履違
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
火曜日水曜日は定休日!
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
先日2/9(日)のことですが、ブーツの履き違い事件が発生しました。
お友達と一緒にお越しになったあるお客様がレジで支払を済ませた後帰ろうとしたら、ご自身が履いてきたブーツ(Diana)では無く別のブーツ(mystic)がありました。
敢えて申し上げるようなことでもありませんが、
・くれぐれも靴の履き違いにはお気をつけて頂きますよう宜しくお願いします。
・靴の履き間違いについて、お店としては責任を負いかねます。
間違えて履いて帰ってしまったお客様は、履いた時に違和感は無かったのかな?とは思いますが、おそらく悪気はなく間違えてしまって気づかなかったのだろうと思います。そして間違えられたお客様も勿論悪いはずはなく、そしてお店としても注意喚起は仮に出来たとしても防ぐことは出来なかったと思います。
さて頭の体操のようなことですが、この事態に直面した時、もし自分が
①間違えられたお客様だったら
②一緒にいたお友達だったら
③お店側の人間だったら
どのように考え、どのように行動しますか?
あの時、間違えられたお客様は当初困惑されていましたが、それがいつか怒りへと転じ、その矛先は(誰かも分からない)間違えてしまったお客様では無くお店に向かいました。「泣き寝入りですか?」と暗にお店に補償を強く求めました。「すぐに無いと困る」「(戻ってきたとしても)他の人が履いた靴は履きたくないんですけど」と要求はエスカレートしていきます。横にいたご友人も慰めたり助けたりというよりはただ同調して寧ろ焚きつける感じでした(これは僕の感じ方です)。
テマヒマとしては、その日のスタッフの機転もあってまずはお帰りになるためのパンプスを買いに行ってお渡しした上、1日間違えたお客様を探し見つからなければ、(補償ではなく)負担させて頂きます、という旨お伝えしてお帰り頂きました。
ランチタイム前半ですとほとんどがご予約のお客様で連絡のしようもあるのですが、事件が起こったのは後半でご予約の方ではなく、SNSで呼びかけるのがせめての対応でしたが、間違えた方は気が付いてなかったようで特に連絡もなく、見つからずじまいでした。
翌日、間違えられた方のお客様から「お客様は見つからなかったということでよいですか?」というある意味催促のメールがあり、無くなってしまったブーツを新たにお買い求めになったらその領収書と写真を送って欲しい旨お伝えしたら、即送られてきました(既にご購入済でした)。ちなみに当初聞いていた27500円ではなく28600円でした(型番が違ってたそう)。
タイトル画像が間違えたお客様が元々履いてたブーツ、この写真が間違えられたブーツ。黒のブーツなので似ていると言えば似ていますが、ヒールの形状や高さは違うので、履いた時の感じは違う気がするなぁ。。。
前述の通り、この事件では誰も悪くないだけに、残念ながらこのお客様とお客様の友人の態度の悪さだけが際立ってしまいました。お店としては善管注意義務はあるかもしれませんが、おそらく補償を当たり前のように求められるのは履き違いで(ブーツの履き違い事件だけに笑)、何だったらテマヒマが(お客様言うところの)泣き寝入りの状態で終わり、なんだかモヤモヤとします。映し鏡と言いますか、もし間違えられたお客様の態度が違えば、おそらく同じようにこちらが負担してもこんな気分にはならなかったように思います。
開店から7年目にして初めて起こったことなので、頻繁に起こることは無いと思います。殆どは素晴らしいお客様ばかりですが、公に開かれている場所ですからどんなお客様がいらっしゃるかは分かりません。こういう事態が起こった時にその人の奥底のものが立ち上がってきますし、お店(という人格)もそうかと思います。かと言って、注意喚起や責任回避の為の貼り紙をするのはポリシー的にも美的センス的にも取り得ない策です。
この事件からどんな教訓、学びがあったでしょうか?
最初の問いに戻りますが、もし皆さんが①②③の立場だったらどのように対応しますか?
この日入ってたスタッフはご家庭でご主人や3人の娘さん(中学生・小学生)と話し合ってみたそうです。具体的な事例だけに、色々考えたり、議論したりするのにいい題材かもしれませんね。道徳でしょうか?倫理でしょうか?哲学でしょうか?
取り敢えずしつこいですが、靴の履き間違えにはご注意下さいますよう、お願いします。
今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。
おやすみなさい。
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