景色
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵商品中心のカフェ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
1つ前に書いたブログに受けてというか、関連して、というか思い出したことがあって、もう1ネタ書いてみたいと思います。
2017年の11月1日に前職を辞める決意をし、その年末に正式に退職の意思表示をしたのですが、その時の自分の置かれた立場もあってなかなか周囲に公にすることは出来ませんでした。が、身近な親しい人にだけには話していました。その時、一人だけ辞めることを思いとどまるように説得した人がいました。「上にいけば見える景色が変わるのに、勿体ない」といった言葉だったと思います。
会社を辞めて何年も経って前職のまた別の同僚と呑む機会があって、どういう流れだったかは分かりませんが、自分自身がサラリーマン時代に考えていて実践していた自分なりのマネージメント論を披歴することがあって(今だったら発酵に喩えると思いますが笑)、今は個人事業主で小さなお店を営んでいるので、大きな組織を運営することも無くなった僕に「勿体ない」という言葉をかけられたのを思い出しました。勿体ないのかなぁ?
「上にいけば・・・」の声をかけてくれた同僚も少し前に会社を離れました。辞めた時の僕より、上にいって辞めたわけですが、見える景色は変わったでしょうか?
彼は社内で最早転職レベルでは?ぐらいに色んな職種を経験してどこでもうまくやっていたと思うので、別の会社でもどこでもきっと生きていけると思います。
会社を辞めて、別の世界に移ったことで、同じ山を登ることを止め、別の山、いや山ではないかな笑、色々なことの視点や考え方が変わりました。そういう意味では大きく見える景色が変わったので、一度きりの人生の中で二度美味しいというか楽しませてもらってるなと思います。それででしょうか?これから新しく何かを始めようとする方がお越しになったら、全力で応援したい気持ちで包み隠さず自分の体験、知見をお話しています。つい最近もそうでしたが。
山という喩えの通り、サラリーマンという制度は役職とか給料とかが上がっていくことで分かりやすく可視化されているのに対して、例えばテマヒマの右肩上がりではなく、「成長」を実感するのには別の物差しが必要ではありますが、これから見える景色(もしかしたら解像度?)がどう変わっていくのか楽しみです。
という訳で次の哲学カフェ、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」は「成長するってどういうこと?」という問いを提案しようかな笑。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。
現在個展開催中の深田緑葉さんの白磁壺にリンドウをいけたら景色が変わりました。
SNSにアップした、この白磁壺の紹介文を転載しておきます。
京都にある高麗美術館の創設者の方は、ある白磁壺との出逢いをきっかけに朝鮮の工藝品の蒐集をはじめたと言いますが、その通称満月壺を美術館で見た時、壺の周りをぐるぐる何周もして見たのを思い出します。深田緑葉さんのご自宅兼工房から美術館までは比較的近くなのできっとご覧になってるものと思います。
深田緑葉さんの白磁壺は、色、艶、形の美しさから思わず360度全ての角度で愛でたくなる感じ。撮影するのにテーブルや床の間に置いてみたら気配が変わる感じがありました。その美しさをなかなか写真では伝えきれてないのが残念ですが。。。
体躯も手も大きな深田さんなら白磁の大壺とかきっと素晴らしいモノが生まれるんだろうなぁと妄想していますが、現代の住宅事情を考えるとこのサイズ絶妙な気がします。
1点しかありませんが、どなたのもとに旅立っていくのでしょうか?
白磁壺 ¥27500(税込)
最大径約18×高18cm
※お取り置きや通販も承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
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