自由
おはようございます。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
山下達郎さんの今回のコンサートツアーは残念ながら全滅となってしまいました。代わりという訳ではありませんが、今は既に当選してます来年4月末の竹内まりやさんの大阪城ホールでのコンサート(バックは達郎バンド、バンマスは達郎さん)を楽しみにしています。あるよくお越し頂くお客様とお話してたら、その方も達郎さんのライブ、関西は全滅だったけど島根公演は取れて行ってきたとのこと(前回もそうだったそうです)。確かにその考え方はアリですね。ライブのチケット争奪戦はその地域だけで全国区となっている気がします。テマヒマでも、〇〇さんのライブで大阪に来て、以前から気になってたテマヒマさんにやっと来れました!というお話をお客様からよく聞きます。コンサートきっかけで旅行とか消費が動くということで結構あるように思います。
その達郎さんが少し前に確か東京の公演だったと思いますが、途中で納得出来るパフォーマンスが出来ないということで中止したということがありました。ラジオでも仰ってましたが咳風邪が長引いてるのが影響してそう。言うても71歳ですし寧ろあれだけのパフォーマンスが今も出来ていることが驚異的。途中中止とかって判断は様々なその後の影響を考えるとなかなか難しい中寧ろすごいこと。SNSとかネット記事とかで色々批判的なものも目にしましたが、多くは達郎さんのライブにもそんなに行ってなかったり、普段の言動とかも知らないじゃないかな?と思いました。その点音楽ライターの金澤寿和さんのブログのコメントに僕も同意です。
”氏の音楽観や活動スタンス、ライヴ・パフォーマンスに対する考え方、ファンに対する誠実さが、自身のラジオ番組やインタビューなどを通じて、シッカリ伝わっているからに違いない。(略)もちろんこうしたリスナーとの厚い信頼関係は、一朝一夕のうちに生まれるはずもなく、長い年月を経てコツコツ積み上げてきたものだ。温かいファンが多い、のではなく、そういう理想的な関係を構築する努力を重ね、自分の思いや考えを広く発信して、良質なファンを育んできたのだ。”
本当にそう思います。
(ご想像の通り、当然この後お店の話になります笑)
たまに、今日は臨時休業します!スミマセンっ!パンってインスタのストーリーとかでアップしてお休みみたいなお店があります。あそこのお店結局いつオープンしてるか分からないみたいなお店も。特にワンオペ営業のお店とかだと店主の体調とかやむを得ないこともあるとは思いますが、臨時休業は出来るだけ少ない方が良い。契約とか約束とかっていうと大袈裟かもしれませんが、決めた日、決めた時間に変わらずお店を開ける、開け続けるということがお客様にお越し頂くまずは基本かなと思います。テマヒマの場合、6年3ヵ月で急遽お休みにしたのは台風の影響をもろに受けた2日だけだったと思います。それ以外は前月末からお知らせしているような計画的臨時休業。コロナ禍中も。
現在読み進めている(もうすぐ読み終わります!)「ゆっくり、いそげ2~大きなシステムと小さなファンタジー」の中で著者の影山知明さん(クルミドコーヒー・胡桃堂喫茶店代表)は「お店が自由過ぎると、お客さんが不自由になる」とこれは続・ゆっくり、いそげ(査読版)の時点でも述べていたと思います。
"カフェ=自由だとしても、それはお客さんにとって自由な場であるという意味なのであって、お店が自由であっていいということではない。むしろお店は自由に過ごしてもらうために、不自由を受け容れる必要がある"
我が意を得たり、と言いたいところですが、この矛先は店内で開いてるイベントとかに向けられています。テマヒマで言うと物販のみ営業だったり、ワークショップの開催だったり。事前にどれだけ丁寧にしつこく告知していても、通常営業のつもりでお越しになる方はいらっしゃって毎回申し訳ない気持ちです。飲食も物販もイベントも含めてテマヒマで、なかなか難しいところ....。
自営業=自由業と思いきや、組織のしがらみから離れる分自由なこともあれば、組織の中にいた方が自由なこともあります。お休みするということだけでも何だったら有給休暇の制度のある会社員の方がお休みしやすいかもしれません。これから起業・開業を考える人が相談を受けることもありますが、お店を構えるということはまさにそうで、店を持つことで自由が無くなる面もあるのでよく考えては?と。店を持つということで自由が無くなる面もあるのでよく考えては?と。飲食だったら間借り営業とかイベント出店形態もあるでしょうし、物販だったら通販というやり方もあるかと思います。
お店という「場」は自分達が開いたものではあっても、「私(わたくし)」のものではなく、一緒に働くメンバーのものでもあり、何よりそこに集う人たち皆さんの場でもあります。「公(おおやけ)」ほどでにしろ、中間の「共」ぐらいの位置づけだと思うので、全てお店側の自由になるものではありません。お客様を選ぶという自由もありません(お店の立地や提供するサービス、コンセプトによって結果としてそうなることはあります)。自分の自由にならなかったとしても、それでも僕自身は、開店の経緯からして「(リアルな)場」というものへのこだわりがあり、人とモノ、人とコト、そして人と人が繋がる「場」を追求し続けていきたいと思います。
久しぶりのブログ更新となりました。書きたいことはたまってるのですが・・・・
テマヒマの年内の営業は残り2日。
今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で満席となっていますので少し遅めにお越し頂くのがおススメです。12時以降はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っています。
それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も好い一日を!
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