回転
おはようございます。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
少し前のことですが、ある都心部にある同業のお店(工藝店)にお邪魔して店主さんとお話していました。テマヒマより少し後に出来たお店で、開店前にテマヒマにお越し頂いたこともありました。名乗らずに入ってったのに、覚えていてくださっていたのか?インスタなどでご覧頂いていてのか?テマヒマさんですか?ってお声がけ下さって、お客様がいらっしゃらなかった時間帯だったこともあり色々お話しました。そして色々考え方の違いがあって面白かったです。
店主さん曰く「最近商品が集まらなくて困っている」とのことでした。そのお店は、我々「界隈」で有名どころの作り手に絞って扱ってらっしゃいます。自分の店の名前で売れる訳ではないからと有名な作り手しか扱わないという方針とのこと。ECの売上比率も高いようで結構売れてる印象でした。確かに名前で売れる、売れてる作り手は確かにいらっしゃって、ネットだと検索して販売してるお店(ECサイト)を探して買う方はいらっしゃるでしょうね。コロナ禍を経て増えてるように思います。
翻ってテマヒマのことを。(売上に対して)商品が多いと感じることはあっても商品が足りないと感じたことはありません。思ったより沢山商品があるのですね?とお客様に驚かれることがありますが、飲食店の印象の方が強かったり、場合によっては物販の印象が無かったりします(6年もやってるのに苦笑)。お店のサイズや売上規模に対してお取り扱いさせて頂いてる作り手の数や商品量が多いこともあります。通販のお問合せ対応はしているものの通販会社出身のくせに、ある抵抗感があってECサイトを構えることは今のところ考えていません。会社を辞め起業した経緯からも、売れそうなモノを選ぶというよりも、自分が好いと思うモノを選びたい、納得してお届けしたいという意識があります。お客様は民藝好きな方も勿論いらっしゃいますが、(入り口となるような店でありたいと以前から書いているように)店頭では、民藝だからとか、作り手の名前で選ぶ方は少なく、モノそのもので選んでらっしゃる方が多い印象です。
自分の信念や想いの一方で、売り場の鮮度という意味では商品が入れ替わっていくことが望ましいでしょうし、それは在庫回転という言葉なのでしょうけど、それとは違った意味で作り手と使い手の間を繋ぐ配り手の役割としてはその循環の中で長く滞留させ過ぎに回転させていくことが望まれます。ある作り手の方がお越しになった際にこれだけの作り手のモノが一斉に見れるのは良いですねと仰って下さいましたが、スペースにも上限があるので作り手お一人お一人からの仕入れや注文は少なくなったり、頻度が年に1回ぐらいになってしまうという問題もあります。
飲食や店頭小売の知識や経験もないまま始めてから6年3か月が経ち、見えてきたものもあります。一方でこの場所、この広さ、この業態とかならこんなものかなというところで安住してしまう危険もあるなと。年始に書いたブログの言葉を繰り返すならばコンフォートゾーン。昨年僕自身が抱負の漢字一文字「破」もですし今年掲げる「脱」もそんな危機感があっての設定です。影山知明さんの「大きなシステムと小さなファンタジー」の言葉を借りれば「充足」だけでなく「上昇」も。二つの中心点の楕円運動をやめないことで縮減に陥らないようしたいものです。上昇の為にはまずは物販の強化、飲食の底上げでしょうか。
世間が9連休といってる中14連休もしていたテマヒマですがいよいよ明日から今年の営業開始です。写真はこのブログを書き始めた時の店内の様子ですが、明日からは初売り!蔵出し市7DAYS。店内カフェスペースもショップスペースにして普段お出し出来ていないモノも含め全て並べてご覧頂きますので随分雰囲気が違います。11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。
それでは明日から今年も
好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も好い一日を!
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