引出

こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


新聞の連載ってどうしても読み忘れたりしがち。日経新聞の最終面の「私の履歴書」もそう。面白い人面白くない人(っていうのは失礼ですが)、読む人読まない人がいて、今月の元厚生労働次官・村木厚子さんのは読みながら引き込まれる感じです。生まれたところから、或いは父母や祖父に遡って時系列で書き連ねるのが「私の履歴書」の定型と言えますが、村木さんのは例の冤罪事件から始まりました。連載初日、拘置所で出会った(おそらくこの事件がなければ村木さんが出会わなかったであろう)人たちのことを挙げた上で、

”世の中には「いい人」「悪い人」がいるのではない。周囲に十分な支援がなく、生きづらさを抱えていると、ふとしたことで道をそれてしまうこともある”

という一文がありました。


テマヒマブログでは、発酵と腐敗とか、善玉菌・悪玉菌とかを喩えにしたり、正義の反対はまた別の正義という言葉をご紹介したりして、「正しさ」は見方・捉え方次第ということだったり、最近だと「正しさ」圧というか、正しさを声高に叫ぶことが分断を煽るというようなことをよく書いていますが、これはまた別の話で、人には良い面・悪い面、そのグラデーションというか、或いは多面性があり、村木さんが仰るように、「いい人」「悪い人」が一人の中にいる、というのは本当に同感です。


自宅(ファーストプレイス)、職場(セカンドプレイス)に対してカフェのような場所は第三の居場所として「サードプレイス」と呼ばれることがありますが、クルミドコーヒーの影山知明さんが、「ゆっり、いそげ2~大きなシステムと小さなファンタジー」の中で、それを時間に置き換え、ファーストタイム(主婦、母親の時間)、セカンドタイム(職業人としての時間)とするなら、カフェなどでのサードタイムこそが何かの顔や役割を求められない、自分自身の時間では?と仰っていて、僕も、自分に還れる時間、素に戻れる時間みたいな感じで使わせて頂くことがあります。

昨年から始めまもなく1周年になる「恩送り」(pay it forward)のOmoiyari Ticket /Omoiyari Noteや、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ/Philosophy cafe)について考えてみると、カフェにきて自分らしさを取り戻すことが出来るというだけでなくさらに、対話を通して心の奥底にあるような「思考」を引き出す、Omoiyari TicketやOmoiyari Noteを通して心の奥底にある「善意」を引き出す、ということもあるなぁと思います。あくまで、発酵的なメタファーで言えば醸し出すというような、無理やりではなく、自然と引き出される感じですが。それもまた、よく書いてるように中動態的だったり、与格的だったりする気がします。


人は変われるのか?変われないのか?という議論がよくありますが、変われるとも言えるし、変われないとも言える気がします。意外とそれって、自分を構成する要素の比率が変わるとか、そのどの要素が前面に出てくるか、ということなのかもしれないなと思いますが、いかがでしょうか?


営業中にこんなブログを書けるほど、週末とは思えないのんびりした店内です。


大変ご好評いただいてます、創作中華的なランチメニューも明日まで、壺屋焼常秀工房のやちむん特集も明日までです。皆様のお越しをお待ちしております。


先日選ばせて頂いた瀬戸本業窯の器が先程届きました。開梱しようかどうか・・・・

荷ほどきして新聞が散らかり積み上がってくるとお客様がいらっしゃる説あり・・・・









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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する古書のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 ヴィーガン対応、ロースイーツもあります。 食に関するワークショップも随時開催中! 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、お買い物、ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01 哲学カフェ、コンサルはじめました。