味史

こんばんは。

高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

火曜日水曜日は定休日!

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


読みたい本が積みあがっていて、何冊か並行

して読んだりもしているのですが、澁川祐子

さんの「味なニッポン戦後史」は一番最近買

ったばっかなのですがはまって読んでたら結

果一番最初に読み終わりました。食にご興味

のある方は、是非おススメな一冊です。


うま味、塩味、甘味、酸味、苦味、辛味、脂

肪味という切り口で語られる、食の戦後史あ

るいは食のトレンドの変遷は、化学調味料、

お出汁、自然塩、減塩などなど、テマヒマの

お店やこのブログでも頻出するキーワード・

トピックも盛り沢山で、でも本の帯に”通説・

神話・常識を揺さぶる「味な史実」”とあるよ

うに、果たして本当にそうなの!?と問いか

けてきます。「伝統」とか「自然」とか「健

康」とか、正しさ(を思わせる)ワード(し

かもビッグワード!)と結びついて、イメージ

が先行し、幻想や誤解を与えたこともあるの

かもしれません。


この本の中で、フードファディズムという言

葉が出てきて、お恥ずかしながら初めて知っ

たのですが、Wikipediaによると、


フードファディズム(英: food faddism)と

は、食べものや栄養が健康と病気に与える影
響を、熱狂的、あるいは過大に信じること、
科学が立証したことに関係なく食べものや栄
養が与える影響を過大に評価することである


とありました。

食の大切さについて伝えているテマヒマとし

ては、気をつけないといけない、バランス感

覚は大事だなぁと改めて。


静岡県の川勝知事が、職業差別的な発言を批判されたことをきっかけに辞任しました。
あの発言に対し同意出来るところは全く無い
のですが、二項対立的な比較話法の問題につ
いて識者が指摘していたのは納得感がありま
した。食について伝えいくにあたって、何か
悪者を作る、それとの比較で話すということ
については、抑制的であるべきだろうと思い
ます。「多様性」や「肝要さ」がテマヒマが
伝えたい価値なのだから。

本の中に「酢卵」が出てきました。生卵を殻
のまま酢に何日か漬けて、殻が溶けてきたら
取り除き、酢と卵を混ぜ合わせて、ハチミツ
を加えて飲むというもの。子供の頃に母親に
飲まされて不味かった記憶が蘇ってきました
。健康のことを思って母親は良かれと思って
やったんだろうとは思いますが、不味かった
なぁ。この酢卵、どれぐらい経験した人はい
らっしゃるのでしょうか??

今日は、定休日を生かして、滋賀の猿子田窯
河井一喜さん達之さんの工房に仕入れにお邪
魔してにました。来週25日から店内でご紹介
予定です。是非ご期待下さい。

テマヒマは明日4/18(木)も11時オープンで皆
様のお越しをお待ちしております。ランチの
11時半、12時のお時間はご予約で満席となっ
ていますので少し遅めにお越し頂くのがおス
スメです。12時以降のお時間はお料理の確保
予約(お席は空き次第のご案内)も承っています

それでは、明日も好いモノ、好いコト、好い
トキをテマヒマで、
今日も一日お疲れ様でした!好い夜をお過ご
し下さい。

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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する書籍のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 食を通して暮らしの豊かさを提案しています。 「暮らし、味わう」 高槻市にお越しの際は、 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、 器や暮らしの道具のお買い物、 ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01