法道
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
鳥取旅2日目は、岩井温泉を後にして鳥取砂丘に寄って、もちろん鳥取民藝美術館、たくみ割烹、たくみ工藝店、そして初訪問のたくみ珈琲店というゴールデンコース。
鳥取民藝美術館は、村穂久美緒氏が鳥取県西部で蒐集したものを中心とした「弓浜絣」の展示をされていました。特別展のサブタイルとしても使われている「絲ノ道 法ノ道(いとのみち、のりのみち」は柳宗悦の言葉ですが、経糸と緯糸とが交わり織られる織物はその法則性の中に美しさがあり、我が入る余地がないからこそ美しいといった意味でしょうか?なるほど人が手を使って織っているけれども、人から離れた仕事というか、生まれ出る仕事というか、他力・自力ということにも繋がるでしょうか。
柳宗悦の唯一の内弟子鈴木繁男さんは、柳宗悦に目を鍛えられたからか、日本民藝館での展示替えの際、若かりし頃の杉山享司さんに(現日本民藝館常務理事)に「物の方からここに置いてくれって言ってくる」というようなことを言ったと雑誌民藝の記事の中で紹介されていました。店内の展示替えを何度もやってきて全くそんな境地に達しそうにないと思ってたり、感覚より頭でやってるところがあるなぁと思ったりしていました。この「絲ノ道 法ノ道」という言葉がもしその展示にも展開、応用出来るんだったらと、軸装された柳の書を見ながら立ち止まっていました。常日頃、陳列の際にはリズム感、テンポみたいなことを意識しているので通じるかもと。展示というのも藝術だという趣旨の言葉を柳宗悦は言ってたと思うので、繰り返すことで陳列ノ道を極めたいものです。
転用、応用という意味では、この額に入った柳宗悦の「工人七原則」も見ながら、手仕事の作り手だけでなく、例えばお料理をする場合とかにも言えることだなぁと思っていました。料理以外にも何か共通して言えることもありませんか?
昨日、兵庫県民芸協会の読書会に参加してきました。先月のお試し会を経ての第一回目だったのですが今回の課題図書は「朝鮮の友に贈る書」。
こういうのを読んでる時もすぐ、他のことに展開してみたり、応用出来ないかと考えるのが自分の思考の癖だなと最近気が付きました。朝鮮の藝術が、中国の藝術がもとにあったとしても、独自の藝術になっているといった趣旨のことも、オリジナルってなんだろう?ということに置き換えて考えたり、読んだりしてしまいます。
今日はランチタイムスタートからカフェタイム終了までお客様が途切れることなくお越し頂きました皆様ありがとうございました。カフェで満席のためお断りしてしまった皆様申し訳ございませんでした。
明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお一組のみでお席にかなり余裕がございます。ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れさまでした!好い夜をお過ごし下さい。
おやすみなさい。
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