形骸

こんばんは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊さを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


現在、小倉ヒラクさんの新著「北陸ツーリズ
ムほくりく」の販売しています。これまでもヒラクさんの「発酵文化人類学」「日本発酵紀行」をお取り扱いしてきましたが、今回も
すごくいい本なのです!
3年前渋谷ヒカリエd47ミュージアムで開催さ
れ大盛況だった「ファーメンテーションツー
リズムニッポン~発酵から再発見する日本
~」の言わば北陸版として現在開催中の展覧
会「発酵ツーリズムほくりく」の公式ガイド
ブックとして企画制作されたものですが、
の著書単体でも十分に楽しめる内容。北陸三
県でヒラクさんが出会ったユニークな食、歴
史、文化、暮らしを発酵という視点から紐解
いた一冊で、発酵についての基礎知識も学べ
る内容となっています。

各地域の発酵文化はその土地土地の気候風土
によって生まれ育まれたものですが、小倉ヒ
ラクさんによれば、北陸のそれは
○山に閉じられ、海に開かれた地形
○北前船(日本海沿岸をつなぐ貿易船)のダイナミズム
○精神性の高さ
によりそのユニークさが生まれたと指摘しています。

どれも興味深い切り口、内容だったのですが最近、「土徳」について書いたばかりという
こともあって、特に第二章・精進料理を巡る
旅は、信仰とも結びついた食文化の深さを感
じました。食べることは生きることですが、
同時にそれがコミュニケーションでもあり、
信仰でもあり学びでもあるのですね。
バタバタ茶、発酵茶を茶筅で点てて飲む茶色
いカプチーノのようなお茶、その茶会につい
ての論考は信仰ということ、伝承ということ
についても考えさせられました。
仏教を布教するのに講義ではなくお茶会が活
用され、皆が食材を持ち寄ってご飯を食べな
がら学ぶ(お斎・おとき)。概念を学ぶプロセス
としての具体的実践。そのうち概念は裏に隠され、忘れられさえして、型として伝承され
ていく。ヒラクさんはそれを「形骸化」では
決してないと。そしてこのバタバタ茶のため
に町の人が集まるのは「仕事」ではなく「用
事」だと。このあたり現代人いうか都市生活
者が何かと意味や目的を探そうとしたり、理解したりしようとするのとは全く違っていて
面白いですね。

発酵について書かれていながら、暮らし方•
考え方にまで至る(発酵はモノサシ足り得る!)
この新著かなりおススメです!
そして有名な観光地を回るのとは違った旅を
この本片手にしてみたくなりますね。去年、
若狭には行きましたがまた北陸行きたいなぁ
。特に富山県南砺の辺りまた行きたいなぁ。

テマヒマは本日は物販と喫茶のみ営業でした
が、のんびりとゆったりとした店内でした。
お越し頂きました皆様ありがとうございまし
た!
明日は通常営業です。11時オープンで皆様の
お越しをお待ちしております。ランチのご予
約はお1組のみでお席にかなり余裕がございま
す。

今日も一日お疲れ様でした。
好い夜をお過ごし下さい。

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テマヒマ

テマヒマは、高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01