触器

おはようございます。

高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

今日は1DAY蔵出し市ということで、カフェス
ペースもショップスペースとして普段お出し
出来て無い器も含めご覧頂きます。物販とド
リンクスタンドのみ営業でランチやスイーツ
のご提供はございませんのでご了承下さい。
是非、陶器市感覚でお買い物をお楽しみ頂け
ればと思います。皆様のお越しをお待ちして
おります。

さて、先週は、河井寛次郎記念館の学芸員で
寛次郎さんのお孫さんにあたる鷺珠江さんを
お招きしての河井寛次郎お茶会お話会を開催
しました。まだ1週間しか経って無いのが嘘
のような、それでいてあの興奮がまだ残って
いてとても不思議な感じです。10月は5周年
記念月ということで、様々なイベントを企画
しましたが、そのトリを飾るこのお茶会。開
催して本当に良かったと思います。
お茶会は、形式ばったものでは無く、作法無
しのカジュアルなスタイル。寛次郎さんやそ
の出身の島根県安来がそうだったようで、鷺
さん曰く、お抹茶はアメリカン(薄め)で、毎日
何杯も飲むそう。お茶自体も楽しむが、コミ
ュニケーションの潤滑油的な存在だったとか。
鷺さんがご用意下さった10点の抹茶碗。参加
者の皆さんはクジを引いてご自分のお好きな
器を選びます。二服頂くので、2つの抹茶碗
を楽しめることになります。鷺さんがお抹茶
を点てながら、寛次郎さんのエピソード、河井家の暮らしなどをお話下さり、それを聞き
ながらお抹茶と、鷺さんがご用意下さったお
菓子を楽しみます。二服目ではそれぞれの器
の技法についても。抹茶碗だけで無く、全て
器は寛次郎さんのもの(一点は娘婿、鷺さんの
お父様の河井博一さんのもの)。違い棚にも
鷺さんがお持ち下さった、寛次郎さんの壺を
置きました。朝、準備の際にその陳列は鷺さ
んから任されたのですが、置いた時に場の空
気が変わった感じがしました。そしてその存
在感を邪魔してるなと思うモノをどけたりも
しました。美術館のようなところとショップ
では役割が違いますが、普段、足し算、掛け
算な感じの陳列をしてる僕が初めて?引き算
しようと自然に思いました。

最後に、鷺さんから参加者の皆さんに、今日
の感想ともし一点もらえるとしたらどれ?と
いう質問があり、それぞれお答え頂き盛り上
がりました。

一部を抜粋して書くと
・言葉にならない
・胸がいっぱい
・貴重な機会
・楽しかった
・日常でありながら非日常
・身近に感じる
・生き物を抱いているみたい
・体感してみないと分からない
・読んだら見たりするのとは違う
・見る角度によって違う
・(何回か参加しているが)毎回新鮮な気持ち
・人と一緒に聞くと違う
・和気藹々として良かった
などなど。

自分がワクワクして企画したことでしたが、
皆さんがワクワクしてらっしゃるのを見て、
さらにワクワクして、ワクワクの連鎖が止ま
りませんね。

イベントの案内文でも書いたように、ガラス
越しの存在だった寛次郎さんの器に触れ、口
にするという体験は滅多に無いことで、体験
されたこそ感じられたことがあったかと思い
ます。寛次郎さんも美術館などで飾られ観ら
れることよりも実際に使われることを望んで
いたのでは?と鷺さんも仰っていました。生
前寛次郎さんは、農家さんがお野菜をあげる
ように、来客者に器をあげていたそうです。
もしかしたら販売した数よりもあげた数の方
が多かったのでは?とも。農家さんに喩える
鷺さんのセンスもすごく素敵だと思うのです
が、寛次郎さんの気持ちもそうだったんだろうなぁと思います。

役得と言いますか、厨房で寛次郎さんの抹茶
碗を洗う役割があり、それはもう普段の何倍
も緊張感はありましたが、全ての器を触りま
した。特に高台の感じが武骨でカッコいい。
少し前に肉声テープで、水簸(すいひ)した土
では無く原土を使うことを語ってらっしゃっ
たのを聞いていて、実際自宅(現・記念館)の前
の土なども使っていたそうで、器に触ってみ
てそれが腑に落ちました。
偏壺も、美術館と違って全方位360度の角度か
ら見て、触ることが出来たので、そこにセン
スだけでなく、数学というか綿密な計算があ
るのも感じました。「文学と科学」の両面を
持った人だったというのがよく分かりました

ご参加頂きました皆様、そして鷺さん本当に
ありがとうございました!!

この会でもご紹介されていました、寛次郎記
念館50周年に合わせて出版されました、記念館の四季折々の様子を撮った美しい写真と、
寛次郎さんの素晴らしい言葉から構成されて
います「河井寛次郎記念館」本をテマヒマで
もお取り扱いさせて頂くご縁を頂きました。
店内で販売開始していて、既に何冊か旅立っ
てきしましたが、こちらも是非。

イベント当日、イベント開始前、終了後の
BGMがテマヒマにしては珍しく小田和正さん
だったので、アレ?と思われた方がいらっしゃったかもしれませんが、鷺さんがお好きで
すので流していました^_^

それでは、1DAY蔵出し市。11時オープンで
す。皆様のお越しをお待ちしております!
好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで
。今日も好い一日を!

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01