三走

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


先日カフェタイムに一人の中三男子のお客様がご来店されました。お母さんと一緒に連れてこられた赤ちゃんとかでなく、ご自身の財布からお支払いをしたお客様としては、おそらく開店以来で最年少の方だと思います。小6から趣味でカフェ巡りをしているとのこと。閉店近くでお客様も少なく(最後は貸切状態)色々お話していました。中3だからって子供扱いすることなく、52歳のおじさんは真正面から全力でお話します。


このブログでたまに話題に出す高槻の飲食に特化した某アプリでのお客様からのお店の評価を見ていると、接客についてはこういう真正面から全力でスタイルは評価が大きく分かれます。映し鏡で反射させてしまうのではなく、吸収し飲みこむぐらいが素晴らしい接客なのでしょうけど、テマヒマについてはホールスタッフの僕の不徳の致すところです。最大の防御(?)は何もしないことぐらいにさえ思えますが、52歳のおじさんは相変わらずです。


少年はおとなしい感じですが、でも好奇心が抑えきれない雰囲気で、色々質問が出て答えていきました。どういう話の流れか部活の話になりました。彼は軟式野球のエースだそうですが、問わず語りで自分の陸上部時代の話をしていました。


高校生の時の話ですが、僕は陸上部で短距離でした。これは初期テマヒマブログで書いたかどうか忘れてしまいましたが、仕事の仕方にも影響していて、長距離走的、長期視点で見るというよりは、ちょっと先の目標を設定してそこまでダッシュするようなそんな感じ。年とともに最近はダッシュするということ自体も無くなっている気もしますが苦笑。


100Mで公式の試合に出るには定められた標準記録を突破する必要があってなかなかタイムを切れなかったので、試合と言えば専ら4×100Mのリレーへの出場でした。今はどうか分かりませんが当時は4走や2走は4人の中でも速い選手、1走はスタートダッシュがうまい選手。僕は一度も4走を任されたことはなく、1走や2走は経験しましたが、一番多かったのは3走だったでしょうか。


ご存知かのように、3走の担当する100Mはほとんどがカーブ。バトンをもらって走り出し、横のレーンの他校の選手と競って、今日の自分はもしかしたら速いかも?と思ってても、次の走者にバトンを渡す段になって、いやそんなでもないな?と分かるということがよくありました。上空から俯瞰で見てたらきっと違うんでしょうけど。人生観というと大袈裟ですけど、自分の見えている世界は正しくないのでは?自分は正しく世界が見えていないのでは?という思いを持つようなきっかけだったと今になると思います。発酵と腐敗が人間に有用かどうかで分けてるに過ぎない同じ現象だとか、善玉菌・悪玉菌という別も人間がそう分類しているに過ぎないとか、正義の反対は悪ではなく別の正義だという論だったり、そもそも「正しい」って何だろう?ということはありますが、それは置いておいて。


中三の彼と話していてふとそんな今にもつながる経験があったなぁと思い書いてみました。


テマヒマは明日明後日火曜日水曜日で定休日です。木曜からご案内の通り、グーグー藤カレーさんとのコラボカレーSpecial Curry Week第三弾スタートです。11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。


それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れさまでした。好い夜をお過ごし下さい。


写真はお庭の芭蕉。新しい株がにょきにょき出てきました。寒さで葉の枯れた株を切る時、ちゃんと再生するのかしら?と毎年心配になります。地上より上の状態に目が向きがちですけど、見えない部分、根の部分が大事ですね。




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テマヒマ

テマヒマは、大阪府高槻市にある、 民藝の器、暮らしの道具、 食に関する古書のセレクトショップ、 みそソムリエの作る発酵食品中心のカフェです。 ヴィーガン対応、ロースイーツもあります。 食に関するワークショップも随時開催中! 築90年の古民家をリノベーションした 隠れ家的空間で、お買い物、ランチ、スイーツをお楽しみ下さい。 Since 2018.10.01 哲学カフェはじめました。