天職
こんにちは。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに食を通して暮らしの健やかさを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
先日、テマヒマのことを「分かりにくい」お店と表現しましたが、「分かりやすい」評価軸ではないものの、手前味噌ながら、なかなか良いお店なんじゃないかなと思います、僕がやっているということを除けば。自画自賛なのか、自虐なのか笑。
所謂接客業経験はありませんでしたし、所謂接客業に向いているとも全く思っていません。立場が人を作るということが言われたりもしますが、7年7ヶ月が経ち、少しはなんとかなっるでしょうか?どうでしょうか?
このテマヒマブログでも何度も登場し、ご著書もお取り扱いさせて頂いてきた、クルミドコーヒー・胡桃堂喫茶店の店主・影山知明さんは、東大卒、マッキンゼーやベンチャーキャピタルを経て起業されていますが、カフェを営むことが「天職」と仰っていてすごいなぁと。夫婦で始めた「テマヒマ」ですが果たして「天職」とまで言えるかしら?
もしかしたらご著書に書いてらっしゃって見落としてたのかもしれませんが、「天職」とは英語でCallingと表現するという話を音声メディアで影山さんがされていました。キリスト教的な感覚なのかもしれませんが、神様に呼ばれ、使命を授けられる、という意味だそうです。自分で選んだのではない、或いは自分で選んだことの意味を後で気づく感覚。そう言われると、妙にしっくりくるというか。腑に落ちるというか。カフェ開業は夫婦の昔からの夢なんです、ということではなく気がついたらここに辿り着いていたというか。最近、「今日」とか「直線」というタイトルで続けて書いているような、現在或いは未来から過去を意味づけするという時間感覚にも共通する気がします。
内田樹さんは「街場のメディア論」の中でこんな喩えをしていました。世の中には入れ歯が合う人と合わない人がいる。それはマインドセットの問題で、合う人はその入れ歯を受け容れてなんとかしようと考える人、合わないと思う人はもっと合う入れ歯があるはずだと考え(そしていつまでも合う入れ歯には出合えない)る人。結婚でも、就職でも一緒で、もっといい相手がいるはず、もっと自分に適正がある仕事があるはず、という人はいつまでも見つからない。この本は大学生向け授業を書籍化したものなので就職の話になるのですが、自分の適正や潜在能力にあった職業を探すのではなく、まずは仕事をして、その中で自分の中にどんな適正や潜在能力を発見する順序が正しいと、「天職」「適正」というものを否定します。
毎月参加させて頂いている兵庫県民芸協会の読書会。栁宗悦の「民藝四十年」の論考を順に読み進めています。参加者のお一人、最若手・大学生のHさん(4月から島根の窯元に弟子入りされました)がある時、職業選択の自由があることの贅沢さみたいな発言をしていました。職業選択の自由が実は当たり前ではないことに自覚的であることにとても感心しました。
一方、モノ作りを家業としていて、継ぐのが当たり前とされていることも多く、その場合、適正の有無よりも、日々の積み重ねにより、技術や心を鍛え、適正・化していく感じなのかもしれません。
天職というものは、外に探しに行くものではなく、内から生まれ、育んでいくもの、ということでしょうか。
自分で「選択する」ということへのこだわりをよく書いている気がします。それは情報過多な中にあって、プラットフォーム側のレコメンドなどにより、本当に自分で選んでいるのか?もしかして選ばされているのでは?という問題意識があることによります。ここまで書いてきたたこととは勿論全く違う文脈です。
テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日です。明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り4席となっています。
さて、テマヒマで使用しているお野菜(の一部)は、地元高槻の有機無農薬にこだわった農家さんにお世話になっていますが、有機無農薬のニンニクを明日からテマヒマで販売させて頂きます。テマヒマでのお野菜の販売ってやってそうでやってない、滅多にない機会かと思いますので、是非是非~!タイトル画像がなんでニンニク!?と思われたかと思いますがそういう理由でした。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
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