抜粋

こんにちは。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
本日は水曜日で定休日!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

食に関する古書を中心に販売しているテマヒ
マですが一部新刊書も販売しています。民藝
店でもあるので民藝関連書籍もちらほらと。
LONG LIFE DESIGN2 祈りのデザイン展 47都道府県の民藝的な現代デザインは、2/8まで
渋谷ヒカリエのd47NUSEUMで開かれてました
同名展示会の公式書籍として制作されたもので、テマヒマでもお取り扱いさせて頂いています。


47都道府県の民藝的デザインを集めた展示会

と同書。ナガオカケンメイさんがどのように

観て何を選んでいるのか、例えばテマヒマブ

ログ特別の回で触れたミナ・ペルホネンが

あったり、というのも興味深いのですが、

巻末掲載の民藝的デザイン、グラフィックの
包み紙、紙袋のデザインを見るのも楽しく、
おススメてす。
この本の中で、ナガオカケンメイさんによる
関連インタビュー、対談も載っていて、こち
らも読み応えがありました。

一部抜粋してご紹介したいと思います。気に
なる言葉を抜粋してたらかなりの量になってしまいましたがお付き合い頂ければと思います。

▪️民藝とは
柳宗悦は「folk craft(フォーククラフト)」
という名前をつくり、それを民衆的工藝、略
して民藝と呼ぶようになった。民衆をcitizen
やpeople、public、popularではなく、folkと
名付けた。ここに深い意味がある。folkという
のは、仲間。仲間によって生み出される美が
柳宗悦が考える民藝。(太田浩史)

民藝的な暮らしは、自然に救われている暮ら
しとも言い替えられます。(略)
民藝は、人間の不完全さを自然にゆだねます
。たとえば、真っすぐな一本の線を正確に描
けと言われたら人間は機械に到底かないませ
ん。しかし人間にしか表現できない真っすぐ
な線がある。それは自然が人間に働くからです。(太田浩史)

要するに民藝は、自然という私たちがとらえることができないものを、味わえる形にする
。自然が人間の手を通して表れてくることも
、そうやって生み出されるものも、美である
という考えです。(太田浩史)



民藝を考えるとき、正統な文脈だけでなく、
周辺(アウトオブ)から捉えることで見えてくる民藝の面白さがある。(略)
柳宗悦たちの民藝運動もそもそもはモダンア
ートの「アウトオブ」だったはず。(中村裕太)

▪️今、なぜ民藝なのか?
自分の思う美しいものをつくろうとしたり、
マス(大衆)を狙い大量生産して売ることだけ
を考えたり、何らかの狙いや意図を持ったと
たん、人間の心は健やかさを失い、縛られて
しまいます。(松井健)

個性とは、人間が共通して持っている「美し
いものに感動できる宗教的な心」から生まれ
るものであり、もっと心の奥深くから出てく
るものと柳宗悦は考えています。(略)
柳宗悦や濱田庄司は「小さな個性」と「大き
な個性」の二つに分けて説明していました。
小さな個性とは、大人になるまでに教育や社
会生活をする上で植え付けられたもの。表層
的な小さな個性からは、人が感動するような
ものは生まれないと考えています。
これまでの小さな個性をぐっと抑え、あらた
めね地元の素材や昔ながらのつくり方/使い方
、伝統などを学んでいく。小さな個性をもう
一度つくり直した上で、人間の心の奥深くに
ある大きな個性を出せるようにする、それが
創造だというのです。そのためにも柳宗悦は
「ものを直に観なさい」、つまり自由な「直観」を頼りに美を見出すようにと説きつづけました。(略)
ただ、ものを直に観るということは簡単では
ありません。これまで培ってきた知識や先入観、自分の考えが邪魔をするからです。(松井健)

消費者と呼ばれてきた私たちは、生活者としてつながり続けられるモノづくりが、楽しく
健やかな暮らしとセットであることに気づく
(ナガオカケンメイ)

▪️民藝の問題
今の民藝には、生活というキーワードが抜け
ている(ナガオカケンメイ)

かつて人々は信仰や祈り、禅など、昔から大
切にしているものがあり、それをベースにし
ながら健やかな暮らしを営んでいた。しかし
経済成長を目指し、時間とスピードの感覚が
狂ってしまい、ものに対する考え方や、手に
入れ方、使い方などがぐちゃぐちゃになり、
健やかさが見失われてしまった。それが、今
戻ってきているんだと思います。(ナガオカケンメイ)

祈りとは、何かを願い叶えてもらう「おねだ
り」ではありません。まず自分の感動したも
のを褒め讃える。その上で感動したものを身
を任せ、感謝する、それが祈りです。(太田浩史)

民藝の面白さは、ある意味、矛盾があること
だと思っています。論理的なようで感覚的な
ので、ロジカルに突き詰めていくと矛盾が見
えてくる。(軸原ヨウスケ)

民藝の魅力は、ものと思想を持っていること
。ものを切り口にアクセスできるから広がっ
たとも言えますが、その代わりに思想が抜け
落ちてしまった。形だけの民藝になってしま
った。(林口砂里)

本来は心の美しさをモノと紐づけて宗教的に
感じる運動であったはずが(柳宗理ブームによ
り)いつの間にか「機能性の高いものは美し
い」というプロダクトデザイン論にすり替わ
り、大切な人「健やかさ」の部分がいつの間
にか埋もれて見えなくなっていきました。(ナガオカケンメイ)

以上敬称略
ナガオカケンメイさん
D&DEPARTMENT代表、デザイナー

軸原ヨウスケ・中村裕太
アウトオブ民藝という名で民藝周辺を調査

太田浩史
真宗大谷派大福寺住職、となみ民藝協会会長
林口砂里
富山県西部観光社 水と匠 プロデューサー

松井健
東京大学名誉教授、民藝関係の著書多数。

なかなかまとまった読書の時間が取れない中
自分の頭の整理が出来たり、刺激もありまし
た。テマヒマ店内でも販売していますので、
ご興味ございましたら是非お手に取ってご覧
ください。

今日は水曜日で定休日です。
ある撮影が昼からあるので普通に出勤して店内でこのブログを書いていますが。。。
明日2/25 11時オープンで皆様のお越しをお
待ちしております。
それでは、今日も好い一日を!

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「暮らし、味わう。」 テマヒマは 民藝と発酵をモノサシに 食を通して暮らしの豊かさを提案する 古民家セレクトショップ&カフェです。 みそソムリエの店主がテマヒマかけて作る 発酵食品を中心としたカフェ、 テマヒマかけて作られた暮らしの器・道具、 食に関する書籍を販売しています。 古民家を改修した隠れ家的空間で、 ランチ、スイーツ、お買い物を お楽しみ下さい Since 2018.10.01