶ
らぶらしていたら志賀直哉旧居という看板を
見つけて思わず行ってきました。設計は志賀
直哉自身。
柳宗悦邸(現日本民藝館西館)に比べて、かなり
広い敷地でその違いを考察してみたい気持ち
もありつつ割愛して笑、でも共に自ら設計し
たというのがすごいですよね。

昨日はお客様がビックリするほど少なく、週
末とは思えないほど静かな店内でした。お越
し頂きました皆様ありがとうございました!

今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチの11時半、12時のお
時間はご予約で満席となっていますので少し
遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以
降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)もございます。
本日はブログではお知らせ漏れてましたが、
SNSではお知らせしてましたように、三線ライ
ブ開催日です。12時〜と13:30〜の2回を予定
しています。お食事をしながら、お買い物を
しながらお楽しみ下さい。僕も楽しみにして
ます。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01