衆縁

こんにちは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

火曜日水曜日は定休日! 

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


先日NHK•Eテレ 「こころの時代〜宗教・人生

〜衆縁に生かされて」を観ました。出西窯の

創設メンバーの1人で代表の故多々納弘光さん

のインタビュー番組で2008年の番組の再放送

。とても興味深い内容で、とても言葉に惹か

れ、何度も繰り返してその言葉を拾って聞い

ていました。「おかげさま」とか「導かれ

る」ということを感じることもありますが、

ここまでそれを言葉にする、聞くということ

があったでしょうか?心が洗われる思いでし

た。番組中、玄関の外に腰かけて念仏を唱え

る多々納さんの姿が映るのですが、雑誌民藝

2018年11月号を読み返してみると毎朝、そ

して仕事が終わった後そうするのが習慣だったそうです。自分が大いなるものに生かされ

ているということを感じながら生きてらっしゃったのでしょうか。


走り書きしたメモから備忘録的にブログにも
残しておきたいと思います。
まず番組タイトルにもなった言葉から。

出西窯の特徴でもある共同体(戦後、焼き物の
道に入るよりも前に共同体としての経営、経済のあり方を志向していたとか)、組合として
運営について、何度となく迷い悩んだそう
す。そんな時、懇意にしていた僧侶からこ
のように言われたそうです。

時を忘れ、周囲に誰がいるかも思わず集中す
らということがありますよね?
他人のことが気になることほどヒマな人の言
うことを(他人は)聞きませんよ。
自分がなすべきことを、他人を気にすること
なく打ち込んでる姿を見れば周囲はきっと理
解しついてきてくれると思います、と。

その僧侶が出西窯の皆さんに送った言葉。

「従衆縁故必無自性」

何事もおかげさま、周囲からのご縁によって
じるのだから、自分の手柄などというもの
はありようもない、あるはずもない。

「己己圓成」
それぞれがそれぞれなりにそれぞれを実らせ
ていく、全うしていきなさい。

多々納さんは、焼き物について、自然の大き

な営みのある一部分を担っているものだと述

べ、地球の営み、自然の恵みから出てくるこ

とを素直に、材料を生かすことが大切だと。

自然のままの材料を使わせて頂くと、自分達

の力を遥かに超えて、美しさに恵まれるとも

仰ってました。

土づくり、土を熟成するのも、バクテリアが

繁殖することで、粘りの強い、癖の無い、使

いやすい土になる、それを「お陰を受ける」

と表現していましたし、釉薬作りでも「おか

げさまの水」という言い方でアルカリの無い

灰になることを説明してらっしゃいました。


番組の中では、民藝運動創始者とも言える人々との交流とその言葉を紹介していました

ので箇条書きで簡単に。


■濱田庄司

・濱田庄司は厳しかった。

・技術はとことん訓練しなければならない、

 この高台はあと何ミリ削れば美しくなると

 具体的に見えていなければならない。

・今は非民藝の時代、宗教を失った社会
・自然の姿に美しさがある
・バランス、調和が重要
・民藝という言葉に甘えるな

■河井寛次郎

・河井寛次郎はいい所を褒めてくれる人だった。
・一度だけ激怒されたのは、「自分には才能
 が無いから」って言った時に、無数の先祖
 から受け継いだもの、ありとあらゆるもの
 が自分の中に内在しているのだから、才能
 がないということはない
・繰り返すことが大事、まさにそのうちに仕
 事が仕事をしています、の域に。
・何個作ってきたという感覚ではなく、毎回
 初めて作るような心地

■柳宗悦

・才能が無くても美しいモノを作り出すこと

 が出来る

・果たして自分が才能が無いということを知

 ってるのだろうか?


■バーナード・リーチ
・(そのマグカップは)唇に温もりがくるか
 温かみはあるか、悦びがくるか、取手を持
 って温もりが伝わるか
・鼻が高くなるというのはモノ作りにとって
 は邪魔

(日本の陶工への別れの手紙より)

・柳宗悦は現在の美術工芸は「自我の桎梏」

 から一歩も出られず美から遠ざかっている

 中世のような神への敬虔な想いが大事だと
 言ったが、その乗り越え方は教えてくれな
 かった。
・出西で、リーチが指導し、それを信頼して
 陶工達が作ったものは、リーチのものでも
 なく、出西のものでもなく、お互いのもの
 、生き生きとしたものとなった
 ・LIFE ITSELEF (命そのもの)

残念ながらご存命中にお会いしたりお話しを
したりする機会はありませんでしたが、言葉
の中からモノ作りだけでなく、暮らし方、生
き方について語りかけてるもの、考えさせら
れるものがありました。前述の雑誌民藝の、
多々納弘光追悼特集の中で、岩井窯の山本さ
んが師匠である多々納さんから学んだハンド
ル付けの技を伝え続けます、多々納さんのこ
とをいつの日か忘れられてしまう日がきても
と書いてらっしゃいました。きっと、技や物
だけで無く、その考え方や姿勢というものは
伝わり、繋がれていくのでは?と思います。
それが民藝という言葉が浮き沈みはありつつも100年続いてきた所以ではないか?と。

今日もブログアップが夜になってしまいまし
た。明日もテマヒマは水曜日で定休日です。
明後日2/10(木)11時オープンで皆様のお越し
をお待ちしてます。
おやすみなさい。

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