燕文
こんばんは。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
火曜日水曜日は定休日!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨日は滋賀県の猿子田窯、河井一喜•河井達之
ご兄弟のもとに仕入れにお邪魔してきました
。テマヒマ的定番や人気のモノは押さえつつ
、最近新たに取り組まれてるお仕事、レアな
ものも選ばせて頂きました。
話は喜布というタイトルのブログを書いた7月
まで遡ります。大倉集古館で開かれていた、
ます特別展・芭蕉布~人間国宝・平良敏子と
喜如嘉の手仕事~で、バーナード・リーチをして、「このツバメはまるで翔んでいるようだ」と言わせしめた絣の模様を見た時に、と
ても心揺さぶれるものがあって、同時にその
模様を陶器で、しかも練り上げの技法で描い
たらどうだろう?というアイディアが浮かん
で頭から離れませんでした。所謂、鶉手(うず
らて)という模様を部分使いするイメージ。
翌日、練り上げの作り手の河井達之さんにそ
のアイディアをメッセージで送って相談しま
した。技術的には簡単だと思います、試作し
ておきます、という返信。縦糸と横糸とで織
る布の場合、模様がパターンとして均等に整
然と並びますがそれは再現出来るかな?とい
うのだけがちょっと心配でした。
以前、陶工の前野直史さんが、轆轤の仕事か
ら生まれる器を動的、型物の仕事を静的と表現されていてなるほどなと思いました。この
論を応用すると、スリップウェアで描く模様
は動的、練り上げで描く模様は静的と言える
かと思います。そして練り上げは型物である
ので、静的×静的で、模様に躍動感が生まれる
のか?ということもありました。そもそもア
イディアソースとなった模様自体、抽象化•幾
何学柄から動きを感じる面白さがあるので、
うまくいくのではという予感はありましたが
。
お邪魔した際に、四つの器の形に対して、燕
の数×レイアウトパターンで何種類もの試作品
をご用意頂いてました。写真はその中から僕
が選んだもの。どうですか?いい感じじゃな
いですか??数を作り続けることで生まれる
完成度や熟練とは違い、初めてだからこその
鮮度や勢いがあるかもしれません。試作と言
いつつも既に商品として全く問題ないレベル
ですので、1柄につき1点ずつ、まさに1点も
のですが仕入れて販売することにしました。
このブログを読んで下さってる方はこの器が
生まれるまでのストーリーと共に楽しんで頂
ければと思いますが、多くは読んでらっしゃ
らない方で、この器を見てスッと手が伸びた
ら嬉しいですね。
明日納品頂く予定ですが、販売は来週19日か
らになると思います。
残念ながら、平良敏子さんはお亡くなりにな
ってしまいました。山下達郎さんがよく仰っ
てるように、作品は残ります。そして考案し
た模様も残り継がれていくことでしょう。そ
して例えば今回のように派生したものも生ま
れていくことでしょう。
今日は朝からお店に篭って展示替えをしてい
ました。初売り!蔵出し市から出張!まるざ
発芽玄米研究所へとだいぶん様子が変わった
かと思います。
明日は、出張!まるざ発芽玄米研究所スター
トだけでなく、まるざ×テマヒマのコラボラン
チ、代表山川瑞穂さんによる玄米のお話会と
盛り沢山です。
ランチはご予約が4組で残り7席、お話会は満
席となっています。
明日1/12(木)も11時オープンで皆様のお越し
をお待ちしております。好いモノ、好いコト
、好いトキをテマヒマで。
好い夜をお過ごしください。
おやすみなさい。
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