継手
『conte』はステンレス加工の一大産地、新潟県燕市の金属加工メーカー一菱金属㈱と、「ひとり問屋」バイヤーの日野明子さん、デザイナー小野里奈さんとのコラボレーションによって生まれた道具ブランドです。
燕三条は、家族経営のような小さな工場がほとんど。一つの製品を作るのに、各工程・各工場ごとに分業になっていて、複数の工場が協力して作り上げていきます。工場から工場へ、一つの作業が終わると、次の工程のためにコンテナ(container)で運ばれていき、まるで街全体が工場のようです。
専門の作業を積み重ねることによって生まれる『conte』の道具は、グッドデザイン賞を受賞するなどスタイリッシュでありながら、毎日の調理に欠かせなくなる使い心地があります。
今回、4/2(木)〜4/13(月)の2週間限定にはなりますが、テマヒマで『conte』をご紹介させて頂くことになりました。
・まかないボウル・丸バット・平ザル
・こします(オイルポット)
・やくさじ(計量スプーン)
・お手軽料理トング
・お手軽薬味トング
『conte』の全てのラインナップをご覧頂きます。
この機会に是非お手に取ってご覧下さい。
今回のこのconte pop up shop に合わせて4/5(土)は一菱金属㈱でconteをプロデュースした江口広哲さんに在店頂きます。
同日14時から30分ほどのお時間で、江口さんから
・産地・燕三条について
・一菱金属について、conteについて
・conteの商品紹介、
などお話頂く予定です。
こちらのお話会はお申込み不要、参加費無料です。
作り手の想いを直接聞くことの出来る機会もなかなか無いかと思いますので是非ご参加下さい。どしどしご質問下さい。皆様のお越しをお待ちしております。特に料理好きの方、料理を生業にされてる方はおススメです。
江口 広哲 Hiroaki Eguchi
1976年燕市生まれ。燕市のアクセサリー会社に勤務後、海外をバックパックで旅し、祖父が創業した一菱金属㈱に2002年入社。2016年に台所道具ブランド『conte』をプロデュース。
『conte』
ステンレス加工の一大産地、新潟県燕市の金属加工メーカー・一菱金属㈱と、デザイナー小野里奈さん、「ひとり問屋」バイヤーの日野明子さんなどとのコラボレーションによって生まれた道具ブランド。
おはようございます。
民藝と発酵をモノサシに食を通して暮らしの豊かさを提案する、古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
一菱金属の江口さんや『conte』と最初に出会ったのはもう何年も前で、松屋銀座の催事「銀座・手仕事直売所」ででした。今考えるとブランドが立ち上がってそれほど経ってないタイミング。昨年、江口さんがふらっとテマヒマにお立ち寄り下さったことから今回の企画が立ち上がりました。
今回、『conte』さんのPOP UP SHOPの案内文を書きながら、気になったのは「分業」ということ。ちょうど今「資本主義と、生きていく。~歴史と思想で解き明かす『構造的しんどさ』の正体」(品川皓亮)という本を読んでいるのですが、ちょうどその第8章のテーマが「分業」。単なる偶然ですけど。
アダム・スミスは「国富論」の中で「分業」こそが資本主義の第一の構成要素であり、人間がそもそももつ「交換」の本能により生まれ、生産性向上の起点になり、豊かさにつながると述べている(そうです)。そしてアダム・スミスは実は道徳哲学の専門家であったので、分業が進み無限に細分化が進むと理解力や想像力を失い、愚かで無知になってしまうという副作用も指摘しています。今から250年前の言葉とは思えませんね。一方で分業により、社会の絆が生まれ強まるとも述べています。燕三条における、工場内だけでなく、工場を越えた、街全体での分業は、金銭的な意味とは別の、金銭的な意味以上の豊かさがあるように感じられてなりません。
偶然という話でもう一つ。
兵庫県民芸協会の読書会に毎月参加していて、柳宗悦の民藝四十年を順次読み進めています。直近の課題図書が「日田の皿山」でした。その中でこんな一節があります。
「私達は何が美を生むかを学びたいのである。その一物さえ掴めれば、町に出ようと機械に交わろうと知識をふやそうと、どんなことをしてもいいのである。進んだ時代はあと帰りする必要はない。時代が与える境遇に処してもいいのである。」
柳自身、民藝という言葉は仮につけた言葉でしかない、民藝という言葉に囚われてはならないと言ってたぐらいなので、単純に、民藝=手仕事とは捉えてなかったのでは?と思います。
柳宗悦の息子でプロダクトデザイナー、日本民藝館の館長でもあった柳宗理の言葉に続けて紹介したいと思います。
「しかしこのままでは彼(宗悦)の残したユートピア的理想も、混濁した機械時代の濁流に力強く押し流されてしまい、又民藝館も単なる過去の資料の陳列館となりかねない。
過去及び現在は未来のために在る。我々は宗悦が残していった民藝論を、なんらかの形で未来に活用いんければならない。また、せっかく残していった民藝館から何かを感得して未来に引き継ぎ、新しい健康的な物を生まなければならない。私の夢は民藝館の隣に現代生活館なるものを建て、現代の機械製品の良い物を並べて、民藝館との繋がりをしっかり明示したい。」
テマヒマブログで、ミナ・ペルフォネンのことを何度か取り上げて書いていますが、工場生産の中にも手仕事の部分は多く残されていたり、手仕事的な考え方の工場生産もあると思います。手仕事VS工場生産みたいな二項対立・二元論で捉えるのではなく、モノを良さや美しさ、そこから導かれる暮らしの豊かさ、健やかさに目を向けたいと思います。
柳宗悦・宗理親子の言葉を借りつつ、後半はテマヒマでconte展をする意味を書いてみました。トークイベントも含めテマヒマとして初めての試みになりますが、皆さんがどのように感じられるか?とても楽しみにしています。
CONTE POP UP SHOPは来週から。引き続き瀬戸本業窯の多彩な器特集をお楽しみ下さい。
今日明日は火曜日水曜日で定休日です。明後日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。
それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も好い一日を。
『conte』というブランドに込められた意味をホームページでは
接頭辞con〜やcom〜ではじまる英単語にはwith〜 together〜 という意味があります。「conte」は、たくさんの職人の手(hand=Te)と共に(withhands)つくり、燕の分業の象徴とも言えるコンテナ(container)で運ばれ、長く使われ続ける(continue)道具でありたいとの願いを込めた名前です。
と書いています。
「con」tinue =継続、「te」=手ということで、漢字二文字タイトルは継手としてみました。
0コメント