団欒
おはようございます。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
サラリーマン時代に身についた「誰に」「何
を」「どのように」というフレームで考える
のは今も変わらないのですが、無店舗から有
店舗に変わると、「どこで」という切り口も
加わります。どの切り口から考え始めるかは
そのお店のシチュエーションやそもそもの思想によると思います。マーケティングとブラ
ンディングはそもそもは対立概念ではありま
せんが、「誰に」や「どこで」から考え始め
るのはマーケティング寄り、「何を」から始めるのはブランディング寄りと単純化すると
テマヒマは勿論後者です。マーケットインVS
プロダクトアウトと言ってもいいのかもしれ
ませんが、モノというよりモノを通して得ら
れるコトやトキやココロを重視してるので、
敢えてプロダクトアウトとは言いません。
一昨日、次回メニューの試作試食会の後、展
示替えの合間に、近くに半年前ぐらいに出来
たTearoom 17さんにお茶しに行って来ました
。一級建築士さんとインテリアコーディネー
ターさんお二人の建築事務所・紙とえんぴつ
さんが運営されています。お2人とも一度テマ
ヒマにお越し下さったこともありいつか行き
たいと思っててやっと行けました。
建築士事務所が手掛けただけあって素敵な心
地良い空間。カフェでは島本の岡村商店さん
の包子や高槻のあん小屋どらサンのどら焼き
が食べられたり、隣の一階のケーキ屋さんの
ケーキを選んで(持ってきてもらって)食べれた
り。建築士さんは自分達では作れないからと
謙遜されてましたが、1箇所で色々楽しめて嬉
しい。僕らはcoconomiさんのケーキをチョイス。
建築士さんと色々お話していて学びがありま
した。うちの奥さん(テマヒマ店主)の「どんな
お家を建てる時が1番テンション上がりますか
?」という質問に対して少し間をおいて「ご
家族が例えばリビングで団欒してるシーンと
かが浮かんだら(浮かぶような設計が出来たら)
」という回答が。
自宅新築の設計って究極に「誰に」から始ま
るお仕事かと思いますが、「何を」というの
が、建物のテーストや間取りとかでは無く、
その空間から得られる”暮らし”への眼差しが
あるのが素晴らしいなと思いました。テマヒ
マで民藝の器、暮らしの道具を販売している
時に、その作り手の話、技法だけで無く、ど
のように使うか使えるか=ご自身の感性で自
由に使って欲しい、という話もしていますが
、食卓のシーン、家族の会話まで見えるよう
だとなおいいなと。深めの角鉢を見た女性(
育ち盛りのお子様がいらっしゃる)が唐揚げ入
れるのにいい!と仰って選んでいましたが、
その角鉢を家族が囲んで、唐揚げに手が伸び
るシーンまで想像してらっしゃったのかもし
れません。それってただ器を買ってるのでは
無く、少し先の暮らしの豊かさ、幸せを買っ
てるとも言えますよね。そんなお話が出来る
ようになれれば。。。
設計士さんはこうも仰ってました。「確かに
施主はご夫婦ですが、そのお子さんにとって
はそのお家が実家になるので、お子さんを意
識しています。」
自宅を建てるというのは人生でおそらく一番
高いお買い物。そしてその自宅は長い時間住
み続けるもの。子供がそこで育ち、いずれ離
れ、また実家として戻ってくる、そんな長い
スパンで見る/考えるのってまた素晴らしい
なと思います。テマヒマで販売している器が
、家庭で使われ、いつか実家の器となる。な
んだかワクワクしますね。テマヒマでたまに
若いお客様が民藝の器に手が伸びるのを見て
、お話を聞いてみると実家に民藝の器があっ
たと仰ることが多いです。実家を離れそうや
って継承されていくというのもまた素晴らし
くワクワクします。
そんな続いていく暮らしのお手伝いをしてい
ければと改めて思います。
テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越
しをお待ちしております。ランチのご予約は
3組のみで残り8席とお席に余裕がございます
。ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思い
ますが、お子様連れの方、3名以上の方はご
予約頂いた方が確実かもしれません。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!
ちなみに、紙とえんぴつさんのホームページ
コチラ↓
0コメント