石彫

こんばんは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

今日明日は火曜日水曜日定休日!

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨晩は、スタジオde-jin若山大地・恵里さんご

夫妻と結んでのインスタライブでした。百貨

店催事会場からの中継を除くと久しぶり、

り手とのお話は昨年の民藝と暮らすはずだっ

た展以来でしょうか。ご覧頂きました皆様あ

りがとうございました!一番楽しんだのは僕

自身だったかもしれません。アーカイブに残

していますので、お時間ありましたら是非、

テマヒマのインスタアカウントからご覧ください。


内容全てはもちろん書ききれませんが、その

中からお二人の好きな石獅子の話を。ご夫婦

、ご家族で訪ね歩いた石獅子約130体の中か

ら選んでご紹介頂きました。


まずは、「石獅子探訪記」の著者、奥様の若山恵里さんから。


★東風平(こちんだ)井戸の上のコンクリート獅子(写真上)。


可愛らしくて一番好きな獅子が、一番嫌い

(嫌いって笑)な筋肉もりもりのコンクリー

獅子(写真下)とおそらく同じ作者による

ものでとても複雑な心境とのこと。

そしてご主人の石獅子作家の若山大地さんは

★上間(うえま)のカンクウカンクウ

を選ばれました。

大地さんの友人で、琉球張り子の作り手、イ

ラストレーターの玩具ロードワークス豊永盛

人さんに連れられて初めて見た石獅子がこの

カンクウカンクウ。当時、彫刻作品が技巧的

になりつつあった大地さんにとって衝撃的で石獅子を作るきっかけとなり、ご夫婦、ご家族が石獅子探訪するきっかけとなったそう。

豊永さんからは、いいモノは真似た方がよい

と言われたそうですが、当時大地さんはその

気になれず寧ろそこから離れた作風へと傾斜

していったそうですが、石獅子を多数作るこ

とで、カンクウカンクウの巧さ、しかもやら

しさを感じない巧さに気づくようになった、

と仰っていて、大地さんにとっての原点とい

える存在なのですね。


ルーツ的には、エジプトのスフィンクス、日
本の狛犬と同じ流れな村落獅子ですが、守る
対象は権力者、宗教などの権威では無く、集
だったりそこに住む民衆だったり。そして
それを作ったのも市井の人、普通の職人(石工)
だったのでは?と大地さんは考えます。恵里
さんも、石獅子探訪の中で伝えたかったのは
村落獅子とそこに住む人々との関係性、暮ら
の中の村落獅子の位置付けだったとのこと
。そんな石獅子はやはり民藝に近いところに
あり、大地さんの作る石獅子をテマヒマも含
め民藝店が扱いたくなるのは必然なのでしょ
うね。
石獅子のインスタライブでしたが、敢えて、
石獅子以外の沖縄の話もお伺いしました。報
道で見聞きする沖縄とは違う、沖縄発信の沖
縄を知ることは大事だと考えています。
「石獅子探訪記」片手に回る沖縄旅はきっと
これまでの旅とは違ったものになることでし
ょう。テマヒマをはじめ、書店や民藝店で見
つけたらお手に取って是非ご覧ください。
もうこんな時間ですね。
おやすみなさい。
好い夜をお過ごし下さい。

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01