地図
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
ニュースを見て知ったのですが、先月国連総会で、現在広く使われている「メルカトル図法」ではなく、「イコールアース図法」の世界地図を採用するよう促す決議案が採択されたそうです。法的拘束力があるわけではないですが、193か国中、日本を含む164か国の圧倒的賛成多数。ちなみにメルカトル図法は16世紀に考案され、イコールアースは2018年に考案されたばかりとのこと。球体のものを平面で表現することから歪みが出ます。メルカトル図法では、赤道から離れた国は実際より大きく、アフリカ諸国や南米ブラジルなどは小さく描かれてしまいます。デンマーク領グリーンランドはアフリカとほぼ同じ大きさに見えるが実際の面積はアフリカの14分の1だそう。アフリカが過小評価されていることの懸念も提案の背景にあったようです。
高校の陸上部で、4×100メートルリレーのほとんどカーブを走る三走の経験から「自分の見えている世界は正しくないのでは?自分は正しく世界が見えていないのでは?」という問いが常にあるということを書いたこともありますが、基本となる世界「地図」自体が、それを日々見続けることで、「認識」やモノの見方に影響しているのは間違いないように思います。トランプ大統領がグリーンランド領有の意志を表明したことがあり、それは資源や航路、中国への対抗からだと思いますが、図法が変わることで翻意したりしないでしょうか?もっともアメリカはこの決議に反対したようですが。
普段、我々日本人が見ている世界地図は、日本列島を中心に描かれています。日本列島が端っこに描かれている地図を見たことがありますが随分印象が違い、極東って言われるのもよく分かります。南北逆の地図も見たことがありますが、それも随分日本の位置が違って見えました。図法の話とは違いますが、それぞれの国がどのように世界を見ているのか?領土争い・戦争も意外とそこから起こっているのでは?と思えてきます。
ふと「地図が読めない女、話を聞かない男」という本のタイトルを思い出しました。男性と女性で考え方や性格が違っているということで昔流行ったかと思います。男性と女性とで違う部分もあるので認め合いましょう、お互いに寛容でありましょう、ぐらいならよいのですが、あまりに単純化しすぎでは?と思ったりします(ちゃんと読んでない、又は読んだけど覚えていない人間の感想です)。
先週末、月イチ朝カフェ「哲学対話の時間」(哲学カフェ)第18回目を開催しました。女性6名,男性2名、初参加4名、計8名(運営メンバー含む)でした。いつものように自己紹介することなく持ち寄った「問い」を発表していき、投票で選ばれたのは「良いプライドとは?悪いブライドとは?」。出てきたキーワードについては当日のインスタグラムでもご紹介したのですが、ご紹介しなかったことで言うと、女性は相談することが出来る友人・知人がいるけど、男性は相談する相手がいないよね、という話が出ていました。男性脳・女性脳、男性性・女性性みたいなところで、確かによく言われることですが、それもまた単純化しすぎでは?ステレオタイプに過ぎるのでは?と思いました。哲学対話は、目的地もなく、地図もない、航海のようなもので(今日は発酵に喩えへんのかい!?)司会進行の僕は場に委ね、風に任せている感じなのですが、男性・女性の話をしていても、前進したり、深く潜っていけそうに気がしなかったので、珍しく舵を切り直しました。
思えば、このブログも、目的地もなく、地図もなく、書いていますが、メルカトル図法の歪みから始まり、男性・女性と単純化することでの歪みへと繋がるとは思いもよりませんでした。これもテマヒマブログの醍醐味でしょうか?
出来るだけ最短距離で、最速で、目的地に達したい現代において、男女に限らず、人はどんどん話を聞かなくなっているし、どんどん地図も読めなくなっている気がしてなりませんが、いかがでしょうか?
テマヒマは間もなく本日の営業終了します。朝の時点でご予約が0(ゼロ)でどうなることかと思いましたが、お越し頂きました皆様ありがとうございました。
明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り8席とお席に余裕がございます。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も1日お疲れ様です。好い夜をお過ごし下さい。
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