鉄板
こんにちは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
8/27〜9/11は夏季休業中!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
8/29〜9/1で静岡•愛知に旅してきました。
この旅の最初の食事は、富士宮焼きそば。言
わずと知れた?ご当地グルメ、B級グルメの
代表的な存在。富士宮駅に着いて検索して行
ったお店は虹屋ミミさん。着いてから知った
のですが第一回富士宮やきそば鉄人グランプ
リ優勝店だそう。
鉄板前のカウンター4席と、2席×2テーブルだ
けのかなり小さなお店。男性お一人でやっていて注文すると手際良く焼いていきます。
元々はお母様の店で、店名はお姉さんの名前
から。お母様は娘に継がせたかったが、お姉
さんは料理は全然で、料理好きな自分が継い
だ、とのこと。なんでこんなに詳しいか?と
言うと、質問したからですけど、この店主さ
んの話がもしかして芸人さん?ぐらいに本当
に流暢で面白い。きっと日々話し続けていく
ことで完成度の高い鉄板ネタになったんでし
ょうね。鉄板焼きだけに笑。
富士宮焼きそばの由来が面白かった。戦地で
出合ったた台湾ビーフンを戦後に帰国してか
ら再現する際、米粉では無く小麦粉を使って
使った麺が富士宮市内で生まれ独自の発達を
見せる。それから時は流れ、あれ?世の中で
流通してる焼きそばの麺と、富士宮の麺とっ
て違うんじゃね!?と気がついて、逆転の発
想で、富士宮焼きそばと名付け、町おこしに
生かすことに。一般的な茹で麺に比べ蒸し麺
はコシがあって美味しい。あと油カスを使う
ことや鯖や鰯の飾り粉をかけるのが特徴でし
ょうか?
鉄板ネタと言えば、店内には富士山の写真が
いくつも飾られています。地元を中心とした
富士山に魅了された写真家によるもの。その
うち一際、目につく写真の話。撮った当時は
まだ素人カメラマンだったのが、その写真で
賞を撮ったことから、勤めていた会社も辞め
取り憑かれたように富士山の写真を撮りに、
家を空けることが多くなる。家庭を顧みず出
歩いてたら、ある日家に帰ったら部屋には何
も無く、ただ離婚届が残されていた。あの時
の写真を越える写真を撮らなければ死んでも
死にきれない。。。そんな富士山に取り憑か
れた男?富士山で身を滅ぼした男?の話。今
は70代後半の方だとか。
文章書いてて、店主さんの鉄板の語りにはま
だまだ及ばないなと。
旅の印象の良し悪しって、お食事の良し悪し
の影響って大きいと思うんです。富士宮焼き
そばは勿論美味しかったんですけど、言うて
も焼きそばなのでめちゃ特別なものではあり
ません。お店を出た時の満足感はお料理以上
に店主さんのトークによるものが大きかった
のでは?と思います。
テマヒマにも、遠方からご旅行の中でお越し
下さる方が少なからずいらっしゃいます。
虹屋ミミさんのような鉄板ネタは持ち合わせ
てませんが、お料理以外にも心に残る何かを
お届け出来ればと思います。
静岡•愛知旅について書き始めましたが、4日
のうちの初日のまだお昼の話。。。
0コメント