拍子
こんにちは。
民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
昨日は、大阪日本民芸館で開催されてました『眼のわざ 手のわざー山本教行•西洋工芸コレクションよりー(併設展示 山本教行の仕事)』が最終日ということで、またまた観に行ってきました。同一の展示会で3回も行ったのは初めてかもです。お店でもお客様に熱を持ってオススメしていたので結構行って下さった方も多かったようですが、やっぱり最高!でした。
1回目に行った際に「牡丹」というタイトルのブログを書いていますのでよろしければご覧下さい。
何度見ても,、新しい発見とワクワクがあります。2回目観に観に行ったのはちょうど一か月前。講演会「蒐集と創作の日々ー作陶60周年を迎えてー」に合わせたタイミングでした。講演会で「展示」についてお話を聞いたこともあって、昨日はモノ一点一点もですが、その「陳列」にも注目していた気がします。
講演会は、山本さんの蒐集の物語や想い、モノ作りの考え方などが語られるとても貴重な時間でした。個人的には、聞き手の澁川祐子さんが展示について突っ込んで質問して下さったのがとても有り難かったです。
今回の展示は山本さんご自身が手掛けられたのですが、山本さんがお帰りになった後、学芸員の小野さんが、作品を糸で固定しようと思って、所謂黄金比的な感じで少し配置をズラしたところ、途端に「バランス」が崩れてしまった(美しさが逃げてしまった)というエピソードを紹介していました。
普段テマヒマ店内の展示をしている時に僕も「リズム」や「バランス」ということを意識していて、山本さんからも「リズム」という言葉が出ていましたが、それは正確なクリックや技術ではなく、ズレや揺らぎ、感覚的なところを大事にする感じは「グルーヴ」に近いと僕なりに勝手に理解しました。美術館の展示と小売店の展示とでは違うのでしょうか?どうでしょうか?
講演会で、山本さんは、「作り手」はもっと「模倣」した方がよいと仰っていました。「参考」というタイトルのブログで「参考」と「模倣」は違うんだと僕は熱弁してた気もしますが、山本さんにとって、バーナード・リーチや柚木沙弥郎さんのように「美術」と「工芸」の区別・境界を意識していないのと同様、「模倣」か「参考」かなんて言葉尻は意味が無いのかもしれません。個人的には山本さんの初期作品にはより具体的な「模倣」が見られ、年とともにそれを咀嚼し「参考」へと変化し、ご自身の作風が確立していったのではないかと分析しています。
この講演会の中でだったか、その前に個人的にお話していた時に出た言葉かは忘れてしまいましたが、「柳の文章をいくら読んでも民藝は分からない。自分でちゃんと見て、買って、使って感じなきゃダメだ」と山本さんから言葉を頂きました。一貫して理屈より実践、理論より感性の方だと思うのでとても説得力があります。
一方で、兵庫県民芸協会の読書会に毎月参加しているように、柳の文章を読みながら、民藝と(発酵と)いうものが今の時代にどうモノサシ足り得るかという観点も持ち続けたいとも思っています。
本当に素晴らしい展示会をありがとうございました!
次は李朝とか日本の古いモノとかの東洋工芸コレクションとか開催されないかなぁ。と密かに期待しています。
クラフト館岩井窯敷地内の、器を買える販売店スペース・器を実際に使う喫茶HANAの構成がテマヒマ開店の構想に繋がったということはこれまで何度も書いてきたかと思いますが、参考館的要素というか、蒐集したモノで店内の空間作り・雰囲気作りをさらに強化したいというスイッチが実は入っています(笑)。
テマヒマは昨日今日火曜日水曜日で定休日です。明日木曜日のランチは、ご案内の通りsue kitchenさんとのコラボ、イカの冷製トマト味噌ソースパスタランチの日です。是非ご賞味下さい。まだお席に余裕がございます。皆様のお越しをお待ちしております。
メインテーブルを中心に店内の展示・陳列も替えました。少しは山本イズムがそこにあるでしょうか?どうでしょうか?
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
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