友情
こんばんは。
民藝と発酵をモノサシに食を通して暮らしの豊かさを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
10日ほど前のことですが、9月に開催される某百貨店の某催事の打ち合わせで河井寛次郎記念館にお邪魔しました。昨年の経験を踏まえて、ただ催事出店するだけでなく、催事内の一部イベントの企画にも入らせて頂いています。受け身ではなく敢えて積極的に関与する姿勢。この案件については顔合わせのセッティングまでが僕の役割みたいなものですが、楽しみなイベントになりそうです。また正式に発表されましたらお知らせしたいと思います。
打ち合わせの後、お食事しながら雑談していた時のことですが、どういう流れだったか忘れましたが「配り手の皆さん同士って仲が良いですよね?」という話になりました。実際、僕と前後10歳ぐらいのほぼ同世代の配り手の皆さんとは親しくさせて頂いていると思います。テマヒマ開店から8年目なので業界内ではまだまだ若手で、皆さん大先輩なのですが。その「問い」に対して、「昔に比べて売れない時代だからというのもあるんじゃないですか?」ふと僕の口から出たのはそんな答えでした。民藝第何世代かは分かりませんが、上の世代は仲が悪かったという話はよく聞きます。おそらく放っておいても「民藝」と言えば売れる時代で、品物の取り合いみたいな様相だったのだろうと思います。時代が変わったことと、その同世代の配り手がモノとしての民藝だけでなく、思想としての民藝についても学んだり、学ぼうとしている人が多いのもあるかもしれません。逆にそういう配り手と親しくさせて頂いているとも言えます。作家物を扱っていて民藝は売れるからと参入してすぐ撤退した人を知っていますが、そういう人は作り手にも周りの配り手にも見抜かれてしまいます。一方「売る」「売れる」ということだけにこだわって、実際に売れているという噂のお店も聞きますが・・・・。
福岡の工藝風向の店主で雑誌民藝の編集長でもある高木崇雄さんが民藝に流れているのは、その前史とも言える白樺時代からの「友情」であるということを以前仰っていました。そういう意味では前世代に比べて、現在の民藝の作り手同士、配り手同士、作り手と配り手の関係性の方が「白樺」的な雰囲気があるのかもしれません。
先程の雑談に戻って、配り手の我々が作り手をお呼びする時に苗字ではなく名前で呼ぶのを某百貨店さんは最初驚いたと仰っていました。意識していませんでしたが、確かに下の名前でお呼びすることが多いです。おそらくは家業として代々継いでらっしゃるところが多いので、親子・兄弟などで呼び分けるためそうしてるのかなと思いますが、それが距離を縮めるというか、親しさに繋がっている面はあるかもしれません。
濱田庄司の孫で、関西学院大学教授の濱田琢司さんが、濱田庄司や河井寛次郎らは、柳宗悦より年下だったけど柳のことを呼び捨てで呼んでいたが、工藝の道を読んで以降民藝運動に参加した同人たちは柳さん、柳先生と呼んでいたという分析をしていて、年齢ではタイミングなんだというのが面白かったです。民藝運動に限らずですが、どう呼ぶかから関係性が見えてくることはありますね。
ちなみに、多くの配り手の方は年下の作り手のことを〇〇君と呼んでいますが、僕は基本的に〇〇さん派です。それはこの業界に入ってまだ8年目の若手で、作り手の方が歴が先輩ということもあるのですが、実はサラリーマン時代から、部下の人、年下の人も含め、誰でも〇〇さんと「さん付け」していたのが大きいです。ちなみに年上の人、上司も、役職名ではなく〇〇さんと頑なに呼んでいました。
写真は本文とは全く関係ないですが、河井寛次郎記念館の看板猫「えきちゃん」。先日訪問した時に撮った写真です。
昨日ご紹介しました小倉ヒラクさんの新著「僕たちは伝統とどう生きるか」、本日から発売開始しましたが、早速お求め頂いた方がいらっしゃって良かったです。
明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約ので残り3席となっています。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れ様でした、好い夜をお過ごし下さい。
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