足引

おはようございます。

暮らし、味わう。

民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

色々なところでお知らせしていますがなかなか浸透しきれてないご予約について、ランチ
はスタートの時間を2組に分けて11時半と12
時、カフェはスタートの14時に限って承って
ます。感染対策は例外として、時間制限を設
けていないので、最初の方がお帰りになる時
間は読めないので、それ以降のお時間はご予
約を承っていません。お越しになった順にお
席空き次第ご案内させて頂いています。
あと同じくよく聞かれて誤解があるのは、予
約優先制ではありますが、完全予約制ではな
いので予約が無くてもお席が空いていれば勿
論ご案内出来ます。例えば今日はご予約もお1
組のみなのでご予約無しでもご案内出来るか
と思います。

ご予約の方がなかなかお時間にお越しになら
なくて、ご予約無しでお越しになった方がい
らっしゃってお待ちになってたりすると、な
んだかやきもきしてしまいます。。。
気がついたのですが、電車でお越しの方に比
べて、車でお越しの方の方が少しルーズにな
りがちな気がします。車の場合だと、道の混
み具合があったり駐車場を探す時間があった
りということで自分でコントロール出来ない
ことが多いからでしょうか?(それも込みで読
んで頂きたいところですが)。特に日本の公共
交通機関は基本時刻表通り運行してるので読
みやすいですので、その感覚の違いはあるか
もしれません。

最近読み終わった「ポストコロナの生命哲
学」の中で美学者の伊藤亜沙さんが「足し算
の時間と引き算の時間」ということを述べて
ました。ここまで書いていた約束の時間から
逆算して家を出る時間を決めるというのは
「引き算の時間」。以下その論考から書きた
いと思います。
我々はいつも時間を引き算し、現在より何時
間後、何日後に意識を向けている。このコロナで予定していたスケジュールが真っ白にな
り引き算が出来なくなることが出来なくなっ
たと言います。

それに対して「足し算の時間」というのは、
例えば植物。太陽の動きに合わせて日々、
少しずつ足していくという純粋に生理的な時
間。「ゾウの時間、ネズミの時間」(本川達雄)
にもあるように動物によって時間は違います
し、本来一人一人の時間は違う、さらに言う
と体調の変化などもあって毎日時間は違うはず。

引き算の前提となる「均一」な時間は産業革
命以降のもので、大量生産•大量消費の時代
には均一な製品を大量に作られることが求め
られ、労働も画一化、時間も均一化されるよ
うになった。
この時に障害者という概念が生まれたと言い
ます。それまでは目が見えない人はその人の
特徴として捉えられ目が見えなくても出来る
仕事が割り当てられていたが、産業革命後は
、これだけの時間これだけ働いたらこれだけ
の成果が出るはずという画一性に乗れない人
を障害者だと定義するようになったと。

伊藤さんは、引き算の時間やその前提となる
均一な時間というものは、人間の生理的な部
分やそれぞれの体の差を全て消し去ったところにあったということが、コロナ禍での一番
の発見だったと述べていました。
時間という当たり前となってることさえ疑っ
てみる、自分の体、自然の声に耳を傾けると
いうことが大事ですね。

クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶の影山友明さ
んも、植物の成長に喩えてらっしゃって、そ
れを何度か使わせて頂いてますが、売上目標
設定してそれに向けて引き算していくとい
うよりは、日々を足し算していくことの結果
として成長がある、それは売上金額という指
標ではおそらく測れないものな気がします。

テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越
しをお待ちしております。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!

尚、明日3/18(金)は、ワークショップ開催の
為ランチのご提供はございません。宜しくお願いします。

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01