輪花
柳宗悦の時代なら、河井寛次郎、濱田庄司に
代表されるように民藝作家と言われるような
作り手がいて、そして現在でも、ご自身が民
藝を標榜したり、目指したり、あるいは、周
。僕も兵庫県民藝協会の理事をしていますが
協会に所属される方、所属されていない方、
所属していても「民藝」という記号を付けら
れる、見られることを避けたい方、色々かと
思います。
民藝かどうかは、作られ方、考え方によるも
のだと思いますが、それは出来上がるモノに
反映されるので、結果、民藝というカテゴリ
ー、テースト的なものはやはりあるのだと思
います。
柳宗悦が蒐集したものの中には、所謂民藝と
いう範疇に入らないものも数多くありますし
民藝という言葉を生み出した柳自身が、民藝
という言葉に囚われてはならない、と警鐘を
鳴らしていたので、それは肝に銘じておかね
ばなりません。
以前は京都・北野で、移転されてからは明石
で作陶されている松尾直樹さん。僕自身、前
職の経験のせいか、柄ものを選びがち、無地
ものについても、釉薬のかかり方、窯の中で
の焼き方によってうまれる表面の景色、表情
を重視しがちなので、松尾さんの無地でシン
プルな器は、少し北欧テーストさえ感じるよ
うな、テマヒマの中では、異質な存在です。
テマヒマでお取り扱いさせて頂いている理由
の一番はそのカタチの美しさ。モノによって
は個人的にはルーシー・リーを彷彿させるも
のもあると思ったりもするのですが、無地で
シンプルな器だからこそ、そのカタチの美しさが際立つように思います。輪花皿を中心に
人気ですが、日常でも、銅鑼皿のようにハレの日にも活躍するような、どんな料理も受け
止めてくれる器です。
松尾直樹さんの器は、所謂、民藝、民藝作家
というカテゴリーで言われることのない方で
すが、テマヒマで扱ってる器との異質さで言
えば、もう一点、軽さもあるかもしれません
ルーシー・リーと言えば、親交のあったバー
ナード・リーチから、その軽く薄い作風に対
して批判的に見られていたものの、それを突
き詰め繊細で優美な作風が確立したのち、バ
ーナード・リーチからも認められるようにな
った、ということを聞いたことがあります。
現在、テマヒマでは、初売り!蔵出し市、玉
山保男さんミニ個展開催中ですが、終了後、
13日(木)よりメインディスプレイを変え、松
尾直樹ミニ個展としてご紹介予定です。是非
こちらもご期待頂ければと思います。
昨日は、週末、三連休とは思えない、静かな
店内でしたが今日はどうでしょうか?
初売り!蔵出し市も残り2日、今日も11時オー
プンで皆様のお越しをお待ちしております。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。それでは今日も好い一日を!
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